通信 8
ようやく季節の移り変わりを実感できる気候が始まった。長かった夏、全然終わらなくてこのまま繰り返していくのではないかと未来への不安さえも感じたけれど、秋分を過ぎればちゃんと季節の植物が時間通りに育ち、道端に真っ赤な色を添えている。夏の終わりといえば、2021年にリリースしたMasami Takashima、エマーソン北村による共作「夏の片隅で / 夜が明けたら」梅雨明けを告げる曲でもあるけれど、今年は梅雨明けから10月まであまりに暑く長かったというじんわりした実感が残る。7ep、レーベル分は完売しており、配信が2023年より始まっているが、主にSpotifyを中心にとてもたくさんの国で再生されている(配信盤は7epとジャケットが異なる仕様)レコード以外はサブスクで聴く以外の手段はあまりないかもしれない。
サブスクで音楽を聴くことがほぼ主流となってきた今、AIで定番と呼ばれるデータ化された形式を模した音楽は簡単に生成されるようになり、今後音楽のあり方も変わっていくことは安易に想像できる。季節の捉え方もステレオタイプで似たようなものが増産されるのだろうと思う。それはそれで面白いけど、なんだ通り過ぎていくようで。楽しいだけじゃ物足りない。そんな気にさえなる。
手仕事、その人の癖みたいなものが残っている作品に私は興味を持つことが多い。癖を直す教育を受けてきたから均一であることの良さは知っている、だからこそ、手仕事を通してその人にしかないものが宿っているものに私は惹かれるのかもしれない。
今月の新入荷はとある場所にフォーカスを当てた作品たちを。
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