俺流アナログサウンドの作り方
巷ではROLAND SP-404を駆使して作成したインストロメンタルなビートトラックを「ローファイヒップホップ」と称したビートシーンが形成されているようですね。
あの手のアナログ風味のローファイサウンドはサンプラーにフレーズサンプリングしてビットクラッシャーかませば簡単に作成出来るのですが、DTMベースでソフトシンセ等を自分で弾いたサウンドだといちいちハードにリサンプリングしたりするの面倒臭いですよね。
面倒くさがりの僕の場合はDAW内のプラグインを複数挿して作っちゃいます。
使用するプラグインは下記の3(4)つ
d16 group Decimort2
https://d16.pl/decimort2
Waves Abbey Road Vinyl
https://www.waves.com/plugins/abbey-road-vinyl#presenting-the-abbey-road-vinyl-plugin
ACME Audio Opticom XLA-3
https://www.plugin-alliance.com/en/products/acme_opticom_xla-3.html
(fabfilter Pro.Q3)
https://www.fabfilter.com/products/pro-q-3-equalizer-plug-in
1.まず真っ先に指すのはd16 group Decimort2
いわゆるビットクラッシャーです。プリセットにMPC60とかSP1200の12bitサンプラーのエミュレートがあるのでお好みでチョイス。左上のPREAMPのレベルを上げると量子化ノイズが付加されていくので耳ざわりにならない程度に上げて、右上のOUTPUT VOLUMEで出力レベルを調整しましょう。
2.次に指すのがWaves Abbey Road Vinyl
こいつはアナログレコードを再生しているような色付けを行うプラグインでパラメータは沢山あるのですが、画面上部のGENERATIONをPRINT、TURNTABLEをDJ、CARTRIDGEをDJに設定するだけでほんのりとレコード風な味付けがされます。物足りないなーと思ったらINPUTつまみを上げると歪が増して行きますが歪みは次のステップで付加するんで僕は0で。NOISEとCRACKLEはお好みでどうぞ。
3.次に指すのがACME Audio Opticom XLA-3
前回のバスコンプ比較で紹介したXLA-3がここで活躍します。INPUT GAINつまみを上げていくとどんどんサチュっていく(歪みがましていく)のでエエ感じにサチュるよう調整しましょう。後はOUTPUT GAINで指す前の音量に調整します。GAIN REDUCTIONメーター右下にあるAMP OUT INつまみをAMPにすると更に歪むので好みで調整して下さい。
基本はこの3つのプラグインチェーンでアナログ風サウンドをメイクしておりますが、もっとローファイ感が欲しいって場合はEQで上と下をガッツリ削っちゃいます。ビンテージをエミュレートしたEQよりクリーンで色付けがないデジタルEQでやっぱ定番のfabfilter Pro.Q3がオススメですね。
1~3の工程で物足りないって人はこれくらい大胆に上と下切っちゃいましょう。「ローファイヒップホップ」で有名所のトラックメイカーは多分皆これくらいやっちゃってます。笑
以上、俺流アナログサウンドの作り方でした。参考になりましたでしょうか。