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推したちにおすすめしたいアルバム①

わたしの趣味の筆頭は、考え事をすることだ。
それも、何の役にも立たない無駄なやつ。
無駄であればあるほど、考えることは楽しい。


そんなわたしが最近のお楽しみとして考えているお題は、『7人の推したちそれぞれにおすすめするなら、どんなアーティストのどんなアルバムか』だ。
昔はよく音楽好きの仲間で日常的にそういうプレゼンをし合ったもので、自分のおすすめが相手に嵌った時は何かが成就したようで嬉しかったっけなー。

しかし、これを考えるには意外と段階を踏む必要がある。
まずは自分の脳内での彼らのキャラクターや、嗜好についてのイメージを固定する。
キャラクターについてはまぁもうイメージが既にあるので、そこにソロ曲や自作曲のエッセンス、または音楽に関わる種々の言動から感じ取れるものを集めて、自分の中で合わせて練り上げる。
それらを踏まえた上で、この人ならどんな音楽に嵌ってくれるだろうかと想像するのだ。
もちろん想像だから多分に偏見が入るし、偏見が入る時点で十中八九間違ってはいる。
だけど、ぜーんぜん問題ない。
それが脳内世界の遊びの良いところ。
わたしが現実に彼らにおすすめできる機会は100パーないのだから、迷惑をおかけすることはないのよ!



近年の音楽シーンで話題の楽曲や、過去のレジェンド級アーティストの作品は、研究熱心な彼らは既に網羅しているのだろうな。
だからわたしがおすすめしたいのは、彼らが聴いたことなさそうなものだ。
つまり探すとなると、
①古めの時代のもの
②いかにもなド・メジャーではないもの
③それらに合致するような日本のもの 
のどれかになると考えた。
そうやって自分で何かしらのテーマを決めて作ったルールの中からチョイスするというのは、とてもわくわくする遊びだ。



で、くだくだと前置き長くなったけど、以下がわたしの考えた結果である。


ナムジュンさん

BAD  DREAM  FANCY  DRESS
『Choirboys Gas』

まことに僭越なんだけど、わたしがバンタンの中で一番センスが自分に近いと勝手に思ってるのはナムジュンさんだ。
普段の服とかインテリアとか持ち物とかお好きなアートとかを披露してくれると、そのどれもがめちゃくちゃ好みだから というのだけが根拠なんだけど(根拠弱い)。
そんなナムジュンさんは、正統派な可愛さではない種類の可愛いものを理解する、男性としては珍しいタイプの感覚の人ではないかという気がする。
だから、このアルバムをおすすめしたい。


(それにしても、大昔に渋谷の小さな輸入レコード店でサクサクしながら見つけたドーナツ盤が、今ではiTunesで何の苦もなくダウンロードできて持ち歩けるという驚きよ…!
いい時代…。)


ナムジュンさんが自分の音楽に煮詰まった時とかに、是非一度こういうのをお部屋に流してみてほしい。
肩の力が抜ける感じがするっていうか、音楽ってこのくらい自由でいいんだってことを思い出せそうに思うんだけど、どうでしょう?
あとは現実にうんざりして、なんとなくささくれ立った気分の日なんかにね。
とにかくヘタウマさが可愛くて(失礼)、やんちゃな感じが魅力的なBad Dream Fancy Dress唯一のこのアルバム、いろんなテイストが混じっていて、感性にヒットする曲が必ずあるはず。
ナムジュンさんにはこのクレイジー寄りな可愛さが伝わると、わたしは信じている。




ジンさん

RRIMAL SCREAM
『Sonic Flower Groove』

わたしはずっと、ジンさんにはノスタルジーを感じさせるロックがよく似合うと思ってる。
ロック自体がもうノスタルジーになってしまってるのかもしれないけど、そういう話ではない。
シンプルで感性と情感にあふれてるけど、中心に芯のあるロック。
それつまりネオアコだな。
ということで、ネオアコの名盤と言われるこの初期のPRIMAL SCREAMなんか、聴いてみてはくれないだろうか。

このアルバムのラスト曲【We Go Down Slowly Rising】を、ジンさんの歌声で聴きたいという密かな願望が、わたしにはある。
歌詞のシンプルで直球な愛情表現も、ジンさんがアミに言いそうな感じなんだよな…。
特に曲終盤、転調してからの連続〝You are my everything〟なんて、ニュアンスたっぷりなジンさんの低音で歌ってもらえたら、ジンペンさんメロメロになること間違いなしではなかろうか。
ジンペンならずとも、わたしはメロメロになる。



ユンギさん

BONNY PINK
『Even So』

BONNY PINKさんの作る楽曲は、様々な種類のわたしの好きな感覚を内包している。
女性っぽい可愛らしさと中性的な涼やかさと、胸がキュッとするような無垢さとどこか達観してしまった人のもの哀しさとが、代わるがわる顕れるような。
含まれる要素は違うけど、わたしがユンギさんの作る音楽を聴いて感じる感覚とそれはすこし似ている。
だから、ユンギさんも聴いたら好きになるんじゃないかなと思って。
透明感のあるすごく綺麗な声だしね。
そういうの、お好きでは?


【Last Kiss】は恋人との身を切るような別れを歌った歌だけど、惚れた腫れたの感情だけでなく、人生における人と人との交差の意味を考えさせる壮大な楽曲。
ユンギさんは実はこういう母性的な感性が好きな人のような気がする。
わたしにはこの曲のようなドラマティックな別れの経験はないけれど、ないはずの経験の記憶で聴くたびに胸がしめつけられるので、ユンギさんにもあることないこと想い合わせて胸をしめつけられて欲しい。


それから、【Walk with you】という曲も、ユンギさんに聴いてほしいなー。

幸せの意味を探す旅を 
共に歩こうもっと 
もっと長く歩こう もっと
You need a friend
who will walk with you

これなんて、今聴くとユンギさんに伝えたい言葉だわなー。
わたしたちは皆ひとりでは生きていけない。共に歩く友達が必要。
本当の意味で彼らにとってわたしたちファンの存在がそれになるためには、あと何が必要なんだろうな。
何が必要ですか?ユンギさん。



ホビ

XG
『AWE』

めちゃくちゃ最近の作品だし、XGはワールドツアー中で昇り龍状態だし、日本人とはいえ活動の本拠地は韓国であるから、チョイスのマイルールになにひとつ引っかかってないんだけど、でももしチェックしてないならホビにはこのアルバム聴いて欲しい。
なぜなら、リード曲【IYKYK】のMVを見た時、軽やかなステップを踏みながら一緒に踊ってるホビの姿が脳裏に浮かんでしまったから(身勝手)。


ホビの音楽は、どれもダンスが目に浮かぶ。
実際にみたことがなくても、その動きを聴きながら勝手に想像してしまう。
ダンスを極めてる人の作る音楽ってそうなんだなと、ホビで初めて知った。
それは発生源がどこにあるかの違いで、頭の人、心の人、指先の人、腰の人、作り手によっていろいろいるんだろうと思う。
そしてホビは身体全体なのかなというのが、わたしの印象だ。
だからやっぱり、バキバキに踊るアーティストとの親和性が高いように感じる。


わたしがXGを聴くようになったのは今春からだけど、今のところ発表されているすべての楽曲が一曲残らず好き。
実力はもとより、表現したいことがはっきりしているところもまた好き。
彼女たちを見たり聴いたりした時の、経験したことのないものを目の当たりにしているような感じは、わたしがリアルタイムで見ることのなかったバンタンの初期のうねりを想像させもする。


ロラパルーザのホビがいまだに胸に刺さって抜けない身としては、同じくフェス映えするXGさんたちとどこかのステージでコラボしてくれたら最高なのになぁと夢見る。
わたしはバンタンたちのいろんな未知の可能性を楽しみ尽くしたい人間なので、事務所がどうとか男だ女だとかめんどくさいことは全部うっちゃって、新しいもの素敵なものをたくさん見て聴いてから死にたい。



おっと、ずいぶん長くなったので、マンネラインはまた後日書くことにしよ。
おやすみなさい。






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