ボートショー2022に行ってきました。(日記 2022年4月6日)
本日は2022年4月のリアルな日記でございます。
タ~イムスリップはいたしません。
ひさびさのボートショー
ボートショー2022に行ってきました。
毎年春の手前に開催されるボートショー。
いわゆるボートのショーです。豪華なボートが集まるショーは非日常的で
特別な世界が広がります。
そこは俗世とはちょっと違う、セレブ感が漂う特別な空間です。
実はボートショーに私が初めて行ったのは小学生の頃です。
私が幼いころ、我が家は本当に貧しくて、家族で旅行とかレジャーというものに行った記憶が全くありません。
家族で遊園地はおろか、動物園にも行ったことがないし、海水浴もありません。いくら50年前とはいえ、定番のレジャーに家族で行くことがほとんどなかったのは、貧しさもあるけど、当時の我が家が持っていたレジャー=悪というような不思議な価値観もあったからだとおもいます。きっと今の私が遊びに貪欲なのはこの頃の反動ですね(笑)
そんな家族との思いでのなかで、かなり痛烈に脳裏に刻まれているのがボートショーの思い出です。
父の友人が船の仕事をしていて、毎年ボートショーの招待状が我が家に届いていました。
そもそも海水浴に行ったこともない私にとって、ボートなんて見てもなんの興味も湧かないし、心が躍るなんてありませんでした。
ただ毎年このショーのチケットが届くのを心待ちにしていた理由が、招待券についてくる食事券でした。
動物園に行くことも許されない我が家ではいわゆる買い食いなんていうこともタブーでした。それがこの日だけは許される。なにしろ貰った券でタダで食べられる。一緒に行く父も、この日だけは好きなものを食べさせてくれました。私はここぞとばかりに焼きそばとかフランクフルトなんかを食べました。
そしてそれから50年。
私はなぜかボートショーに行くと、いろんな人と会場でご挨拶するような仕事をしています。
ボートショーだというのに、会場には工具専門店経営の私の知り合いがポツポツいるし、クルマ関係のメディアの人からは違う会場の友達の写真が送られてきたりします。つまり、クルマ、バイク、ボートっていうのが好きな人たちって、なんとなく同じものを同じように好きな人たちが集まるんですね。
まず行ったのがパシフィコ横浜の屋内展示場。入った瞬間から高揚感に包まれます。ボート、ヨット、水上バイク、そしてウェア、キャンピングカーにクルマの展示まであります。
すべて、世の中になくてもいいものばかりです。
お金を生み出したり、生活を効率的にしたりするものではなく、むしろ、お金と時間を浪費して、さらに体力を使って面倒くさい作業をしなくてはいけないものだらけです。
こんな遊び方もあるね。
こんな過ごし方もできるね。
そして、こんなところに、あんなふうにして行けるね。
きっと、こんなことが出来るようになったら豊かな気持ちになれるよなあ。
そう思います。
ひととおり屋内展示をみたあとは、屋外展示、つまりクルーザーが沢山みられる横浜マリンハーバーに向かいます。
いつもは無料送迎バスがあったんだけど、今回は無くなっていました。
有料だけどシャトルクルーズもできるということで船着き場に向かうと予約で乗れず。仕方なくタクシーでマリンハーバーに向かいました。
毎回思うけど、
夢の世界ですね。
きっとクルーザーで優雅に遊びまくることなんてないし、
たとえ手に入れたとしても、維持費もかかるし、コスパを考えたら割に合わない。
でもね、60代、70代を、そんな余裕のあるオヤジになってみたいとは思います。
すんごいレクサスのクルーザーは6億円です。
5000万円代のクルーザーが格安に感じてしまいます。
そんななかを20代とおぼしき若者が
「いやあ、輸入船は買いたくないよね。金はあるんだよ。だけどねえ・・・」
タレントさんのような女の子と、同じように綺麗な身なりの若者と桟橋を歩きながら会話をしていました。
年収が2000万円だとして40年働いてもレクサスのクルーザーは買えません。
おそらく、投資で成功するか。
ビジネスの仕組みを作って、稼げる会社を育て、バイアウトするか?
いずれにしても、自分一人で稼ぐという世界ではこれほどの大きな買い物は出来ません。
お金の価値
仕事の作り方
いろんなことが頭をめぐりました。
お金を稼ぐということは価値を生み出すことです。
そして、多くの人が稼げる価値を作ることができれば、
2000万円という高年収で、40年働き続けるよりも、
大きなお金を手にすることが出来ます。
なにがイイとか悪いとか。
なにが幸せなのか?
も、人それぞれ、
でも、ボートショーはいつもとは違う視点で世界を見る、感じる
きっかけになるところだと思います。
そして間違いなく思うのは、
ボートショーでやきそばとフランクフルトしか興味のなかった少年は
50年経って
ヨットにも、クルーザーにも、夢を感じられるおっさんになったということです。
時間ってすげえな。