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被布〜振り袖からの繰り回し〜

着物の良いところは、繰り回しができるということ。

反物を裁ち、着物に仕立てられたものは
また解いてつなげれば、反物状に戻ります。
なので、他の何かに仕立て変えることができるのです。
よほどのことがない限り可能です。

無理なこともあるので、そこは和裁技能士さんに要相談。
呉服屋さんで無理と言われても
和裁技能士さんに相談するとできる場合もあります。

呉服屋さんの無理は
面倒なので無理、対応できる職人がいなくて無理
店で購入した反物にしか対応していないから無理、などなど
色々な無理、が含まれています。

また、和裁技能士さんの中にも、得手不得手があるので
できるできないは、和裁技能士さんによりけりです。

2023年現在、仕立て代込みで販売されている着物は
場合によってはベトナムの方が仕立ててくれています。
国内縫製と書かれていても、実は‥ということもあります。
ベトナムの方は新しい反物は得意かもしれませんが
繰り回しにはまだまだ対応できていないので
相談するなら、国内の職人さんが良いかと思います。

写真は、昔々、振袖から被布に仕立て変えたものです。
昨今、被布は、七五三の子供だけのものになってる感じがしますが
もとは、茶人、俳人からはじまったものだったっけ…
コートと違って、室内でも着用可能です!
とはいえ、冬の室内は、暖房が効いて暑いから着ないでしょうけどね。
ちなみに、襠のない被布襟のものは、被布襟コートです。

さて、繰り回しは、新しい反物から仕立てるよりも制約があるため
仕立て代が、高くなってしまいますね。
でも、寸法が違って着られない大切な着物や
捨てるにはしのびない着物を
何かに作り変えて着用頻度を上げられます。
そこが、着物の良さでもあるので
近くの和裁技能士さんに相談してみてくださいね。

着物を着ないという人は、服に作り替えても良いのです。
私も、着物ばかりでなく、服にして着る場合もあります。
そういう教室もできたらなぁと思っているので
気長に待っていてくださいね〜


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