桜坂しずくのキズナエピソードを、読みました

ある町の、ある劇場に、一人の少年がいました。

彼の夢は、桜坂しずくのキズナエピソードが起承転結の結まで描き切られること。そして、桜坂しずくが胸に抱いているであろうその気持ちに本編の中で答えを出してあげること。

あなたの理想のヒロインが最後に相応しい───そんな物語になって欲しいんです。

そんな拗らせたオタクの妄言からおよそ3年……………

んんんんほんとに来ちゃったねえ！？！？！？！？！？！？？？！？？！？？！？？？！？！？？！！！？？？？！！？？？！！？？？

ほんとに来ちゃったね(錯乱しすぎて2回言ってる)

しかもあの、ぼく桜坂さんのキズナエピソード15話が大好き人間で、前話があの日(ついでに言うと横浜でのデートも)から2回り以上成長した姿を見せてくれてその段階でかなりしんどかったんですよ。

そうして満を持してあなたの理想のヒロインは酷すぎないかなあ！？！？！？オーバーキルじゃないかなあ！？！？！？！？！？！？！！？

とまあこのように、またもスクスタくんに「まあ叶うわけないよな〜」って思ってたオタクの幻覚を現実にされて前日から苦しんでた訳ですが、どうにかして読み切りました。

100点中100那由多点。

これが見たかったんだよを見せてくれて本当にありがとうございました……

まず最初のシーンから言わせてください。

乗ったのか！？！？
お前観覧車乗ったのか！？！？！2人きりで！？！？！？！？！？？！！！！？？？？？？？？？！！？？？！！

だってあの子練習ですら歯の浮くような台詞を貴女に向けて言えないくらい奥手というか臆病なのよ……？その子がその相手に対して

「観覧車に乗りませんか？」

って言ったわけでしょ……？凄いよ……成長したね……泣いちゃうよ先輩……………いや当の本人そんなこと露も知らないんだけど……

それだけでも成長だね……って思ってんですよ、僕。

ア”！？！？！？！？？？！？？？？？？

ア”ア”ッッッッ！？！？！？！？？？？！？！？！？？？？！？！！？！！？！？？？！？！

ここ、明らかにに流れが変わったというか、革命が起きたよ。

まあラブライブ！だしさすがにスクスタとはいえ「あなた」に対して明確に「恋」を表す描写は無いだろうな〜って思っていたその流れをぶった切りおったんだよ、この子。

いやでもまさか、まさかそんなこと……

あ……………………………………………………

ここで涙腺がぶっ壊れました。

楽曲の伏線回収は勿論なんですけど、昔は同じシチュエーションで上手くいかなくて泣いていた子がこんなにも成長していたことに、そしてそんな台詞を言えるくらい心も大人になっていたことにずっと物語を追ってきた身としては心を揺さぶられて。もうぐっちゃぐちゃになって。

そのままあなたの理想のヒロインをなぞるように、「あなた」への想いを全てさらけ出し、事実上の告白と共に終わった、桜坂しずくのキズナエピソード。

本当に、もし終わる日が来るのならこれを最後にやって終わって欲しいが全部そこにありました。

さっき革命が起きたとか言ってたんですけど、実際マジで有り得ないと思うんですよ。

だってラブライブ！ですよ？プロジェクト初期はまあそういう風潮あったらしいしスクスタ自体が「あなた」の存在あって成り立つ物語とはいえ、信頼を超えたその先の、それこそ恋愛にまで発展しそうな関係まで踏みこんでくるってまず無かったと思うんですよ、本編では。ラブライブ！なんて特にCP推しがメインだったり俺嫁的展開をあまり(というかほぼ)好まない風潮強いじゃないですか。

その中で本来の意味としての『あなたの理想のヒロイン』を最後まで全うしてみせた……その事に驚かされたし、本当に感謝しています。

「後輩系スクールアイドル」から始まった桜坂しずくの立ち位置上、「あなた」の存在は幼馴染である上原歩夢と同等レベルに切り離しちゃいけない大切な存在だから。

あなたの理想のヒロインが歌った気持ちが明確なあなたへの「好き」という想いだったから。

原点から確かに存在していたその気持ちを最後まで大切に育んでくれたスクスタには感謝しかありません。世界の誰もがこの物語を「ラ！でそういう終わりにはして欲しくなかった……」と否定したとしても、僕はこの物語の全てを肯定して、愛し続けます。ついでに自分で楽しむ用にキズナエピソードを1本の本にしてみたいですね。

キズナエピソードは本編なのかって？虹に関してはほぼ本編だろその子にとって大切なもの全部描かれてんだから。

おまけ

思うんだけどさ、次のラブソングフェスティバルで描かれる桜坂しずくの新曲……あなたの理想のヒロインで良くない……？？？

メインストーリーで曲の存在はちょろっと出てきてはいるけど、ぶっちゃけあなたが書いたとは明記されてない(はず)だし桜坂さんがずっと隣で後輩として歩いていたあなたへ送るラブソングとしてあなたの理想のヒロインの歌詞を作って、そしてあなたの前で歌って欲しくない………………？？？そんであなたは「この情景、どこかで見覚えが……」ってなって欲しくない？？？？で最後にあなたに向けて最後のパフォーマンスを───

俺すっげえ見たいんだけどその世界線……