こんなはずじゃなかった人生が始まってから今日まで 5
口腔外科から予約してもらった小児科予約の前に私と長女もかかっている地元の先生のところへ、三種混合の予防接種に
じっくり聴診したあと「心雑音がありますね」
ツ反の時の小児科の先生と同じ言葉が発せられた「なぜ?どうして?」「やっぱりそうなのか」
ざわざわとした心の内とは裏腹に、何も感じていないように平静を装い医院を後にした
口蓋裂・心雑音で検索すると
「ピエールロバン症候群」と出てくる
その症状が次女に当てはまるものもあり
これなのか?なんなんだろう?
その繰り返しだった
そんな落ち着かない気持ちの日々の中
長女は小学校1年生なので、色々と気を遣ってあげなければならない状況だったと思うのだが、その頃自分がどのように長女の世話をし、次女の世話をし、家事をし、日常を送っていたのか?詳しく思い出せない…
三種混合1回目の1週間後に、口蓋裂の手術を受ける大学病院の小児科の診察へと向かった
先述のとおり小学一年生の13時という下校時間を考え、大学病院の予約は朝一番だ
病院最寄駅まで25分ほどJRに乗車するのだが、ラッシュの時間に当たってしまう…仕方ないのだが、周りの目は「こんなに混む時間になんで小さい赤ちゃんを連れて?」の視線は耐え難いものがあった。実際その気持ちの目線ではなかったかもしれないけれど、そう感じてしまうものなのだ「病院通院中」というゼッケンを背中につけたいくらいだった
車内で少しでも次女が声を出すと「ちらり」と視線を感じる…「どうか、黙ってて!声を出さないで、泣かないで、もう少しで降りるから」乗ってる間ずっとそんな気持ちでいたのは覚えている
診察室に入っても私はそれとは違う緊張感に包まれていた