2024年11月給料日の手紙
私は毎月給料日に社員に向けてお手紙を書いています。
今月はファクトリーギアグループの「納会」が開催されました。
そのルーツの話を手紙に書きました。
社内向けのものですが、みなさんのご参考になればと思い
ここでも公開いたします。
2024年11月度お疲れさまでした。
今月はファクトリーギアグループ全体の納会がありました。
コロナが多少収まった2021年11月18日に取引先様もご招待して、全体で集まった納会以来3年ぶりのグループみんな集合だったと思います。
今年は久しぶりに、北海道から沖縄まで、そして今回は台湾からも全スタッフが集まった納会。感慨ひとしおでした。
もともと「納会」という集まりをするようになったのはもう20年以上前のことだと思います。
店舗が増えていってスタッフも増えていって、みんなバラバラの場所で各々が仕事をするようになった頃でした。
「社長が何を考えているのかわからない。会社は何を目指しているのかわからない」
そんな声があちこちで聞かれるようになってきて、チームとしての一体感が無くなってきているように感じました。
「社長、〇〇さんに、ちゃんと話をしたほうがいいですよ。〇〇さんの相談に乗ってあげてください」もちろん、そうしたいけど、さすがにその声全部聞くのは時間的にも出来ないから。みんなで集まって、その時に直接話をしましょう。そして、頑張ったスタッフはみんなの前で表彰しましょう。
そんなアイデアから、柏のダイニングバーのようなお店を貸し切って「納会」は始まりました。
はじめは年に2回。さらに当時は納会以外に忘年会もありました。
忘年会には関東圏のスタッフがお店を早じまいして集まりました。
当時は会社や高野倉の個人宅に届いた沢山のお歳暮をじゃんけんでみんなに配る。
でも、なんにももらえないスタッフが出てくるから、私はその日に身につけていた時計やら、カバンやら、ジャケット、ジャンバーまで全部じゃんけんで配っちゃって、最後は薄手のシャツ一枚で帰宅するというような大騒ぎをしていました。
そして、最後は店の外で全員が泣きながら抱き合って、一年の最後を迎えていました。でもお店の数も増えて、みんなが集まる機会が減ってきたり、時代背景もあったりで、会社の忘年会は無くなってしまいました。
でも、「納会」だけはファクトリーギアのスピリッツをみんなが確認する場所として続けてきました。
みんなが集まるだけでも楽しいんだけど、一年を振り返って、自分自身の毎日を思い返す。そして、頑張ってきた仲間のことを思い涙を流し、自分自身のこれからの糧にしていく。ファクトリーギアの「納会」には毎回、心が洗われるシーンが沢山あります。
特に今年は「GIGAファクトリーギア神戸」のオープンという、かつて経験したことのないスケールのお店のオープンがありました。
あちこちの現場のバランスが崩れて負担が増えました。
しかし、その大変な状況をスタッフが支え合って乗り越えましたよね。
今年の納会は、自分の頑張りよりも、支え合った仲間への感謝と、その活躍を称える空気に溢れていて、会場内は温かくやさしさに溢れていたように思います。
上手く出来たことよりも、苦しくて、もがいた日々のほうが心に残ります。
また、ココに集まりたい。
そして来年は自分が仲間を支える仕事をして、あの場所に立ちたい。そう思う人も少なくなかったと思います。
私にとって、これからの毎日はみなさんに私の人生のすべてを「繋ぐ」ことだと考えています。
この「納会」も、そのひとつです。
そして、これからも毎日を積み重ね、事業はもちろん、私が大切にしてきたこと、ファクトリーギアの紡いできた歴史から私が学んだこと、みなさんに繋いでいきたいと思っています。
2024年、さあ最後の一か月、楽しんでいきましょう。