「良い」の意味を考える。

「より良いサポートができるようになりたい!」
「良い練習をしよう!」
前向きで良い言葉ですよね。
目標としては、とてもポジティブだと思います。

ですが、この「良い」ってなんでしょう?
過去に学生からこんな相談を受けたことがあります。

「なかなかチームで『良い練習をしよう!』って言ってるんですけど
なかなか良い練習が出来なくて。」

これ結構難しい問題やと僕は思います。
その質問を受けた時、率直に僕は思いました。
「どうなったらいい練習なん?」
思ったまんま、学生に質問をしたのを覚えています。

その時、はっきりと学生からは答えは返ってきませんでしたが、これが「良い」という言葉の落とし穴なんやと僕も学生の彼も気付きました。

『良い』
確かにポジティブな言葉です。
ですが、それは『良い』の定義が決まっていればの話。
もし、その定義が定まってなければ、『良い』という言葉は思考を放棄する手招きになりそうです。

『良いサポート』とは果たして、どういうサポートのことなのか。
それはお客さんの目標や状態、関係性によって様々です。
お客さんの叶えたいことに対して、
自分に足りないものを埋めるのか、自分の長所をさらに伸ばすのか。
どちらも『良い』に当てはまりそうですよね。

『良い練習』となれば、さらにハードルは上がります。
選手1人1人がそれぞれ『良い』の定義を考え、チーム内ですり合わせ、チームの共通認識としての『良い』を定義づけしなければなりません。
もしかしたら、定義づけの中で口論になるかもしれません。

しかし、選手それぞれがチームのことを考えた結果であれば、ぶつかり合うこともまた良いんじゃないでしょうか?
さらにそこで、『配慮』の力を借りられれば、より密度の濃いコミュニケーションがとれるかもしれません。(配慮の話は別のブログに載ってます。)
もしこういったことができれば、そのチームはとてつもなく強くなる。かも。

『良い』という言葉の外見に騙されて、思考を止めるのではなく、
さらに一歩踏み込んで考えれば、『良い』という言葉が本当に意味を持ち始めるんじゃないかと僕は思います。(自戒を込めて)

これからも自分の考えや思いが読んでくれた方に伝わる『良い』ブログを出していこうと思います。(伝わってくれたら嬉しい!)

以上、「良い」の意味を考える 完

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