住友理工「夢・街・人づくり助成金」2022年度助成団体 事業報告
松阪市市民活動センターと住友理工が協働で行っている「夢・街・人づくり助成金」事業にて2022年度採択事業に選ばれた3団体の助成事業の実施報告をご紹介します。
多気町まちづくり仕掛人塾子ども未来応援委員会
事業名「コロナ禍からの再スタート ~子どもの権利を学ぶプロジェクト~」(2022年度奨励賞)
多気町まちづくり仕掛人塾子ども未来応援委員会は、子どもたちが自分らしく育つために、子どもとの関わりを地域で考える機会の提供や、子どもが地域社会と関わる場づくりの事業を通して、子どもと大人が育ち合う社会の実現を目指して活動しています。
コロナ禍以降、様々な行動制限のある生活を強いられ、ストレスが溜まり、孤立や貧困などの課題が深刻化しています。そのような中で、子どもの権利を学ぶ機会を提供し、子どもが安心して育つことができる地域社会に向けて、今回の助成プログラムを活用して事業を実施。
助成事業では、子育てコンサートやおはなし会・交流会などを開催し、みんなで考えるきっかけや、ホッとできる時間を持つことができました。
参加者交流では、多様性や子どもとの関わりの話題から身近なことまで、自分自身を振り返って、思いを出し合いました。参加者からは「心が暖まった」「すてきな企画なのでもっと多くの人に参加してもらいたい」「人との関わり、繋がりの大切さを感じた」という声をいただきました。
ボードゲーム会では、対象者や目的が分かりにくかったのか、参加者が少なかったことが課題として残りました。
ボードゲームは、親子が関わりを作るのにとても良いツールなので、今後もイベントに取り入れつつ親子を対象に発信していきたいと考えています。
子供教室ミラコロ
事業名「子供教室ミラコロの継続事業」
子供教室ミラコロでは、学校以外での学習や日常ではできない体験をする・子供の資格取得を支援する活動を行なっています。
主な活動として、自然観察(生き物観察、星空観察など)や語学資格習得の教室を開いており、この事業の継続に向けて住友理工助成プログラムを活用しました。
助成事業では、人気のある教室の定期開催と、新規の教室を企画しました。体験型教室では専門的知識をもった講師を招き、子供たちの興味と理解の促進を図りました。英語教室では、子供たちが目標に向かって努力する経験が得られました。
参加は親子連れが多く、保護者と子供たちが一緒になって楽しめる教室になりました。
参加者からは「生き物に関する教室を開催してほしい」「物作りができる教室が欲しい」といったリクエストや「学校での開催をしてもらいたい」という声をいただきました。
どんな種類の教室も、継続していくことが大事だと認識しています。
少ないスタッフではありますが、協働者の協力を得て、これからも継続できるような体制を構築していきたいと思います。
ふるさと応援実行委員会
事業名「~シニア世代の生きがいづくり~ わたしの自慢!」
ふるさと応援実行委員会は、ふるさとを元気にしたいと様々な活動を行っています。
コロナ禍で楽しみにしていたイベントが中止になったり、申し込みがオンラインのみとなったり、感染対策による自粛などで社会とのコミュニケーションの場が減っている「シニア世代」が笑顔で元気になるきっかけをつくりたいと思い、「わたしの自慢!」を発表する場を提供する事業を実施しました。
『~シニア世代の生きがいづくり~ わたしの自慢!』と題して募集を行い、集まった自慢をまとめた冊子を作成して配布しました。わたしの自慢は、ふるさと応援実行委員会ホームページからご覧いただけます。
応募にあたり、家族・知人からの推薦文を添えていただきました。「推薦コメントを頼んだり、出来上がった冊子を一緒に見たりと、周りの人達と関わるきっかけになった」との声をいただきました。
また、応募者の中から5名を本会主催のコンサートへ招待し、松阪の物産を贈呈することで、新たな松阪の魅力にも触れていただくことができたと思います。
最後に
社会や日常に大きな変化をもたらしたコロナ禍を経て、2022年度はコロナ禍の影響をきっかけに立ち上がった事業が多い年となりました。
この記事を作成するにあたりご協力いただいた団体の皆さま、ありがとうございました。
これからも皆さまの活動が地域にとってより良い方向へ進むよう応援しております。
2023年度 住友理工「夢・街・人づくり助成金」の採択事業も公開しております。
ぜひ、今回の記事と合わせてご覧いただければ嬉しいです。