田舎の生活
慣れ親しんだ京都を離れはや二ヶ月。
畑に野菜を植えたり、満月を眺めたり、蛍を見にいったり、ちょっと遠出して古本市に出店したり。
僕が望んでたのはこういう暮らし。
でもどうしてか、無くなったものばかりに目がいってしまう。閉店した近所のお店に毎朝いい匂いを醸してた豆腐工場、深く愛し合った人。
こんなに好きなふるさとを離れてまで僕が欲しかったものってなんだったんだろう。そう考えてしまうことがたまにある。
京都での生活は僕にとって掛け替えの無いものだったし、それを否定したいわけじゃない。この気持ちをより確かなものにする為に、これからの愉快で楽しい暮らしの為に、田舎の生活を大いに満喫してやろうと思う。
今回のタイトルはスピッツの隠れた名盤「オーロラになれなかった人のために」に収録されている曲'田舎の生活'から拝借しました。