SF映画【サンシャイン2057】の感想
こんにちわ、まっきーです。最近、ゲーム『OBSERVATION』が楽しくてSFづいてる今日この頃。という訳で、過去に鑑賞したSF映画の話をします。
※本作はやや古い映画のため若干ネタバレがあります。未見の方は読む際は予めご注意願います。
映画:サンシャイン2057(原題: Sunshine 上映時間:107分)
本作は、2007年のイギリス・アメリカ合作映画。監督はダニー・ボイル、出演にはキリアン・マーフィー、真田広之、ミシェール・ヨーなどが名を連ねる。
監督のダニー・ボイルと言えば、『トレインスポッティング』や『28日後...』や『28週後...』が有名ですね。個人的には、ゾンビ映画としても完成度の高い『28日後...』や『28週後...』が印象深い監督さんです。
因みにキリアン・マーフィーは『28日後...』でも主演を演じています。あと、真田広之さんは後のSF映画『ライフ』にも出演されていましたね。
あらすじ
西暦2057年、太陽はその輝きを弱め、地球は氷に閉ざされた世界になっていた。死に近づいた太陽に向かう宇宙船イカロス2号には、日本人船長カネダをはじめ、副船長のハーヴェイ、物理学者のキャパ、精神科医のサール、植物学者のコラゾン、エンジニアのメイスとトレイ、パイロットのキャシーで成る国際色豊かな8人が乗り込んでいた。
彼らの使命はマンハッタン島ほどもある核爆弾で太陽を再活性化させることであった。果たして、宇宙船イカロス2号は無事に太陽を再活性化する事ができるのかー。
因みにマンハッタン島の大きさは幅は約4 km、長さ約20 km。面積は58.8 km2で、東京の山手線の内側(約64 km2)に匹敵する大きさです。
宇宙船イカロス1号
実は、7年前にイカロス1号が同じミッションを背負って地球を出発したが、原因不明のまま消息を絶っていた。そして、そのイカロス1号からの救助信号を受け取る。地球の存続のためそのまま太陽に向かうか、まず1号の救助に向かうかでクルー達は激しく議論を交わすが、結局軌道を修正しイカロス1号へ向かうことにする。
しかし、その途中で軌道修正を担当したトレイが太陽光線を遮蔽するためのシールドの角度を修正し忘れる。その補修のために向かったカネダが死亡してしまい、ここから彼らの計算は徐々に狂い始める。
次第に変わる映画の雰囲気
この映画、始めはごく普通のSF映画のような展開が続く。消息を絶ったイカロス1号に向かう、なんて展開もよくあるパターン。イカロス1号に向かう事で、彼らは次第に窮地に立たされていくのですが、その原因がわりと「え?」という方向性でした(;'∀')
後半では、船内にいるはずのない”もう一人”の誰かが居る、というサスペンス展開になります。そのもう一人とは一体誰なのか・・・?そして、そこから更に方向性がダークな展開に・・・。
あえて言うなら、以前記事を書いた映画『イベント・ホライゾン』系とでも言いましょうか…。まあ、ややホラーな展開ですね。個人的にホラー展開はウェルカムではありますが、普通の方にこの展開はどうなんでしょうね。
絶望的な展開の中の”絶望”
イカロス2号は、クルー達がどんどん減っていき、船も損傷し核爆弾を太陽に撃ち込む事が可能な距離まで酸素が持たない、という展開になっていきます。いずれにしても彼らが地球に帰れる可能性はゼロ。
しかし、彼らは地球のために核爆弾を発射するという使命を果たそうとするのですが、そこに”もう一人の誰か”が茶々を入れてきます。彼らは二つの絶望と戦わねばならなくなり、正直観ていて可哀そうになりました(;'∀')
サブリミナル効果
この映画には、サブリミナル効果が利用されています。正直映像が切り替わるのが早すぎてなんの映像かまでは確認できないのですが、個人的にはなんだかとても不気味に感じました。
ホラー映画であることを忘れずに
純粋なSFパニックモノのように見える本作ですが、後半に差し掛かる頃にはすっかりSFサスペンスホラーのテイストに変わっていきます。ここを楽しめるかどうかで、この作品への印象が変わるかも知れませんね。
もし、あなたがSFもサスペンスもホラーも大好きなら、本作は当たりかも知れませんね。因みに私は全部大好物です(;'∀')