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ファクトリーギア横浜店舗契約物語(日記2006年7月18日)

2022年9月4日に想うこと

今ではファクトリーギアの主力店となってる横浜246店のお店探しのお話です。
ファクトリーギアの物件探しはほとんどがこんな感じでやっていました。

最初の札幌店
高崎店
さいたま店
最初の東京店
広島店

の4店舗は自分の足で探しまくったお店です。
他のお店のあるエリアも相当動き回っていましたが、
結果、モールのなかに入ったお店は、
ちょっと自分で探した感は少ないですね。

なかでも、この横浜店探し本当に大変でした。
今もそうだと思うけど、あのエリアであれだけの駐車場が隣接している
お店は、なかなか普通は見つかりません。
更地を見つけて、そこにお店を建てる。なんていうのも、今では
決断するのもためらうけど、この頃は相当イケイケだったんですね。

結果的に横浜店は立地に恵まれ、オープン当初から今日に至るまで
好調なお店になりました。

それにしても16年前かあ。
早いですねえ。。

と、いうことで横浜のお店が決まって自己満足炸裂している
16年前の高野倉さんに
タ~イムスリップ!

2006.07.18

横浜新店舗契約物語

14時15分発の常磐線快速上野行きに乗り、北千住で千代田線に乗り換えました。
表参道で東急田園都市線に接続する快速電車に乗り換えると15時40分には
たまプラーザに到着しました。
たまプラーザに向かうのはもうこれで4回目です。
この乗り換えにもずいぶん慣れました。

もともとフランチャイズだった都筑インター店はフランチャイズさん
と共同の店舗でした。
共同店舗という形は、直営となった今、ファクトリーギアが
目指すお店作りをするのには、やりにくくなっていました。
共同店舗から、なんとか単独店舗として、目指すべきファクトリーギアを作りたい。
この思いは随分と前からありました。
なにより、横浜はファクトリーギアにとってビッグマーケットです。
今、目指す最高のファクトリーギアのカタチを創りたいと思っていました。

お店探しは今年の1月の終わりから何度も何度も現地を歩き回って
探し続けていました。

『何時引っ越すんですか?』
『新店オープンはいつですか?』
『今度はどこなんですか?』

スタッフの皆様には何度も何度もせっつかれてまいりました。
でも、そう簡単にアパートを決めるようにお店なんか見つけられない
のです。

『横浜地区で駐車場付きのロードサイド店舗なんて絶対無理ですよ』

『この辺の通りはね、商業地区としては非常に将来性があって
大手さんが全部押さえちゃいますから。情報が出ることはまずないですね』

『ないんじゃないですかあ?』

『この辺は駐車場と賃貸物件は不動産屋の管理が違うと
いうのが通例で駐車場付きっていうのはねえ・・・ちょっと無理ですねえ』

『で、お家賃はどの程度見ていますか?200万位であれば
探せますけど・・・』

行く先々の不動産屋さんは、みな声を揃えるように
「無理」
だと、言いました。

正直神奈川が大嫌いになっていました。
もう限界。
こりゃあホントに無理なんだと何度も思いました。

コインパーキングにクルマを止めて歩き回って、
公園のベンチに座ってくじけそうになっていました。

それでも何度も何度も都筑エリアを走り、インターネットで
情報を集め、物件を厳選して不動産屋を訪ね続けました。

飛び込みでは無理だと思って、友人から現地の不動産屋さん
を紹介してもらい、地元の情報も聞き歩きました。

車でクルクル走り回りテナント募集の看板を見つけて電話してみました。

そもそも斜陽産業だと思われている工具屋がロードサイド
にお店を持つこと自体なかなか理解されないので、
駅前の不動産屋さんを一軒一軒訪ね、ファクトリーギアの仕事を
説明して、それから又物件を紹介してもらっていました。

そんな事を続けているうちにようやく見つけたのが今回の物件でした。
きっかけは、地元の不動産屋さんが街の老舗の建設会社さんから
なにげなくもらっていた建設計画の情報からでした。
問い合わせした電話口で『こんな情報もありますが・・・』
の説明にすぐにファックスをもらいました。
急ぎ、横浜まで走り、担当者不在です。と言われても
あきらめず不動産屋さんの担当者のデスクに名刺を置いてきました。

どこの不動産屋さんでもそうだけれども、いくつもの電話や
問い合わせのなかから、不動産屋さんが真剣に処理するかしないかは、
間違いなく本気で物件を借りようとしてくれるかどうか。

つまりこっちが本気である姿勢をしっかりと示す事が
ポイントだと思っていました。
いくら電話口で僕は真剣ですといっても、見ず知らずの電話だけの
問い合わせで信用されるはずはない。
真剣に処理してくれるかどうかわからない不動産屋さんを
その気にさせるには、顔を合わせて真剣な気持ちを伝える必要があると思いました。

そして、その結果不動産屋さんは真剣になってくれました。
建設やサンに僕を紹介してくれました。
真剣になった建設やサンはまとまる寸前だった賃貸マンションの
建設計画を撤回して、うちのお店の為だけにお店を建設することを
地主に交渉してくれました。
そして、今日ようやく賃貸借予約契約の日を迎えました。
ホントここまでよくたどり着いたなあ。

今日、不動産屋の社長さんが言いました。
『今回みたいなケースはあたしは経験がないですよ。
普通は出来上がった物件か、すでに計画がある物件への申し込みですからね。
やっぱり他のお店さんでも、土地を見つけて建物建てるという
ご経験持っていらっしゃるから出来るんですよね』
『いいえ。僕もこういうのは初めてです』(僕)
『初めてなんですか!!』

いや、まてよ、初めてじゃないなあ。
たしかにいつも『無理ですねえ。普通はやりませんねえ。』
こう言われてきたな。そもそもファクトリーギア始めた時もそうだし、
FGRを設立したときもそうだし、
FGRの土地買って倉庫建てた時もそうだったなあ。

大抵は無理と言われるところから始まりました。
でも、燃えちゃうんですよねえ。
ダメだって言われると・・・。

なんだか普通じゃないといわれるようなことを乗り越えた達成感で
爽快気分になって降りた我孫子駅で、
僕は一直線に我孫子名物唐揚げ蕎麦が売り物の弥生軒に向かい
自分自身へのご褒美に久しぶりにから揚げソバ一個入り(300円)を注文しました。

普段は我慢している弥生軒の「唐揚げ蕎麦」は、
嬉しいことがあるとご褒美にしてしまう、僕のソウルフードです。


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