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推したちにおすすめしたいアルバム②

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ジミンさん

FUN.
『Some Nights』

予想はしてたけど、やっぱりジミンさんのを考えるのは一番難しかった。
ジミンさんは案外ゴリゴリなHIPHOPを好んで聴いてる気もするし、メロディラインが美しい系ポップスもそれっぽい感じがするし、かと思えば瞑想的な気分になる環境音楽を流しっぱにするのとかも似合いそうだし…。
どうしても、どこに寄せるかのイメージが定まらない。
どんなアーティストを好んでどんな音楽に囲まれて暮らしてるのかっていうような私的分野の想像が難しいメンバーNo.1は、わたしにとってはジミンさんで間違いない。
歌やダンスなどのパフォーマンスでの自己表現はあれほどまでに豊かでも、それ以外の場ではあまり自分のことを声高に語る人ではないからなのか?



ジミンさんといえば、自分の痛みよりも他人の痛みに敏感で、他のみんなが1人残らず幸せであることを確かめてからでないと自分は幸せにならないような、めったにいないレベルで利他的な人。
それはたぶんファンみんなの共通認識だと思う。
わたしにはリアルで1人だけ、正真正銘に利他的だなーっていうよく知ってる人がいるんだけれど、彼女を見ていると切なくなることがある。
そういう人は自分の声、本当の心持ちに気付かないことすらあるように見えるから。
もっと身勝手になっていいよ!自分の気分を最優先しちゃっていいんだよ!などと思ってしまうのだ。
だからジミンさんに対しても、僭越ながらどこかでそんなふうな気持ちを抱いてしまっている。



ジミンさんも、最初は怒りっぽい子だったという。
でもそんな直情的な青い時代の姿を知らないわたしには、ジミンさんはずっと薄い羽根で幾重にも包まれた中にいるように感じられる人だ。
殻ではなく、羽根(ここ重要)。
それがわたしにとっての現在進行形でのジミンさんで、だからこそ他のメンバーの時みたいに直感の想像がパッと浮かばないのかもしれない。
そして、考えてみたらその羽根を少しずつ脱いでくジミンさんの姿が、FACEでありMUSEだったのか…。
…などと、おすすめアルバムを考える独り遊びをしたせいで、思いがけず改めて自分の中のジミンさんに深く思いを馳せることとなった。
いやそれもすべて、ただの想像なんですけどね…(ちょっとのあいだ我に返る)。


…ということで、ただジミンさんが自分ひとりでいる時に、聴くというより一緒に歌ってくれたらいいなと思うFUN.の『Some nights』をおすすめに選ぶことにしようと思う。
代表曲の【We Are Young】はめっちゃ流行ったしグラミーも獲ってるから、このアルバムだってジミンさんはすでに聴いてるかもしれないけど。
ハイトーンで気持ちよく歌うヴォーカルに合わせて、できればアルバム1枚分をがっつり一緒に歌ってほしいな。
リズムに合わせて体を揺らしたり腕を振り上げたりしながら、とにかく歌うことに集中にして、開放感をもって朗々と歌い上げていてほしい。
大声で歌うって、ストレス発散だけでなくものすごい癒し効果がある気がするから。
わたしは優しすぎるジミンさんに、なるべくたくさんの瞬間、心をほどいて癒されていてほしいと願う。



テヒョンさん

ミシェル・ルグラン
『ロシュフォールの恋人たち』オリジナルサウンドトラック

兵役を機に突入することになったソロワーク期の中で、ぶっちぎり一番で我が道を邁進しているようにわたしが感じているのは、テヒョンさんだ。
彼の好きな、やりたかったジャンルの音楽は、現代を生きる20代の若者としてはとても珍しいものだと思う。
だけどテヒョンさんは折に触れそういった自身の好みを発信してきたから、自然とわたしたちファンはゆったりとした温もりのある古い時代の音楽を、最新の音楽界に席を持つテヒョンさんの世界観の内側にあるものとして、大切に受け入れている。
それって相当にすごいことだよなぁと思う。
彼でないと出来ないことだったろうな、きっと。
『Layover』というソロアルバムは、芸術家の魂を持つテヒョンさんという青年にとっては必要不可欠な形のものだったと思うし、それを初のソロアルバムという形にして世に放つ決断をした会社も、そのことを深く理解しているんだと思う。
That's all  だ。
それ以外の雑音は混ぜるべきじゃない。



親の留守中に書斎に潜り込んだいたずらな子供が、普段触ることを禁じられているレコード棚の中から、当てずっぽうに1枚のレコードをひっぱりだした。
そして、大人たちの真似をしたつもりのすまし顔でステレオの針を落とす。
始まりは微かな楽器の音。
聞こえないな?とボリュームを上げたいたずらっ子は、そのすぐあとで急激に盛り上がって大音量となったオーケストラの音色に、ひやっと首をすくめる。
音楽はあっという間に部屋いっぱいに広がっていって、まるで見たことのない景色が鮮やかな映像となって見えてくるよう。
生まれて初めて感じるそんな感覚に、いたずらっ子は薄っすらと口を開け、きらきらとした瞳で夢中で音楽に聴き入るのだ。




そのいたずらっ子は幼いテヒョンさんの顔をしていて、ターンテーブルに乗っているのは古いミュージカル映画のサントラ。
彼が夢中で聴いたのは、一曲目の『Arrivée des Camionneurs (キャラバンの到着)』。
そういう妄想と共に、このアルバムをおすすめしたい。



テヒョンさんとヨーロッパの芸術の感性って、本当によく似合うと思いませんか?





ジョングクさん


ORIGINAL LOVE
『LOVE!LOVE!&LOVE!』

Euphoriaなジョングクさんはずっとずっと、未来永劫に胸が痛くなるほど好きだと思うけど、わたしは進化していく未来のジョングクさんが見たいし聴きたい。
だって、彼は成長するために変わり続けたいと考える、とても頼もしい人なのだから。

となると、こんな振り幅の広いヴォーカリストを抱えたバンドはどうだろう?
このバンドのアルバムは、なにしろポップス、ソウル、ジャズ、R&Bその他諸々守備範囲が多岐に及んでいて、聴いていて純粋に楽しい。
考えてみたらバンタンも、途中からはそういうジャンルフリーなグループになっていったわけで、カラーは違っても共通項がないわけじゃない。
だからこそ、これ聴いたらジョングクさんはどう感じるのかなぁーなどと、考えるだけでひどく楽しくなってしまう。



わたしがオリジナルラブのライブに行っていたのは、ちょうどメジャーデビューするあたりのバンド形式だった初期の頃。
インディーズで出していたドーナツ盤を友達が貸してくれて、日本にこんなクールなバンドがいるのか!と驚いたのがきっかけだった(その音源はもうどこにも売ってないから聴けない。MDにダビングしたのが手元にあるけど、もうそれを聴くための機材がない。
…てかMDて!)。
歌詞で聞かせるようなメッセージ重視タイプの音楽とは真逆の音楽で、歌も楽器のひとつみたいに感じられた。
とにかく、全部ひっくるめた音の表現力・説得力がハンパなかったという記憶がある。
そして現在のわたしは、ジョングクさんのような巧みな歌い手さんがメインの楽器のようになって歌う音楽を聴いてみたいなーなんてことを、密かに思っていたりする。


わたしはあらゆることについて、幅があればあるほど自由さを感じられて好ましいと感じる性格なのだけど、音楽についてもまさにそう。
振り幅が変化の幅とも言い換えられるなら、変化は恐れるものでなく、乗っかって楽しんだ者勝ちだと思う。


この先、ジョングクさんが興味を持つ方向にバンタンというチームやわたしたちファンをぐいぐい引っぱって行ってくれるという未来を、楽しみに待ち続けたいなぁー。




…以上です。
年末のこのせわしない時期に、我ながらよくもまぁこんな無駄なこと真剣に考えて長々と書いたもんだわ。
でも、必要性のあることばかりに追われてると簡単に心が摩耗してしまうから、もはや無駄をすることで自分を保ってるんじゃないかという気がしなくもない。
それくらいめちゃめちゃ気分転換になった。
つくづくお手軽なちょろ人間でよかったな、自分よ!



ストレスフルな年末を過ごすみなさん、なんとか自分専用の気分転換方法を見つけて、一緒に無事この年を越しましょうね!
ファイティン ٩( ᐛ )و!!

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