ようやく父のお墓参りヘ
ノートに書くのがずいぶん遅くなりましたが、ようやく先月、10月の27日〜28日の日程で、父の田舎の岡山へ行ってきました。
私は車に乗れないので高速バスを使いました。この時ばかりはどれだけか、車が運転できれば良かったなと思いました。
行くときはどうなるかと心配を募らせていましたが、それは杞憂でした。
父の実家の親戚の人(父の兄である長男さんと次男さんの息子さんで、私にとって従兄さんである方たち)が二人で家を守っておられて、とても親切に温かく対応してくれました。
あまりにもあっけなくお墓参りが終わって時間が沢山ありましたが、今回はこのあと作東バレンタインホテルで一泊の予定で予約していたのでそのことを伝えたら、従兄さんたちも町の施設なだけに良く知っていて、車で送ってくれたのです。
本当は時間があることを伝えてもう少し滞在させてもらって、お仏壇にも手を合わせて、壁に掛けられている祖父の顔を見て帰れば良かったなと後で思いました。
ただ、実家の人の対応を気にするあまりに突然行ってしまったので、色々余裕を持って話せなくて。それでも帰り際には「また次はゆっくり来てくださいね」と声をかけてくれて、連絡先も交換させてもらったので。次は、可能ならお言葉に甘えて、慌てずゆっくりさせてもらおうと思います。
そうそう、お墓は姉の夫が話していたのは全然当てにならず、まったく違う場所でした。本当に不親切極まりない。なぜそこまでする必要があるのか。
従兄さんは、私が疎外されて危篤の時から法要まで一切呼ばれなかった経緯は知らなくて、訪ねた時に挨拶を兼ねて手短に話したらポカンとしておられました。
考えてみれば、いまは従兄さんたちしかいないし、余計な先入観もなくちゃんと向き合ってくれるであろうことに気づいておくべきでした。
誤解して心配を募らせていたけど、従兄さんたちは何も知らなかった。本当に温かい人たちで、良き再会を果たせたと思います。
ということで、従兄さんに作東バレンタインホテルへ送ってもらって、それからチェックインするまでの時間は、バレンタインパークを散策して、いまはもう美術館は閉館していて静かだったので隣の図書館で過ごしました。
ここで「えんとつ町のプペル」という絵本に出会いました。
父の実家に帰省した私にとっては、絵本の内容や評価がどうこうではなくて、亡き父と子の絆が垣間見えるこの本と出会うなんて、と。それに加えて、天気が雨と雷マークで空があやしい雲行きだったのに持ちこたえてくれて、ホテルにチェックイン直前でほんのり雨になった程度だったので、まるで亡き父や祖父母たちの魂が嬉し泣きしてくれているように思えて、不思議なものを感じずにはいられませんでした。
この時色々写真を撮ったものがあるのですが、こちらのTikTokでコメントを添えて、その様子をまとめています。すでにTikTokであげていて、他のSNSにシェアはしたのですが、日記だけかなり遅くなってしまいました💦
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で、この作東バレンタインホテルなんですが、知ったのはつい数年前、父がまだ生きている頃になります。
夢枕に立った亡き父方の祖母のお墓参りに言ってあげたくて、8年くらい前だったか…パソコンが普及して当たり前になった頃、ずいぶん経ってしまったけれど、そうだと思い出してGoogleマップで検索したんです。その時、町が合併されて美作市になっていたこと、作東バレンタインパークと作東バレンタインホテルという施設が出来ていたことを知りました。
ちなみに祖母の死は父母の離婚の翌年で、私は母の元にいる子供だからと祖母の葬式には呼ばれなかったんです(そう聞いています)。ただすでにその頃から、姉も今回と同じく不親切だったというのもあります。だからずっと機会を見て行ってあげたくて。
と、まあそういうことで、いつかお墓参りに行くことが出来たら、作東バレンタインホテルにも必ず行ってみたいと、以前から心に決めていました。なぜなら、先にも話したように美術館があったからなんです。地元ではペーネの美術館とも呼んでいるようで。その美術館に行ってみたかったんです。
ただ今回、ようやく行けた時には残念ながらもう展示は終わっていましたが、ホテルのラウンジやその通路に移動して飾られているとのことで、ちゃんと絵を見ることは出来ました。
最後になりますが。
この何十年ぶりでの岡山の帰省で出会った人は、親戚の人もみんな温かく迎えてくれて本当に温くて。本当に良いところでした。
バスを降りて、さらに父の町へ行くまでに車で13分ほどかかるような距離ですが。立ち寄った近くの喫茶食堂で、町を知ってるからと送ってくれたり、従兄さんがお墓参りのあと作東バレンタインホテルまで送ってくれたり。
さらにお墓参りのあと一泊した作東バレンタインホテルでも、帰りは実はタクシー呼んでもらう予定だったのが、お気使いを頂き、本来は作東BS(共同バス)前か、美作江見駅前が無料送迎のルートであったのに、時間が空いているからと美作ICまで送って頂いたり。
あとは帰りの美作IC(予約チケットのため帰りはここからだったんです)のバス停では、思わぬ繋がり(過去には父の実家のお向かいで働いていた…しかも過去には会っている可能性が高い)もあったり。
親切の連鎖を受けた2日間でした。
(親切にしてくださった方のほとんどは、父よりは少し若いけれども同世代の方だったので、安心感もありました。)
平日にかけて行ってきたので、もともとゆったりした田舎の場所が一層人の気配が少なく感じましたが、私は心置きなく自由にゆっくり過ごせて充分満喫しました。
決して便利とはいえないとは思うけれど、車で常にある程度の距離を移動するのが日常の田舎の生活では、人との繋がっている距離も違うのだろうな…。
本当に素晴らしい帰省であり素敵な田舎の旅になりました。
次また来年も岡山に帰りますね🌸