ライターは文法を学ぼう~ 中学生に笑われる!
もう、10年以上、前のことです。
ネットニュースを見ていて、イラッとしたこと、ありませんか?
文法が、ヘンなんです。
どうも、文章を書くプロじゃない人が、速さを競って書くようになってからでしょうか。学生のバイトとか、多いみたいですね。
もちろん編集者もついてないんでしょう。
しかし、それが子どもにまで、浸透してきちゃっているんですよね。
最初にひっかかったのは、この言葉でした。
「なので」という接続詞は、ない!
気づけば、もう、いろんなところで見られます。
アイドルが話したことをネット記事にするとき、
「なので、僕は●●と思うんですよね~(笑)」
なんて、書かれちゃってます。気の毒な、アイドル。
「それは嫌なので~」といった言葉の「なので」だけが独り歩き。
ネットニュースを見ていると、まだ見かけますね。
確かに、喋り言葉ではわたしも使うことがあります。
でも、商業的な文章では別です。ぜっっったいに書きません。
「なので」を、頭につけた文を見ると、
「この●▶■がっっっ!!」
と、こころの中で吐き捨てます。
「形式名詞」に気をつけろ!
ご存知ですか? 形式名詞。
たとえば、こんな感じです。
その時、あなたは死ぬほどハンバーガーがたべたかったんですね?
この所、ハンバーガーをたべないと、イライラしっぱなしでねえ。
50代なんて、そういう物です。
かわりに、ポテトでもたべればいいって事ですかねえ。
はい、どーでもいい小話でしたー!
というわけではもちろん、なく。
皆さん、その時、あの時、こんな時。時と表記していませんか?
違うんです。これらの漢字はみんな、ひらきます。
つまり、「ひらがなで表記」が正しい日本語、文法です。
形式名詞といいます。検索すると、一覧が出てきます。
そういう物とか、この所、とかはあまり使わないかもですが、
時と事は、けっこう使いますよね?
これらを時とか事とか、「うるさい」を「五月蠅い」と書いていいのは、
自分の小説やエッセイだけ。
お仕事で請け負った文章は、基本的にこれらはひらかないと、
「あー、二流以下!」
と、思われてしまいます。
それだけじゃありません。
「形式名詞」は中2で習う!
10年くらい前までは、中学の国語の教科書に、
形式名詞はありませんでした。
しかし、その後のどこかのタイミングで、
学習指導要領に入ったのでしょう。
つまり、形式名詞を漢字で書くと、
中2の子どもたちに笑われてしまいます。
せめてライターと名乗る人は、知っておいてほしい!
「~たり」は必ず2回使う
ごはんを食べたり、お酒を飲んだりして楽しい時間を過ごしました。
「~たり」って、よく使いますよね。
わたしもしょっちゅう使います。
しかし、これも文法ルールがあります。
必ず、2回、使うこと。
つまり、
ご飯を食べたり、お酒を飲んで楽しみました。
というのは、間違った日本語です。
これらに気づいたのは、作文教室。
きっかけは、作文教室に来ていた、
中3の子のVもぎの解答欄でした。
国語の読解対策で通っていたお子さんで、
たまたま見せてもらったのですが、
細かく、チェックが入っていたのが、「なので」や「形式名詞」や、
「~たり」だったのです。
当時から、この手のテストは、だーっと機械採点をして、細かいところはその時点でチェックされます。
見ると、形式名詞が全部赤でチェックされて、-1点となっていました。「なので」や「~たり」は-3点だったかな?
そして最近気づいたんですが、大人用辞書の、解説的な部分に、
3~4行くらいでこっそり、「形式名詞はひらがなで書く」的なことが、
書いてありました。
どうして、もっと堂々と書いてくれないんですかねー。
ご自身の辞書で、よかったら探してみてくださいね。
実は今書いている媒体で、「時」と漢字表記にしている……。
教えてあげたいけど、言いにくい……。
というわけで、ライターなら、
「なので」と「形式名詞」に気をつけろ! の巻でした。
よろしければ、サポートお願いします! いえ、充分、サポートされていると思うのですが。本当にありがとうございます!