第30回世界コンピュータ将棋選手権

新型コロナウイルスのせいで開催が危ぶまれている。

「今回は30回の節目の大会だし、もしかしたら次回は……」なんて考えてゾワゾワしちゃうのは、エントリーした皆さん共通だと思う。

開催するにしてもしないにしても、今回の目玉の改良は世に出したい。これの実力はバーリトゥードルールのWCSCでなければ発揮できない。将棋倶楽部24やFloodgateの対局条件では他よりも弱いのだ。

WCSC29のKristallweizenは、一般に行われる検証対局では言うほど強くないと言われているが、1手5000万ノード程度の対局ではその棋力を発揮できない。最低でも1億ノードは読ませないといけなかったのだ。

この条件で検証対局すると、うちのPCでは1局平均1時間半はかかる。ホントいやんなっちゃうw

これに気づいてから、評価関数の作成手法をドラスティックに変えた。
教師局面を生成して学習パラメータをチマチマ変更しながら学習し、都度検証対局していたのではラチが開かない。
選手権が開催されるか未定なので詳細は伏せるが、既存の学習結果を損なわずに新しい学習結果を取り入れるツールが完成し、ものの数十秒でWCSC29版の強さを損なわずに強化することができるようになった。これによって空いた時間を検証対局に回すことができるようになったのは大きい。

検証結果は想定通りだったし、こんなんできたら戦ってみたいよね!(o^-')b
是非開催してほしい!

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