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4週目:完敗から始まるリスタート

1月28日、品川セカンドが2024年の初戦に挑んだ。
神奈川県社会人サッカー選手権1回戦、相手は昨年のリーグ戦で敗れたONODERA FCであり、チームとしても「願ったり」な組み合わせ(相手)であったが、結果は0-2の敗戦というほろ苦いスタートとなってしまった。

重苦しい試合展開

誰が出てきてもチームとしてのクオリティが落ちないONODERAに対して、セカンドは昨年限りで主力三人がチームから離れ、怪我や体調不良で核となる選手も不在と苦しい布陣。やはり序盤から相手に主導権を握られるが、負けん気を全面に出しバチバチのマッチアップを仕掛けて凌いでいくセカンド。正直に言って相手の方が優位に試合を進めていることは否めないのだが、体を張った守りで前半35分を過ぎてもスコアは動かない。
よし!とりあえず前半をスコアレスで終えてくれれば…と思ったのだが、流石に相手は1枚も2枚も上手だった。

前半37分、痛恨の失点。
そしてそこから先は、相手のうまい試合運びにボールをなかなか奪えず、前回の対戦以上に「自分たちの良さ」を出せないまま完敗を喫した。

寂しいラストマッチ

まあマッチレポートではないので試合の詳細は割愛しますが、この大会を最後にさらに三人の選手がチームを離れることになっていたので、その点を踏まえれば「寂しい終わり方」になってしまったのはやはり悲しいし、もう少し、いやあともう何試合か一緒にやりたかったのだが…

この日もCBとして出場した高橋くん、今後は世のために働く仕事に就くことが決まっているが、特殊な職種ゆえ半年間は時間が制限されるため、練習参加も試合出場も難しくなるために退団を選んだが、職務が落ち着いたらぜひ戻って来て欲しい人材でもある。

そして昨シーズン終盤から加入した中西くんは再びドイツに戻るとのこと。海外で選手として挑戦すること以上に、海外で生活していきたいという彼の「イキザマ」を楽しみにすると同時に、帰国の際にはセカンドの試合に遊びに来てほしいな。

そして中西くん同様に、終盤から加入した広瀬くん。なかなか試合に絡むことが出来ず、この日も出番はなく終わってしまったが、決して実力が劣っているとかではないので、新天地で心機一転頑張ってほしい。

新監督

試合に関してはかなり思うことはあるが、選手が帰ったあとのロッカールームで西田コーチと、この試合の前日に合流したばかりの小川雄生新監督は、かなり長い時間をかけて試合の振り返りと今後についてを話していたが、それを見たら「ここからだよな」と切り替えることが出来た。

同志社大学サッカー部のコーチという立場から、縁もゆかりもない神奈川に来た小川監督は、クラブのビジョンであるビジネスもサッカーも本気で!に取り組むため、自らスタッフ募集に応募して来てくれた熱い人である。セカンド的には初戦敗退で終わり、4月のリーグ開幕まで公式戦から離れることとなってしまったが、「小川流セカンド」を作るために十分な時間が与えられた思えばこの負けも決して悪いものではない。ここからの2ヶ月間で、小川監督の下でどうセカンドが成長し変わっていくのかも楽しみである。

本気だからこその涙

さて、もう一つこの試合で印象に残ったのは、今年でチーム在籍7年目となるけーすけの試合後の涙だった。若い選手にもいじられる「愛されパイセン」ではあるが、品川CCが目指す「仕事もサッカーも本気」というデュアルキャリアをしっかり体現する男で、チームを支えてくれているサポーター、応援してくれる人への感謝もいつだって忘れない熱い男である。だからこそ、不甲斐ない試合をしてしまい、応援する人の声に応えられなかったことが悔しかった。

そこで思うのは、けーすけの涙を見て、他の選手がどう思うか?だと思うんだ。感情を出す、出さないは人それぞれでもあるが、チームを引っ張る兄貴の涙に何かをやはり感じてほしいものでもある。そういう部分で感じるものが少しでもあれば、チームは絶対いい方向に変わっていく。

そういうこと、ホント大事だぜ。

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