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ファクトリーギア納会1(日記2022年11月19日)

ファクトリーギアでは、一年に一回、全スタッフが集まり、一年間を振り返り、今の自分たちの立ち位置を確認し、自分たちがどこに向かおうとしているのかを、みんなで共有する場として「納会」を行っています。

しかしその開催も、コロナで3年間出来ず、昨年の25周年は、限られたスタッフだけが参加して開催しました。
しかし、今年、ようやく行動制限が解除され、全国から、そして台湾、タイからも参加して久しぶりにファクトリーギアらしい「納会」が開催出来ました。

17時から開催されるパーティーの前、今までは研修プログラムとして全スタッフで集合研修をすることが多かったのですが、今年はもう一度自分たちのことを見つめなおそうということで、ファクトリーギアのルーツ店である柏店の見学、そして、日頃、陰からお店を支えているロジスティックセンターの見学をいくつかのグループに分けて開催しました。

私は、納会前後は海外からスタッフも来るし、イレギュラーなことがあるだろうと比較的動きやすいスケジュールにしていました。
ただ、納会のスケジュールの前から決まっていた茨城県にある小学校で6年生を対象にした職業についての基調講演は行くことにしていました。

今の小学校6年生は本当にしっかりしていて、とってもちゃんとしていました。
昔はラグビースクールの子供たちと毎週のように触れ合っていたのだけど、最近はめっきり子供たちとの触れ合いが無い日々だったので、とっても楽しかったです。
私は子供ウケするように職業を「ユーチューバー」「ラジオパーソナリティ」「会社経営」ということにしたのですが、予想に反しユーチューバー周りの質問は少なかったです。
ただ、大人の相手の講演会よりも、ずっと質問も多くてびっくりしたし楽しかった。
もう一度子育てしたいなあと思うくらい子供たちは可愛かったです(笑)

色んな職業の皆さんが来てました。


子供達の質問が素晴らしいので前のめりに。

午後は天王洲アイルに戻り会議をしたあと、TBSラジオ「金曜ボイスログ」のメインパーソナリティー臼井ミトンさんがお店で工具の音を集めるという面白いことをしていて、そのお手伝いをちょっと。


シンガーソングライターの臼井ミトンさん。
工具の音を収録して何かを作るのだそうです(笑)

そのあとは両国にある相撲割烹料理屋さんで、タイ&台湾スタッフと久しぶりに食事をしました。土俵のすぐ横で食事をしながら「相撲甚句」を聞くという、なかなか面白い料理屋さんでした。


土俵の横でご飯を食べるのです。

そしてそんな一日を送っているにもかかわらず、11月29日発売の
「所さんの世田谷ベース」の別冊付録として作っている「FACTORY GEAR MAGAZINE工具の本」の最終校正が続いていました。

納会の日はファクトリーギアにとって一年で最もみんなが大切にしている日。
少しでも多くの時間を、全国から集まるスタッフの交流に使いたいと思っていました。

校正をやっていたあやこさんに、明日はどんな予定?校正する時間あるの?
と聞くと、朝から柏のお店で、お店のルーツを語るプログラムでガイドを担当するとのこと。
それじゃあ、時間無いよね。
朝一なら、俺が変わるよ!
と、いうことで急遽朝9時からのセッションを私が担当することになりました。

一時間のセッションだったんだけど、あの場所に行くと、実際に27年前にお店を開けた時のことなどがドンドン、リメンバーしてきました。

あっという間に一時間のセッションが終わってしまいました。


突然の予定変更なのに集まったスタッフたち

私はこの貴重な機会に、すっかり自分も意識をしていなかった、
本当はみんなに一番伝えなきゃいけないことを思い出しました。

ファクトリーギア柏店がオープンする2年前、お店の外観デザインを決めるとき、
デザインナーさんと色々な話をしました。

高野倉さんはどんな仕事をしたいの?
あなたの仕事への夢ってどんなこと?

当時は今のような上質な工具を売る店ではなく、近隣の工場に御用聞きをして
工場に必要な消耗品や工具を売る出入り業者でした。
なので、お店の名前はFACTORY GEAR(工場 道具)
にしました。

なので「夢」

と、言われてもそんなに大きくひろがるようなものはありませんでした。
ただ、この小さな街の小さな世界から
飛び出していきたい。
そんな風には思っていました。

そしてファクトリーギア柏店のデザインは
クジラになりました。


約26年前のクジラです。

広い世界を縦横無尽に泳ぎ回るクジラ。
そこには国境はありません。
世界を舞台に大海原を悠々と・・・・。

そんなクジラのようなスケールで仕事をしよう。
そんな思いを込めてデザインされたお店が
ファクトリーギアのルーツ店です。

こんな大切な創業時の想い。
危うく記憶の彼方に行くところでした。

でも、これは絶対にわすれちゃあいけない・・・。

そして納会はこの後続きます。

つづく

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