こんなはずじゃなかった人生が始まってから今日まで 2

外から見たらなんともないけれど

口の中の上顎が閉じずに産まれてきたということだった

出産した病院は私も55年前に産まれた国立の総合病院で

母子別室(新生児は預かってくれ、授乳の時だけ母が新生児室に行く)だった

夕方産まれたあと夜中の授乳は看護師さんがミルクを飲ませてくれるのだが

その時に鼻からミルクが出てきてわかったということである

今は3Dの超音波画像でいろんなことが生まれる前からわかるけれど

次女のことは産まれるまでわからなかった

「手術して治るのね…」

困難な現実を突きつけられると妙に冷静になるところがあって

「手術して治るなら何とかなるだろう・・・」くらいにしか

その時は思わなかった・・・と記憶している

なにしろ次女が自分のおっぱいから母乳を飲めないのである

正確には吸えないのである

目の前のそのことをこなしていかなければならず

先のことまで考える余裕はなかった

看護師さんたちも一緒にいろいろと工夫してくれた

絞った母乳を哺乳瓶に移して飲ませるのだが,うまく吸えるよう

哺乳瓶の乳首の穴を十字に切り込みを入れて大きくしてくれた

が、あまり出すぎると口から溢れ出てきてせっかく絞った母乳がぁ・・・

という残念なことに・・・。

母乳を自分で絞るのだって結構大変なのだ(ご経験された方はお分かりになると思うのだが)

帝王切開だったので入院は長く、これが続いていくらなんでもこのままじゃちょっと・・と思い

歯科医の友人にメールしてみた

その友人は、次女の口蓋裂の手術を予定している大学病院に勤めていたのだが、そこの売店に売っているというのだ!口蓋裂の赤ちゃん用の哺乳瓶が!!あるのか?そんなものが!!!

なんと素晴らしいお知らせ!!!!

早速母が東京都内のその病院まで行って買ってきてくれた

これで一つ困りごとが解決した

しかし入院している病院ではたくさん子供が産まれているとの認識だったけれど、口蓋裂の赤ちゃんが産まれたときの対応については経験豊富な産科の看護師さんはいなかったのだなあ・・・と後から思った

でも当時授乳の時間に寄り添ってくれ、明るい雰囲気を作ろうとしてくれているのは、感じていた

ありがたかったです、ありがとうございます

今日はここまでです

次もぜひ読んでくださいね!

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