真剣に床拭きしたら3kmになった
自宅の床材の仕様
築14年目になる自宅の床は既製品のフローリングではなく、建材を使っています。修業時代からよくやっていた仕様で、我が家はツーバイ材です。幅が広い規格が好きなのと、厚みが3.5cmあり素材も柔らかいため足触りが良く、体感温度が暖かく感じます。塗装は室内用のオイルステインを使用しています。無垢材というとピンキリですが、我が家も無垢材になります。
10年以上適当に手入れしていた
ワックスがけは要らないのですが、動物と暮らす衛生上の懸念から掃除機をかけた後にクイックルワイパーのウェットシートで拭いていました。年に1,2回雑巾をかけたり、そこまで手が回らず最後に雑巾欠けたのがいつか思い出せない時もありました。
雑巾がけの疑問
雑巾をかけると、雑巾が真っ黒くなる箇所と全くならない箇所がありました。木目や塗料の染み込み具合で塗装を剥がしているのかもなと思ったので(我が家の塗装は黒色です)、あまりしつこく拭かないようにしていたのですが、今年の掃除で原因がはっきり判りました。
ツヤではなくただの汚れだった
黒くなるのはやはり気になるなぁと思い、目立たない場所で色が付かなくなるまで執念深く拭いてみました。そうすると、板がサラサラの肌触りになり、拭いた前と後で塗装の色はほとんど変化しませんでした。
家の床を見渡すと、同様に雑巾が毎年黒くなる箇所は決まっていて、人がよく出入りする場所が特に黒光りしています。あぁ、塗装や木の油分では無くただの汚れだったんだなとその時理解しました。
真剣に拭いた長さを計算したくなった
原因が判ったので今シーズンの大掃除は床にスポットを当てて集中的にやりました。床の有効面積が62㎡(約19坪)、床材の幅が16.5cmなので長さを割り出すと367m、平均8回拭き直すので、全長にすると約3kmになりました。全身筋肉痛でしたがスカッとしました。
汚れの一番の原因は人間だと思う
汚れ方を観ると、一番の原因は人間の汗や皮脂だと思います。
台所の床は思ったより汚れていないので、油や蒸気の汚れは人間ほど影響が大きくなさそうです。
また、うちは猫を飼っていますが、猫の行動範囲で汚れの傾向は分析できなかったので、大した影響はなさそうです。
無垢材の床の汚れが気になる方は普段からスリッパや靴下を履く習慣をつけた方が良いです。裸足の生活習慣の人は、こまめな拭き掃除をお勧めします。
経年変化を楽しむ
無垢材は傷が付きやすく、施工後に反りや痩せが出やすい素材です。塗装も拭いたり家具の出し入れで薄くなったり、木の日焼けなどで変化していくと思います。それも一つの味わいとして我が家では楽しみながら住んでいます。猫の爪痕は年々ひどくなってきているので、どこかのタイミングで塗装のやり直しもするかもしれませんが、インターネットで買える塗料なので自分たちで楽しみながらやろうと思っています。