すべての道は…(6.13)
まるで呼ばれたかのように何かにたどり着いたり、導かれるように何かに繋がったという経験をしたことはないだろうか?
べつに怪しく怖いような話じゃなくて、本当にちょっとしたことだ。
たとえば誰かのことを考えているとタイミングよくその人から連絡がきたり、出会った人とよくよく話してみたら共通の知り合いがいたりだとか。
海外旅行先で、日本にいたって全然会わないような元同僚にばったり会ったり(これはわたしの体験😅)。
すべてが単なる偶然で、だからどうってことも結局ないんだけど、そういうことがしれっと起こるからこの世界は本当に不思議で、何十年生きてみてもおもしろいと思う。
今回はそういう話をしてみたい。
いつもながら、だらだらと長くなりそう。
先日、姉と会った。
お互いの家間は電車で1時間以上かかる距離があるから、会うのはいつも中間地点。
数ヶ月に1回程度の頻度で、会うとなったら午前中から食事やお茶やショッピングなんかを何度もはさみながら、午前中から夜まで喋り倒すのが定番だ。
その日は、いつも行くデリが美味しい運河沿いのベーカリーカフェでお腹を満たしたあと、歩いて数分の場所にあるギャラリーに個展を見に行くという計画だった。
カフェでブランチを食べつつゆったり寛いでいると、ふと隣の席に座った1人客の女性に目がひきつけられた。
正確に言うと、その女性の行動にだ。
女性は席に着くと、見覚えのあるロゴの書かれたパンフレットと見覚えのあるぬいぐるみ3体を、食事の乗ったトレーの向こうに手際よく並べだした。
パンフレットは、バンタンのTMA(THE FACT MUSIC AWARDSという韓国の音楽授賞式)でのステージをVRで見ることのできるイベントのやつだ。
わたしは羽田で開催していた今年1月、チングとそのイベントに行ったので、ロゴに見覚えがあった。
好評につきどこか別の場所で再開催しているというのを何かで見たから、そこに行った帰りなのかな?
そんなことをちょっと考えはしたけど、主にぬい3体のほうが気になっていた。
BT21のRJとチミーとクッキーだった。
クッキー単体で別撮りもしてたから、この方はおそらくグクペンさんなんだろうなーなんて、勝手な推測をしたりして。
野生のアミさんを見つけると、嬉しくなってつい観察してしまう悪い癖…。
その後食事を終えて外に出て歩き出したら、裏通りなのにやけに人通りが多い。
いつもわりと閑散としたエリアなのに、なぜだろう?と思いながら少し歩くと、その道の突き当たりに答えがあった。
バンタンだ。
通りの向こうの建物に、バンタンの横断幕(?)あるじゃん…!!
そこがまさにB⭐︎VERSEという、隣の席にいた女性がパンフレットを持っていたイベントの会場だったのだ。
ノーマークだったから、まったく知らなかった。
なんという偶然だろうかと驚いていると、B⭐︎VERSE未体験の姉(ジンペン)が『えー、せっかくだから見たい!』と言いだし、通りに立っているスタッフの方に当日券はあるだろうかと訊ねてみたら、多分あるから受付に行ってみて!と。
急いで受付に行ったところ、すぐ次の回に入れますとのこと。
そうして思いがけずわたしたちは、カフェを出てからものの数分で、吸い込まれるようにバンタンの世界に入っていったのだ。
(しかしB⭐︎VERSEのVRって、本当にすごいですよね!
実際のステージの客席最前列よりもうんと近く、我々ファンは生き霊にでもならない限り到底近付くことが出来ないって距離感で、バンタンたちがすぐ目の前に現れるんだから。
メンバーがとりわけ接近してくるシーンになったりすると、会場中が悲鳴に近い歓声に包まれていたけど、むべなるかな…。
いやほんと技術の進化ってすごい。
一度見て免疫あるはずのわたしでもだいぶ動揺したし、ましてや初体験の姉は衝撃を受け過ぎて息も絶え絶えに、『これは娘(アミ)も見るべき…』と言っていたよ…。)
B⭐︎VERSEを出ると、気持ちを切り替えて予定していたギャラリーに向かった。
音楽にしろ絵画や写真にしろ、実物を体感するっていうのは本当に良い。
間に挟むものが何もないだけに、また一種特殊なインスピレーションを与えてくれる気がする。
だから、時間が自分の手に戻り始めた今、ピンときたものにはできる限り直接触れる機会を作りたい。
そう思って行った今回の個展も、大正解だった。
ノ・サンホさんという韓国のアーティストさんの個展だったんだけど、その作品がものすごーーく好みだったのだ。
じかに見られて、ほんと幸せだった。
ギャラリーという場所にはあまり行った経験がないので、わたしはそこが写真を撮影して良い場所なのかどうかわからなかった。
美術館とか博物館だと撮っていい場所はだいぶ限定的だから、頭からだめなんだろうと思ってもいた。
でも、ギャラリーには見る限り撮影禁止の表示がひとつもなかったので、受付の女性に撮影してもいいのでしょうかと訊ねてみた。
そうしたらその方はにこやかに、『もちろんです』と言ってくれた。
『いいのですか?』と聞いた答えが『いいです/大丈夫です』ではなく『もちろんです』って、すごくおおらかで優しく感じるし、人としてめっちゃ好ましい。
知らない人だけどこの人はきっと良い人に違いないって思ったし、自分も今後そういう場面ではもちろん!って答えたいなと思った。
あ、話が脱線しました。
とにかく、ノ・サンホさんの作品、すごく好きだった。
その日は自分の中の何かを刺激されたような昂った感覚が消えないまま過ごし、夜になってふとSNSを見たら、ノ・サンホさんが個展残りあと3日です!っていう投稿をされていた。
それを見た瞬間、自分の気持ちを伝えたいという衝動が巻き起こった。
で、鑑賞当日というテンションもあり、思わず「今日行ってきました!すごく良かったです!」っていうメッセージを送ってしまった。
そしたら思いがけずお礼のメッセージを頂いたので、さらに図々しくももう一度、「わたしはこの作品が一番好きでした。これからも頑張ってください」っていうメッセージを、昼間に撮影した作品の写真を添えて送った。
するとまたまた、「この作品は私も大好きな作品です💕」っていう返信を頂いた(実際に💕の絵文字ついてた。なんという可愛らしい人…)。
わたしがこのアーティストさんのことを知ったのはつい最近で、過去のアートワークについて細かく調べてもいなかったので、そこから急にネットで情報を探し始めた。
すると、韓国のとあるバンドのアートディレクターもされていて、アルバムジャケットも手がけられていることがわかった。
なんでもそのバンドの方とは、学生時代からのご友人という繋がりらしい。
そうなると、そちらのバンドのほうもどういう音楽をしている人たちなのかということが数珠つなぎ的に気になってくる。
HYUKOH(ヒョゴ)という名のそのバンドの楽曲を調べてみたら、洗練された感じのIQ高そうなサウンドだった。
ボーカルでソングライティングを手掛けるオ・ヒョクさんという方は、様々なアーティストの方に呼ばれてFeat.でアルバムに参加もされているらしい。
そしてその参加したという作品の中には、かのEPICK HIGHさんの名前があった。
バンタンの中でも特にラプラ推しの方にはとても馴染み深い名だと思うけれど、EPICK HIGHさんといったら韓国のスリーピースHIPHOPグループで、幼き頃のナムジュンさんとユンギさんがラップを始めるきっかけとなったグループのひとつだと言われている方々だ。
そんなエピカイさんの名前が出てきた時点で、おぉ!そこに繋がる⁉︎と瞳孔が開いた。
オ・ヒョクさんの声、イノセンスと色っぽい情感と凄んだ時の重さが絶妙なバランスで、すごくいい声だ。
アーティストさんたちがFeat.でお招きしたくなる気持ちもわかる気がする!
ということで、ノ・サンホさん🎨のお友達であるこのオ・ヒョクさん🎤について、誘われるようにもう少し掘り進めてみた。
そこでわたしは驚愕した。
オ・ヒョクさんて、先達てリリースされたナムジュンさんの4作目のソロアルバム『Right Place, Wrong Person』の先行公開曲であった『Come back to me』の、作曲・編曲をされた方なんじゃないですか!!
D-DAYファイナル最終日のステージで、ナムジュンさんがタイトル未定のまだどこにも公開してない状態で披露してくれた、あの楽曲!!
わたしはたしかにバンタンが大好きだけど、正直韓国の音楽が大好きという感じなわけではなく、韓国音楽界についてもまったく無知な人間なんで、そういう方の作とは全然知らなかったですわ!!
いやほんと、そう繋がるか!とびっくり。
そして何より感慨深いのが、B⭐︎VERSEに流れ着き、ノ・サンホさんの個展に行き、『Come back to me』の作編曲者の情報にたどり着いたこの日が、奇しくも6月13日という日だったということだ。
6月13日といえば、バンタンがデビューしたとても特別な記念日(11周年おめでとうございます)。
でもそもそもこの日に姉と出かけることになったのは、単に姉とわたしの仕事や生活の都合であって、デビュー日だから一緒に何かしらの推し活をしよう!などと思って決めた日付けでは全然なかった。
なのに、結局めちゃくちゃバンタンを感じる1日になった。
わたしたちアミの歩くすべての道は、バンタンに通じているのだろうか?
…まぁ、B⭐︎VERSE行ったあと、テンションぶち上がって結局新大久保行っちゃいましたけどね。
学校終わりの姪っ子(グクペン)も呼び出して、3人でスタジオカフェなるところにまで行ったりしてね…。
あれ?
すべての道は新大久保に通じる…か?
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