不妊治療で誰もが感じる「羨ましい」気持ちについて

私の記事読んでる人そんなにいないから大丈夫だと思うけど
今日の記事を読んで不快になる方がいるかもしれません。
先に謝ります。ごめんなさい。
あくまで私個人に限った個人的な考えについて吐き出したく、ここに書きます。

会社でこんなことがあった。
私と同じ部署の同僚が今月から産休に入ることになった。
半同棲中の彼氏と思いがけず妊娠してしまい、入籍して今に至るという。
個人的にちょっと複雑な気持ちにならないでもないけど、同じチームのよく知ってる子だし、
子供が授かることは良いことだと思うので普通に「おめでとう」という気持ち。
そんな彼女が、全社員が見れるチャットルームで
「明日から産休に入ります！皆さんにはお世話になりました！1年経ったら戻ってきます！」
という挨拶を投稿した。

その彼女の投稿に、直接思い切り噛み付いてきた社員が現れた。
全然違う部署の男性。彼女もほぼ会話したことないだろう人物。
彼の主張は以下の通り。

・全社員が見れるチャットルームでわざわざ挨拶する必要ある？
・産休という会社の制度を使うのはいいけどわざわざ「産休入ります！」って全社員に言う必要ある？
・言うにしても「長期の休みに入る」という事実のみを本人ではなく冗長が報告すればいいのでは？
・子供を持てない、いない人もいる。産休報告を聞くと自分が人間として劣っているのかと思わされる。悲しい気持ちになる。

なるほど。
私はこの男性社員が既婚なのか、子供を望んでいるのか、不妊治療中なのかは知らない。
しかしそのとおりの主張だと思った。
確かに全社員に向けて「産休入ります！」なんて言う必要はない。
引き継ぎを受ける人とか上長とか、必要な人たちだけが知っていればいいことだ。
そんな不要な産休報告を聞かされて傷ついてしまう気持ちは非常に理解できると思った。

でも私はこの男性社員を支持できなかった。
なぜなら特大ブーメランだからだ。
彼が彼女の投稿で「悲しい気持ちになった」のと同じように、
全社員の前で吊るし上げるように攻撃的な言葉を浴びせられた彼女のことを思うと私も「悲しい気持ち」になった。
彼も彼個人のお気持ちを全社員の前で言う必要なんてない。
それこそ上長を通じて意見すれば良かったのだ。
自分が傷ついた方法で他人を傷つけていることになぜ気がつかないんだろう。

そして「子供を持てない、いない人」の一人として、
彼の投稿は「クッッッッソダサい！！！！！」というのが一番の感想。
自分のお気持ちをコンプレックス・劣等感たっぷりで全社員に向けて発信するとか、恥ずかしくないの？？！！
共感性羞恥で私まで顔が真っ赤になっちゃう！！！
妊娠した人に対する「嫉妬」という醜い感情を全然関係ない人たちにまで曝け出して、プライドってもんはないの？？？！！
ダサすぎ！！！
彼は「言ってやったぞ！」という気持ちかもしれないけど、いやいやいやカッコ悪すぎ！！！！

不妊治療をしている人がなぜこんなに苦しむのか、それはどうしても妊娠した人に対して羨望や嫉妬を抱くからだと思う。
でもみんな周りの人を傷つけないように、そんな黒い感情をぐっと堪えて自分の中で飲み込んでいる。
自分の嫉妬心にどんなに辛くなっても一人で泣いてる。
妊婦に直接ぶつけるようなことなんてしない。
だからすごいんじゃないか。


ここからは私個人の考え方なんだけど、私は誰かの妊娠報告に嫉妬心を抱いたことがない。
先を越された！とか、あの人はずるい！とか、そういうのがない。
せいぜい「いいなーうらやましいなーーーよかったね〜〜」くらいにしか思わない。

なぜなら私には関係のないことだからだ。
冷たい言い方だけど、他人が妊娠しようがしまいが、私が妊娠できてない事実は何も変わらない。
他人に子供ができたからって、私が妊娠する可能性が低くなるわけでもない。一切関係ない。
だから嫉妬心で苦しんだことはない。

子供がいる友人の「うちの子可愛い❤」トークでさえも
私には関係ない子供自慢の話に相槌打つのが面倒だな、と言うのが本音で、別に嫉妬はしない。

私の場合、嫉妬心に近いストレスは全て自分の体への怒りへ転化されていると思う。
妊婦に対して攻撃的にはならないけど、妊娠しない自分の体にはとことん攻撃的な気持ちになる。
だから自分の子宮たちに文句言ったりする。
これはこれで強い自己否定なので、辛いし傷つく。
でも誰かを傷つけるよりはマシだと思う！