教員を目指す人へ◆雇用形態編

私は副担、専科、講師といろいろな立場で、どっちかというと学校の中でも子どもたちに接する役割として勤務してきました。その体験を生かして、違いを私なりにまとめてみます。すごくざっくりと。なんとなく自分にどれが合うか悩む時に、流し見る用にご利用ください。

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正規採用
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教員採用試験合格、もしくは私学で採用される。
定年(60歳だったかな……)まで勤務。
勤務時間はだいたい8:00か8:30~16:30まで。
残業代は出ないところが多い。
小学校は1年目から担任を持つ。
中学校は1年目は担任だったり副担だったり。部活もついてくるかもしれない。
高校も中学に同じ。
校務分掌あり。
給与は定額制。
指導員がついてくれる。
校内外の研修に参加出来る。というより参加義務あり。
初任者研修あり。
ボーナスあり。
保険証は必ずもらえる。
成績をつける必要あり。

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産休代替などの代替、常勤講師
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自治体で講師登録して案件が来るor私立で採用される。
だいたいは年度いっぱいまで(1年間だけ)の雇用。
私立だと頑張り次第で正規になることもある。
勤務時間はだいたい8:00か8:30~16:30まで。
残業代は出ないところが多い。
小中高ともに仕事内容は正規採用者と同じ。
校務分掌あり。
給与は定額制だったりコマごとだったり。
産休や病休代替だと年度の途中から始まることもある。
指導員は無し。
校内外の研修に参加出来る。というより参加義務あり。
だいたいは年度末までなので初任者研修なし。
ボーナスはあったりなかったり。
保険証はもらえる。
成績をつける必要あり。

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非常勤講師
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自治体で講師登録して案件が来るor私立で採用される。
だいたいは年度いっぱいまで(1年間だけ)の雇用。
私立だと頑張り次第で常勤や正規になることもある。
勤務時間は授業がある時間。授業開始の30分前くらいまでに出勤。
校務分掌なし。
コマ給なので残業代は当然無い。授業時間しか給与は発生しない。
入学式や卒業式などのイベントに参加しない。
春夏冬休みがある月は給与が少ない。連休も痛手になる。
病休や産休代替の非常勤だと年度の途中で仕事が始まることもある。
指導員なし。
校内外の研修に参加出来るが義務ではない。参加したい時は事前に管理職に応相談。
時間割に沿って授業をすることが仕事なので、校内外の研修同様に初任者研修も無い。
ボーナスは無いことが多い。たまにある。
保険証は条件あり。もらえないこともある。
成績をつける必要あり。

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学習指導員
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自治体で登録して案件が来る。
だいたいは年度いっぱいまで(1年間だけ)の雇用。希望すれば次年度もできたりする。
勤務時間は非常勤講師と同じ。
校務分掌なし。
給与面も非常勤講師と同じだが、単価が非常勤講師より低く、年間のコマ数も少ない。そのため年収が103万以下になることがある。
行事に参加しない点も非常勤講師と同じ。
指導員なし。
別室で個別に学習支援をする場合と、教室で遅れ気味な時に声をかけたり説明を繰り返したりしてサポートする場合がある。
研修関連は無い。
校内外の研修は行きたければ応相談。
保険証は無い。
成績不要or参考程度に取り組みの様子を聞かれることがあるくらい。

ぱっと浮かぶのはこのくらいです。
機会があれば、それぞれ体験してみてどう感じたかも書きます。
閲覧ありがとうございました。

2020.11.10 港ゆかり