うんこを臨界点の直前まで我慢した話
うんこを我慢したことはあるだろうか
度合いは異なれどある人は多いと思う
私は一度、本当にギリギリまでうんこを我慢したことがある
もう数年前の話だが未だに覚えているほど強烈な体験だった
ちなみに漏らしてはないので安心していただきたい
便意というものはフェーズのようにやってくる
ゾンビゲームをやったことはあるだろうか
フェーズごとに強くなってくるやつ
まさに便意とは”ゾンビゲーム”である
私はスーパーのレジ打ちのバイトをしていた
残り時間は2時間だ、結構ある
まさにその時に便意はやってきた
私は「まずい」とすぐさま思った
諸事情を話すと長いので省略するが
とにかくトイレに行けない状況だったのだ
とはいいつつ、お腹の違和感があっただけなので楽観視
だがうんこは出さねば消えてはくれない
合間合間に便意は感じつつも余裕ではあった
問題が生じたのは残り40分ほどの頃であった
便意が痛みと共にやってきたのだ
30秒ほどの強烈な痛み、汗が滲む
尻は厳重に鎖国はしているが
いつ港に黒船がやってきてもおかしくなかった
痛みの種類でいうと
数十トンのプレスでじわじわと押し潰される感覚だ
物凄く性格が悪い
痛い痛いと思うと急に痛みがなくなる
30秒ほどしたら痛みが、本当になくなるのだ
女神様が私の近くにやってきたのだろう
と思うとまた黒船が私の港近くにやってくる
鎖国しなければ!と厳重に尻を警戒する
だが徐々に体力は削られる上に
痛みは増してくるのだ!
この時ほど私は神に祈ったことはないだろう
突如便意に異変が起きる
以前のものとはくらべものにならない程の痛みがやってきたのだ
全身は冷や汗、こぶしに力が入る
ついに黒船が港までやってきた
本当にうんこをバイト中に漏らし
社会的死を覚悟した その瞬間
女神様がやってきたのだ
私は逝った 体全身が貫かれたような感覚に襲われたのだ
この感覚はうんこを限界まで我慢した人にしかわからない
とにかく妙な快楽が開かれるとだけ言っておこうか
もう一生感じることのない感覚を感じた
その後、便意が訪れることはなく トイレに行けましたとさ