見出し画像

全人類のセンター

10月のわたしを支えるもの第一弾、ジョングクさんの映画『JUNG KOOK: I AM STILL』がようやく日本でも公開になった。
ムビチケを買って封切りを待ち構えること3週間、待ちに待った初日に劇場に行ってきた。
観ている間中、近・乱・老トリプル眼の目がキラキラと輝き、口角も上がりっぱなしだったという確かな自覚がある。
観終えて家に帰ってからもそのジョングクさんハイは止まることを知らず、映画にも出てきたタイムズスクエアのライブを久しぶりに観返しながら、ごきげんで一緒に歌ってみたりして(※適当な雰囲気英語にて)。





ところで、わたしはジョングクさんにホグワーツ組分け帽子をかぶらせたら、組分け帽子は絶対に「グリフィンドーーール!」って叫ぶに違いないと思い続けているハリポタファンだ。
(※ハリーポッターの話の中で、ホグワーツ魔法学校に入学した新入学生はそれぞれの性格・資質を〝組分け帽子〟っていう帽子の魔法生物に判断される儀式を受ける。その結果によって、新入学生は4つのタイプの寮に振り分けられる。割愛するけど、そのひとつであるグリフィンドールという寮にどういう子たちが集められるかっていうのは、主人公ハリーポッターがいた寮ってことで察して)
ジョングクさんグリフィンドール生説は、わたしにとっては『絶対』なのだ。

圧倒的な主人公感。
でもそれは陽キャみたいな意味ではない。
ただ間違いなく全人類のセンター。
これまでずっと胸に秘めていたそんなジョングクさんの印象は、この映画を観て絶対的な確信に変わった。
とにかく、完璧主義なのに見る者には一切気負いを感じさせず、人々の耳目を一身に集めて尚あんなにも自然にライブパフォーマンスする人っている?
まるでピンスポットを当てられていることが、何でもないことみたいに。
バンジージャンプを恐怖じゃなくスリルと感じられて、迷いなく綺麗なフォームで飛び出せるタイプというか。
この人は間違いなく、メインストリームに居るべくして居る人だ。
そういう存在をPOPスターと呼ぶのなら、ジョングクさんはこの世の誰よりもそう呼ばれるにふさわしいと思う。


※この先、映画の中のエピソードが1つ出てきます。
映画を観るのはこれからという方には余計な情報になると思うので、ここで止めていただけたらと思います。






ジョングクさんはもうとっくに、充分にずば抜けて素晴らしい才能とセンスを持った若きアーティストだった。
歌もダンスも激うまで、なおかつそんな自分に満足せずに常に進化を求めている。
バンタンはみんなそういうハイレベルな人たちの集まりだと思うけど(ほんとそんなのって奇跡だよな)、なんというかジョングクさんの万能感って、そんなメンバーたちですら『黄金』と呼びたくなるほどに特殊な種類のものなんだと思う。





だけど、そんな黄金ジョングクさんがこのドキュメンタリー映画の中で、自分について「思ったよりも多様性がなかった」と語った。
グループの中にいる自分に抱いていた評価というか自負が、ソロで活動をする中でそう変わったらしい。
その言葉を聞いてわたしはだいぶびっくりしたし、そこからソロ活動の意義について改めて考えさせられたりもした。


〝禍福はあざなえる縄の如し〟って言葉が、ぼんやりと頭に浮かんだ。
あのことわざ、真実なんだなぁってしみじみ感じた。
彼らがソロ活動をする流れになった根本にある主な原因は、決して明るく語れる種類のものでなかったと思う(2022防弾会食みれば明白)。
でも、いざ蓋を開けてみたらどうだろう。
あんなにもたくさんの種類の、宝石みたいな作品やコンテンツたちが世に生まれた。
やはりあの7人は、「そうするしかなかったから」で終わらせない人たちだった。
それどころか、彼らは先が明確に見通せないこの迷路のような時期に、グループ活動の中では見えてこなかった自分自身をしっかりみつけている。


初のソロアルバムのレコーディングをしていきながら、10年超えのキャリアの中で〝初めて〟自分が思っていたよりも多様性がないと感じただなんて、才能があって誰よりも器用なジョングクさんならではの言葉だなぁと思う。
個性豊かな7人がいて、黙っていても自然に多様性が生まれている環境では、個人のそれは気付かなくても特段困らないことだったのかもしれない。
でも、今回ジョングクさんは気付いたという。
そうして、気付いた以上、自らに足りないと思ったものは努力して絶対に手に入れるだろう。
そのことはアルバム『GOLDEN』の中にも既に結果として表れているし、この先も進化し続けながら着々と見せていってくれることは間違いないと思う。



グループのメンバーとしての自分と、個人アーティストとしての自分。
両方の更なる成長を貪欲に狙いながら、目線の先にいるのはいつだってアミ。
その一点が決してブレないこと山の如しのジョングクさん。
アミになって初めて知った。
アーティストからこんなに愛されているファンたちがこの世にいたとは。
まったくファン冥利に尽きる話だ。
そりゃあアミたる者、身勝手な愛じゃなくストレートに喜んでもらえるような愛で、恩返しせねばなるまいよ。




…っていうのがわたしのジョングクさん映画鑑賞の感想なんだけど、あともう一個頭に浮かんでいた考えがあったような。
それは、ジョングクさんももう27歳なんだよなぁーってこと。
27歳といえば、かなりしっかりめに大人な歳だ。
大人ジョングクさんの進化に置いてけぼりをくらわぬよう、ファンもちゃんとアップデートしていかなくてはいけないんだな なんてことも考えさせられた。
あぁ、でもこれはまた別の新たな議題(自分内会議の)になりそうだな…。














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?