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輸入車整備で"コンピューターの悩み"を一人で抱えこまないでください

TSUNAGI GARAGE SERVICEは日本国内の町工場の自動車整備工場が苦手とする、コンピュータのリプログラミング、データを使った利益アップ経営、若手人材定着をサポートしています。

僕はもともと、ごみ焼却プラントのエンジニアリング会社で保全エンジニアとして10年間働いていました。最初の5年は、先輩たちが解決できなかった技術的な難問に挑み、設計計算書や仕様書、配線図、ロジック図、図面の調査・整理を通じてエンジニアリング思想を理解し、現場での試行錯誤を重ねながら解決してきました。その結果、お客様からの信頼を得て長期的なご指名を得ることができました。

次の5年は、競合がひしめく業界の中で、次のビジネスモデル構築の必要性が迫られる中、日本全国80プラントの過去30年分の保全履歴データを活かした、新たなビジネスモデルを自ら企画し、取締役会承認を得て、開発を主導してきました。

その傍ら、会社のイベントリーダーや労働組合青年部リーダーとして約9年間、若手が素早く先輩たちに馴染み、成長し、実力を発揮できるよう、マインドセットの育成に取り組みました。

その後、外資系ITコンサルティング会社に転職し、国内製造業のお客様や社内若手向けに、このスキルをシェアしてきました。

そして現在、このスキルを自動車のアフターマーケット業界へ展開することを決め、TSUNAGI GARAGE SERVICEとして立ち上げました。


なぜ設備保全コンサルが、次に自動車アフターマーケット業界を選んだか

趣味で始めた、愛車のエンジンコンピュータチューニングの試行錯誤の様子を、ブログで発信していたら、中古車ディーラーのオーナーさんや自動車整備工場のオーナーさん、当時お世話になった整備ショップのオーナーさんから、現場の悩みの相談を受けるようになりました。

この時僕は、会社に所属していて、多忙な日々を送っていました。でも子どもが小さいうちは育児に多くの力を配分したくて、何よりも時間の裁量を得て働ける環境構築を模索していました。

オーナーさんたちの話を聞いていると、僕が今まで培った経験は、個人で営む自動車整備町工場や中古車ショップ、チューニングショップの経営改善に活かせる、と確信を持ちました。

何よりも、オーナー(意思決定者)と直接話ができるので、時間やタイミングの調整がしやすく、とても仕事がやりやすかったのです。

さらに、僕の本職である、データから業務の負担を軽くする気づきや、利益率をアップする気づきなどを得て、実際に改善するアプローチが役にたつと思いました。さらに見積書や請求書、整備履歴データの使い方が、まだ限定的であることに気づいてない、ことがよくわかりました。

なので、タイミングとしてちょうどよかったので、この業界でやれるところまでやってみようと決断しました。

僕は昔から、なぜか職人気質の先輩に色々教えてもらえたり、ITツールの使い方を教えてくれと声をかけられていたので、それが自動車整備業界でも通じる場合があるんだと、少し運命みたいなものを感じました。

自動車整備業界とごみ焼却プラント保全業界には共通の問題がある

ごみ焼却プラントはもちろんのこと、発電プラントも、化学プラントなども、機械弄りは匠だけど、電気•制御関係は苦手意識が強い方が多いです。

プラントには電気・制御関係の担当者はいますが、人数は少ない上に機械担当とコミュニケーションは上手くいっていないことが多いのです。

さらに、これまで紙に手書きで対応していた経費精算や発注など、PCでの手続きに移行し、それとともに代わりに対応してくれる事務員さんがいなくなりました。

そして、紙がただPCに置き換わっただけのUX(使い心地)に、匠たちはうんざりし、PC関連の作業は放棄していました。

そしてPC関連の仕事は若手に負荷がかかり、現場に出られないことも増え、現場に出て技術を覚えて欲しい匠との溝が深まるばかりでした。

ここが技術承継されない、若手が職場に定着しない根源だと考えています。

このような状況を、どの業界でも共通の問題だとここで言い放つのは少し雑ですが、日本全国にお客さんがいる外資系ITコンサルティング会社に所属している時、過去のプロジェクトの話を根掘り葉掘り聞くと、やはり"コミュニケーション"が根本的な問題だと感じます。(これは、コンサルティング会社も。笑)

そう。僕は外資系ITコンサルティング会社では、”紙がPCに置き換わっただけのUX"を、現場の人にとっていかに心地よいものにするか、一緒に考え企画しプロトタイプを作って試す仕事をしていました。

話を戻して、ぜこのようなコミュニケーションになってしまうのか、を深堀すると、これは近年よく言われるようになった”個人の自己肯定感の低さ"に起因している可能性が高いということです。(自己肯定感というのは、自分を自分で認められる心の在り方です。)

なぜ自己肯定感が低いのかというと、これは”どのように両親に育てられたか”にあるようです。

"自己を消し、お国の為に身を粉にして働くことが美しく、当たり前だ"とか”男は黙って背中で語ることが美学だ” というような価値観が脳の奥深くに刷り込まれ、人格の基盤ができる0〜6歳の育児の過程で、子ども達に承継されてしまっているようです。

この価値観を消し去ることは、脳科学的にはできないようなので、心理学のアプローチでコントロールできるようにすることが重要だと考えています。

TSUNAGI GAREGE SERVICEのアプローチ

車のショップオーナーさんも、やっぱり職人気質の人が多い印象です。そして共通の悩みは、ITツールの使いこなしと若手や近しい人とのコミュニケーションなんですね。

匠も若手も、お互いのありのままを受け止めて、じゃあ次どうしよっかね。って一緒に考えて行動できたらいいのかなって思います。

あとね、面白さが足らないです。

面白さってなんでしょうね。

僕は”ギャップ”だと考えています。

普段無口で近寄りがたい雰囲気で黙々と仕事をこなすオーナーが、失敗した時「やっちまったー、ちょっと助けてよん❤️」とお姉っぽく若手を頼れたら、現場が和むと思いませんか?

一見ふざけているように見えますが、これは問題の核だと考えています。

ですのでTSUNAGI GARAGE SERVICEは、コミュニケーション一つ一つに面白さを入れていきます。

  • 技術探求の面白さを表現する

  • 難問を解く面白さを表現する

  • オーナーさんの武勇伝を聞いて面白がる

  • そして若手の前でオーナーさんを少しイジる笑


サービスは、ショップオーナーの想いを若手へ繋ぐサポートに特化

オーナーさんから話を聞いたり、業界の調査をしていると、将来的に事業承継や工場内環境の改善(夏の暑さ)支援も必要だと思いつつも、今は次の3つに絞ってサービスを提供することにしました。

  • 特殊診断ツールがないとできない、データログ診断、キャリブレーション、リプログラミング、キープログラミングをカバー

  • すぐに辞めてしまう若手整備士とのコミュニケーションをサポート

  • 見積、請求書、整備履歴データから、利益が生まれる気づきを見つけ、改善を試す

個人ショップの良いところは、オーナーさんの想いが色濃くサービスに現れ、その想いに共感したファンがお客様として集まり、そしてよりお店のカラーが濃くなり、ショップとお客様で共創する文化が作られることだと考えています。

これはもはやアートの世界じゃないかな。

そして技術の世界では、これを"匠"と表現しているのだと思います。

匠が匠たる所以は、製品やサービスを通じたそれを受け取る相手の気持ちと、自分の心と照らし合わせ、繋ぎ、目には見えないけど、製品やサービスに何かしらの形として落とし込まれることだと考えています。

理論やテクニックよりも"心"の在り方の方が影響要素が強い考えています。

これは、何年も経験を積み重ねて気づくことでもあり、自分でこの美しさや満足度に気づくから、落とし込めるものでもあると考えます。

そして、この価値は心と心が共鳴し合う人に伝わるものではないでしょうか。

少し前までは、若手に背中を見て覚えろ!と言って、自分で考えて、悩んで試行錯誤の末にこの境地に辿り着かせるものでした。

今は、ちゃんと魅力や楽しさ、美しさを全面に表現しなければ、若手には伝わらないと考えています。

だって、TikTokやYoutube、Instagramなど、目先の興味関心を意図的に奪う設計がされたツールが巷に溢れているので、並大抵ではない衝撃が若手に走らない限り、成長過程に"苦行"が含まれるアートの世界にハマれる確率が、昔に比べて減っているからです。

昔は、"この道しかない" と思うことの方が多かったから、辛くてもやるしかありませんでした。

今の時代は、やっている僕らがワクワクドキドキを表現しないと、若手には振り向いてもらえないと思っています。

辛さが面白さや人生の美しさというのは、こっちの世界を感じたことがある僕たちだから分かることであって、向かっている途中の人には想像すらつきません。

昔を思い返してください。

辛さを乗り越えようとする”心を突き動かす強烈な動機”があったはずです。

ですが、若手にはまだこの動機がないのではないでしょうか?

僕たちは、なぜこの”動機”を手に入れたのでしょう。

過去の辛かった体験に対する反骨精神かもしれませんし、憧れの人がいたのかもしれません。

ですので、オーナーの存在そのものを、若手の憧れにしませんか?

簡単なんです。自分がやってることを、楽しい〜!気持ちいい!って感じたままに表現したい方法で表現すればいいだけなんですから。(これが難しいんですけどね。笑)

これを素直に表現できる匠は日本に少なすぎます。

なので、一緒に表現方法を考えて試しましょう。

自分が築いてきた文化(アート)を後世に残したいか、自分で終わらせるか、決めるのはオーナーさんです。

どっちを選びますか?

僕は、自分が生きた証を世に残したいので、伝える方を選んでます。

ですので、僕は自分の作品を後世にも残したい!と強く思うビジネスオーナーさんの、心強い味方で在りたいです。

さて本題のサービス説明に入ります。笑

特殊診断ツールがないとできない、データログ診断、キャリブレーション、リプログラミング、キープログラミングをカバー

TSUNAGI GARAGE SERVICEが、オーナーと若手のコミュニケーションサポートだと言いつつも、診断サービスを設けた理由は、なかなか解決できないコンピュータ関連の問題が、現場でのコミュニケーションの大きな阻害要素になっていると感じたからです。

新車がいい層が車を手放し、中古車がいい層が車を購入し、町工場へ持ち込み始めているのが、概ね2000年〜2018年ごろの輸入車です。

この年代の車両は、OBD2による診断が欧米を中心に義務化された以降の車両です。CAN通信、コンピュータモジュールの共通化と共に、車両に合わせたプログラミングによる仕様合わせが一般的になった車両群です。

日本車の対応は、概ね10年後と言われているので、2010年以降の車両が対象になるかもしれません。

現在TSUNAGI GARAGE SERVICEで実績があるのは、BMWとBMW MINIです。

BMWは肌感覚で、この世代の車両がコンピュータをいじって遊びやすいと認識しています。(2019年以降は、セキュリティーが厳しくなった車両もあり、手を出すのに心理的ハードルがあると感じています。)

この世代の車は、所有オーナーでもスマホやPCで気軽に弄れる影響か、オーナーの手によってやっちまった(失敗した)車両が多いように感じます。

やっちまった場合、リプログラミング(PCでいうと再インストール)すると治るのですが、その車両にあったプログラムバージョンを再インストールする必要があります。

しかし、同じバージョンのデータを探すのが大変なのです。この世代の輸入車は、車内にコンピュータがいくつもあります。そしてCAN通信によってデータを共有し合ってます。ですのでその中の1つでもバージョンが違うと、車は動かないことが多いのです。

バージョンの情報は、メーカー公式ドキュメントにも書いてないので、海外のコミュニティから情報を探すか、他のモジュール情報を参考に推測する必要があります。ソフトウェアのリテラシーがないと、この作業はしんどいです。笑

メーカー純正の診断機は、プログラミングが自動対応になっています。しかし、ソフトウェアのバージョンに関して不一致が検出されると、メーカー純正診断機は処理を停止し、車が完全に動かなくなってしまうことがあります。

さらに、欧米の車はセンサーやモーターなど電気関係が壊れやすいと言われますが、確かに"日本車"に比べたら壊れやすいと感じています。

一時期(おそらく2000年以前の車両)よりもだいぶ壊れなくなったと言われますが、"日本車"に比べたら、まだ壊れやすい分類ですよね。(日本車は壊れにくさではやはり優秀だと感じます。)

壊れた部分は、診断機がエラーコードと共に具体的な症状を説明してくれます。

これに素直に従えば、その部分を交換すると治ることも多いのですが、治らないことも多々あります。

治らないケースというのは、おそらく複数のエラーコードが出ている場合です。悲しいことに、純正診断機でさえエラーコードそれぞれの関連について説明してくれません。

ここが、診断で最も難しい部分かもしれません。

このような問題に直面した時、おそらく頭がこのことでいっぱいになってしまい、ついつい若手などへ厳しい態度をとってしまうと思います。(後で密かにやっちまったな、と思っているのではないでしょうか。)

このような問題には、自動車のそもそもの動作原理や設計思想などを理解すると、問題の特定が早かったりします。

しかし、機械系の原理はわかるものの、電気・制御系の設計思想は想像すらできないのが実情です。

ここが僕が得意とする、エンジニアリング思考によるトラブルシューティングの真髄だと考えています。(プラント保全をやっていた時、僕は機械担当でしたが、電気・制御系担当の先輩に技術を叩き込まれました。)

一般的なケースでは、エラーコードで指示が出ているセンサーや部品を交換しても全く症状が改善しない場合、次にそれぞれのセンサーやモジュールを制御しているコンピュータを交換しようと考えます。

しかし、新品コンピュータは高いので、部品代が安価な中古コンピュータへの置き換えを試みます。

中古コンピュータに置き換えた場合、必ずソフトウェアのバージョン合わせ(リプログラミング)が必要です。

しかし、コンピュータには盗難防止セキュリティーキーが書き込まれており、基本的に中古コンピュータへの部分プログラミングには、専用ツールがないと対応できません。

ここが、日本国内の自動車整備業界であまり知られていない部分です。

>どのツールに投資すべきか実践で試してから選ぶ

中古コンピュータのリプログラミングは、純正診断機で可能と言われていますが、純正診断機の入手には高額な初期投資および運用費用がかかるだけでなく、整備工場としての審査も通過しなければなりません。

この問題に対応できるサードパーティ製診断機は、AUTELやLaunchが業界のリーダーで、多くのオーナーさんがご存知のはずです。また、割と最近、xtoolというブランドが使いやすいUIと安さを売りにシェアを伸ばしているようです。

ここまではまだ良いんです。

問題は、対応車種や対応できる診断、キャリブレーション、リプログラミングの詳細、そしてこれらの操作方法のガイドが少ないことです。

あるにはあるのですが、言語が中国語や英語ですし、翻訳できても用語が慣れていないと何が書いてあって何を言っているのかさっぱりわからないのです。

翻訳ツールが進化した今も、ツールを使いこなせていないショップオーナーさんは多い気がしています。

ですので、今は診断機を買ってみて、試行錯誤するしかないのが実情です。

純正診断機には、丁寧に診断やプログラミングの手順、目的が書かれています。(純正診断機も慣れるまではめちゃくちゃわかりにくい..)

ですが、残念ながら中古コンピュータのリプログラミングや部分的なリプログラミングといった柔軟性はありません。

これまで、TSUNAGI GARAGE SERVICEの前身サービスでは、お客様(ビジネスオーナー様)に実際にLaunchを購入していただいて、使い方や機能を現場で試し、ノウハウを現場に蓄積することを試みてきました。

(実際には、担当整備士さんが辞めてしまったり、そもそも人がいなかったり、会社が無くなってしまったりして、僕にのみノウハウが残ってしまったわけなのですが..)

でも、ここにはタイムラグが大きかったんです。ツールの選定や注文してから入荷を待ち、入荷したらセッティングして、試してみたらやりたいことができず、別のツールを購入しようと補助金を申請しようにも、審査や支給される過程含めて半年後など..

そしてこの度、僕個人が応募した、山梨中央銀行 地方創生基金によって、「個人の技術向上の為の支援金2024」に採択され、xtoolのハイエンド機を購入することができました。

AUTELに不足はないと言われていますが、購入費もライセンスもメーカー純正機に迫るほど高額になりました。

おそらく、問題を解決できるかどうか分からない設備投資はしたくないと考えているショップオーナーさんは多いと思いますので、安価なxtoolでどこまでできるのか、を試せるようにしました。

これは、最低水準を理解することで上位ランク製品の距離感がイメージしやすくなるため、設備投資の選択が気持ちの面でグッと楽になるからです。

僕が新興メーカーを選ぶ理由は、彼らはシェアを伸ばしたいとエネルギーに溢れていて、非対応機能や使い方ガイドなどに向き合ってくれますし、何よりも僕と同じモチベーションのベクトルなので、やり取りしていて心地よいというのが理由です。

保守的で安定は、僕の肌には合いません。笑

すぐ話が脱線してしまいますが、要は試しに使って頂いて、自社にとって最適なツールの感覚を掴んでもらってから、投資するモノを選んでもらうといいのかな、と考えています。

すぐに辞めてしまう若手整備士とのコミュニケーションをサポート

僕は、若手が職場に定着しない根本原因は、
オーナーと若手、お互いが、お互いのことを想って行動していることが、
伝わっていないことにあると考えています。

これは非常に勿体無いです。

さらに掘り下げた原因は、想いを言わない、言うものではない、言ってはいけない、言ってもわからないだろう、などの個々の思い込みから出る”態度”よって作られた、”職場の雰囲気”だと考えています。

雰囲気を改善にするには、お互いが想っていることを理解しあうことに尽きます。

例えば、オーナーは想っていることが恥ずかしくて口に出せない可愛いところがある、とか、若手は、先輩の前では自信をなくして縮こまってしまうのに、一人でいればサクサクとなんでもこなせるなど、性格の特徴を把握し、良いと思うところも悪いと思うところも ”あの人はそういう人なのね” と受け止め合えれば、職場環境はどんどん良くなります。

人間は不思議と、相手の”人間味”を理解できていると、足りてない部分は、見返りがなくても補ってあげようと、自然にポジティブな感情が生まれるものです。

これを始めるには、お互いメンタルが整っていることが必要なのですが、今現在、すでにギスギスした関係になってしまっているのではれば、まずは緩和しなければなりません。(整っているとは、例えば、お金の不安や病気の不安、家庭の事情など、ネガティブな感情があっても、自分は不安なんだとその気持ちを受け止めて、出てきた気持ちを出し入れすることができる状態です。これは日々のトレーニングによって身に付くものです。)

毎日顔を合わすので、期待はずれ感や怒りを思い出す..

整えようにも無理ゲーだと諦めていませんか?

しかもこれ、夫婦関係の問題と似ていませんか?

実は同じだと考えています。

そして諦めたら試合終了なのです。

>家族のように思っても、感性は全く違うことに気づく

僕は仕事だと適切なコミュニケーションができるんです。でもなぜか夫婦関係だとできないんです。

僕はこれまで、勘と経験を頼りにチームマネジメントをしていました。だからか、家庭と仕事のコミュニケーションの差が出る理由が、今まで分からなかったんです。

なので僕は、夫婦関係(パートナーシップ)改善の勉強をしたりコーチングを受け問題を理解し、さらにコミュニケーショントレーニングをして技術を習得しました。

問題はやはり相手を家族だと考えているからです。言い換えると、信頼しすぎて相手も自分の一部だと思ってしまっているから、自分のことは理解されていると勘違いしてしまうことです。

ビジネス評論などで、日本企業が従業員を家族のように扱うことは、良い所としても悪い所としても取り上げられますね。

そりゃ今まで、自分に厳しく叩き上げて今に至ってる成功事例があるわけですから、家族は自分と同じと考えてしまったら、相手にも厳しくしてしまいますよ。

ここがコミュニケーションの落とし穴です。

しかし、今更どんな表現で相手とコミュニケーションしたら良いんだ、と考えてしまいますよね。

僕にもわかりません。笑

しかし今僕ができるのは、オーナーさんと若手の本心を漏れなく聞き出し、お互いの誤解を解き、良い関係構築のスタートラインに立ってもらうサポートです。

その先は、もうお互いのコミュニケーショントレーニングですので、長いお付き合いになります...

ですので、一緒にオーナーさんに合う表現方法を見つけましょう。

見積、請求書、整備履歴データから、利益が生まれる気づきを見つけ、試す

実は、ここが僕の本職です。笑 というか、最も独自ノウハウを貯めてきた部分です。

詳しくは別の記事にしますが、お金の流れを事業の特徴に合わせて分類し把握すれば、驚くほどコストダウンできる要素が見つかることをご存知でしょうか?

家計簿もそうですが、ただつけるだけじゃなくて、どのように家計を改善したいか目的をはっきり決めた上で分類をきめ、集計していくことで見えるようになるんです。

購入したソフトにデフォルト(標準)で備わっている分類通りに家計簿をつけても、何も見えません。笑

標準の分類は、ただ仕分ける(形を整える)ことを目的に分類が作られているからです。ですので、ほとんどのソフトウェアが分類をカスタマイズできるようになっているはずです。

事業のリアルを知っている人がソフトを作っているわけではないので、適切な分類を作れるわけではありません。

国が決めている会計分類があるじゃないかと思うかもしれません。しかし国として管理することが目的ですので(主に税金の取り立て)、分かることは限定的です。

あなたの事業のことはあなたにしか分からないと思いませんか?というかわかってたまるかと思っていますよね。

なのでその思いを形にしましょう。

>お金も時間もかけすぎない

これまで書いたことは、僕は自分の家計はもちろん、プラントメンテナンス、プロジェクトマネジメントでは実演できています。そして社内にノウハウを展開して他のメンバーも効果を出せました。外資系ITコンサルティング会社でもノウハウを展開してきました。なのでこれを自動車整備業会にもスライドするだけです。

プラントメンテナンス業界などの大規模プロジェクトでは、データ移行やデータ整備に数億円の予算が必要だったりしますが、僕はこれを技術の使い方や扱うデータの絞り込み、チームのモチベーションマネジメントなどの工夫によって数千万円まで下げられたことがあります。そしてやりながら新しいアプローチを見つけて、さらに実費を下げられました。

そして余った予算を、別の新規事業プロジェクトや現場で本当に役立つツールに投資し、事業やプロジェクトの利益率を上げてきました。

これを個人の自動車整備工場に置き換えると、今はChatGPTやGoogleスプレッドシート、Looker studioなどの安価で優秀なツールがあるので、数十万円程度にコストを抑えて対応できます。

すでに導入しているソフトは古くありませんか?古いソフトはデータを入力し保管することが主目的になっていることが多いです。この年間数百万円のライセンスを廃止できれば、十分な利益が得られるはずです。

もしかしたら、今使っているソフトの機能を使い切れてないだけかもしれません。結構良い機能が眠っていたりするんですよね。使いこなせたら事務作業を減らせ、お客様との会話や楽しい整備作業に時間を配分できて、結果利益が増えるかもしれません。

自動車整備工場の持つ、見積書とか請求書とか、正直僕にはお宝にしか見えないのですが、おそらく紙で保管していて、紙の方が検索しやすくて良いと思っている方も多いはずです。

僕は、紙で保管も大賛成です。でも法律で電子保管が義務付けられてしまいましたよね。

  • 忙しいから、とりあえず電子保管できるソフトを雑に選んでいませんか?

  • 法律の意味をちゃんと理解できていますか?

  • その上で適切な業務負荷を設計できていますか?

  • どうせ電子化するなら、かけた手間以上に利益が得られるようにしたくありませんか?

紙は専用ソフトを使わなくても比較的簡単に電子保管でき、さらにはデータ化できます。データ化というのはPDFやエクセルにすることではありません。

構造化といって、コンピュータが理解できる形に整えることです。コンピュータが理解できる形に整えるから、データから利益が得られる気づきを探せるように加工できるのです。

でも簡単じゃないのは、データから何を見出したいか、によってデータ構造の作り方が異なるからです。

なので、ソフトウェアを開発するのが得意なだけでは、意味があるものは作れないのです。

利益が増える見通しが立つと、心に余裕が生まれ、コミュニケーションに真摯に向き合ってみようという気が内側から出てきます。

これはやってみた人だけが感じられる心地よさかもしれませんね。


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