ジョージ・A・ロメロ監督の偉大さを想う
こんちにわ、まっきーです!本日は、私の中のゾンビ映画の最高傑作の生みの親、ロメロ監督と映画『ゾンビ』について記事にします!
【ゾンビ 原題:DAWN OF THE DEAD】
ゾンビ映画と言えば、ジョージ・A・ロメロ監督のこの作品を真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。私が初めて観たゾンビ映画でもあります。
ロメロ監督が初めて作ったゾンビ映画は【ナイト・オブ・ザ・リビングデッド】ですが、「ゾンビ」と言うモンスターを世の中に知らしめたのは、間違いなく本作『ゾンビ』だと思います。
本作の登場により、以降の「ゾンビ映画」というジャンルを確立したとされ、当時無名だったロメロ監督は、本作で一躍知られるようになりました。
原点にして頂点!
様々なゾンビ映画をこれまで観てきましたが、本作を越えるゾンビ映画には未だ出会った事がありません。もちろん、映画の評価は人それぞれだとは思いますが、個人的に本作はまさにパーフェクトの作品。
1979年の映画なので、もちろんある種の古臭さは感じるかも知れません。特殊メイクやゴアシーンも、一部安っぽさを感じる箇所もあります。それでもなお、本作はベストなゾンビ映画だと思います!
自滅していく人間たち
本作にはゾンビ映画として、必要なモノが全て詰まっていると思います。さすが、ゾンビの生みの親であるロメロ作品。本作には、ゾンビ映画であると共に、終末もの(ポストアポカリプス)の映画でもあります。
ゾンビの蔓延により人間社会は徐々に崩壊していき、愚かにも奪い合い、殺し合いを始める人間達。冷静に対処すれば動きの遅いゾンビたちに負けるはずがないのに、人間同士が争う中で少しずつゾンビに浸食されていく。
こういった設定は海外ドラマの「ウォーキング・デッド」を始め、ゾンビ映画では定番の展開ですよね。
噛まれる事で感染する
これはもはやゾンビ映画としては普遍的な設定ですよね。噛まれると感染しゾンビ化する、この設定は非常に上手いなぁと思うんですよね。作品に緊張感も生まれるし、愛する人が感染したときにドラマも生まれる。
もちろん本作でも、この設定は生きており、本作に登場する「ロジャー」がバスを使ってショッピングモールの入り口を塞ごうとするシーンで噛まれてしまう。その後、少しずつゆっくりと転化していく様子が何とも痛ましいんですよね。
一番怖いのは人間
ロメロ作品では、ゾンビというモンスターを用意しつつも、結局主人公たちを脅かし、窮地に追いやったのは同じ”人間”だったんですよね。
今でこそ「一番怖いのは人間」というテーマを扱った映画もよく見かけるようになりましたが、ロメロ作品には常にこのテーマが内包されていたように思います。
秩序が崩壊し弱肉強食の時代になれば、誰だって戦わなければ生き残れません。本作の主人公たちも、せっかく築き上げた自分達だけの基地、ショッピングモールを略奪者たちに襲われてしまいます。少ない人数で応戦するものの、最後には全てを失ってしまう。
一番怖いのは理性や秩序を失った人間なんだなぁと、この映画で思い知らされました。
偉大なロメロ監督
こんな凄い映画を、1979年に作ったロメロ監督。素晴らしい創作能力だと思うのですが、残念ながらロメロ監督は2017年7月16日に他界しております。
ご冥福をお祈りすると共に、常にゾンビ映画としてのTOPを守る本作を愛して止まない一人として、本作を全てのゾンビ映画ファンにおススメしたいと思います!
いや、ゾンビ映画好きで本作を観た事が無い人なんて、そんなに居ない気もしますが(;'∀')
もし未見でしたら、是非鑑賞してみて下さい!
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