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通信 9

2025年が近づいてきているが、振り返るにはまだ早い。2024年は仕切り直しのような一年であらたに形を変えてスタートしたこと、(結果的にではあるけれど)夏以降滞在先にいること、ソロ名義での活動が20年の節目になったこと、miu mauが5年ぶりに前進したこと、年始の地震と戦争のニュースを見て2ヶ月ほどかなり落ち込んでしまった影響を受けメンタルを整えるためのことを続けていること、レーベルとしての課題に真剣に取り組んでいること。色々と日々は目まぐるしいけれど、動く以外に方法はなく、とにかく積み重ねの重要性を実感している。今月はレーベルの作品の展示販売を熊本のレコード市にて。出会ってもらえる機会があることがとても嬉しい。

久しぶりに2024年に聴いた新譜のことを書いてみたいと思う。3年間毎月寄稿し、40回目で最終回を迎えた月イチ音楽コラム(福岡発Big Mouth web magazine)を終え、リスナーの一人として音楽をまとめて書く機会がすっかり少なくなってしまったので、書き残しておきたいと思う。とはいえ、今年はあまり新譜を追いかけていなくて、出会ったら数年前のリリースだったということはとても多かった。でも良いものは良い。


サブスクのアルゴリズムの偶然性も楽しいが、10年ほど前にsound cloudで音楽探求をしていたように、最近はインスタとbandcampで探求することがとても多くなった。

近年LAやNYなどを中心にアンビエントジャズが注目されている。SMLはグラミー賞を受賞しているサックスプレイヤー、プロデューサーのJosh JohnsonをはじめLAのdublabのレジデントDJでシンセサイザー奏者のJeremiah Chiuなどが中心となったアメリカ出身のクインテット。即興演奏を中心に録音しシカゴのInternational Anthem Recordingから、日本ではringsからリリースされている。
録音方法もコラージュのような組み立て方で制作されている。近年ジャズプレイヤーのデュオも多い中、5人の音が複雑な手法で形になっていてとても面白い。


ロンドンを拠点に活動するコンポーザー/ヴィオラ奏者のAstrid Sonne
アンビエント、エクスペリメンタルの前作からボーカルを取り入れた今作。彼女の声のミステリアスな和音のバランスと、中音域のフレーズの独特の動きとバランスがとてもとても素晴らしく、重心が重めの研ぎ澄まされた音の形が美しさを作っている。ブラッドオレンジをはじめ全曲異なるプロデューサーによるエディット集もとても良い。

当オンラインサイトでもCompuma feat. 竹久圏の2作を取り扱っている
京都宇治香園のTealightsoundから東京のTORSOの新作がリリースされていた。Rali song / SleepのEPをbandcampで聴いて本当に大好きになったのだが、知った頃には完売していた7EP。再発を本当に本当に待っている。



今年初旬に行ったDJのプレイリスト


TWIN SHIPS RECORDS出店のお知らせ
熊本で行われるレコード市に参加します
当レーベルの作品展示販売と、この日に合わせて色々準備中

熊本camp 
11月30日(土)14:00-21:00
12月1日(日)  14:00-17:00

詳細はIG へ
https://www.instagram.com/_twin_ships_/

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この通信は音楽レーベルTwin Ships Recordsの最新情報、オーナー高島が日常的に考えている音楽徒然などをフレキシブルに記述する音楽コラムです。

レーベル作品と、景色を変えるをテーマに毎月厳選してオンラインストアへ入荷しています。日々にどうしても音楽が必要な方へ