【コラム~一聴して惚れたボーカリスト】第3回 堂珍嘉邦&川畑要さん(CHEMISTRY)
異質な声の成分から生まれるハーモニー
青春時代を彩ったボーカリストを振り返るコラム。
第3回はCHEMISTRYの2人です。
オーディション番組『ASAYAN』の「男子ヴォーカリスト・オーディション」から誕生したボーカルユニット。2001年にデビューし、2012年に各々ソロ活動に専念するため一時活動休止。2017年に再始動しました。
番組放送時の印象はというと…『キラキラ王子様系☆クリアボイスの「堂珍嘉邦」』&『オラオラガテン系!骨太パワーボイスの「川畑 要」』と、言った感じでした。とても両極端な2人でありながら性質の違った美しい声を持っていて、やはり声がきれいだと歌う上で有利なんだなぁ~とか思っていた。
高校生になってしばらくした頃で、友人が「堂珍派」自分が「川畑派」と好みが分かれたため、カラオケに行くとそれぞれのパートを歌っていた。音域が狭くて高い声が出なかったのですが、この頃CHEMISTRYを練習(マネ)したおかげで「裏声使えばキレイな高音が出せる」ってところに辿り着き、なんかちょっとステップアップした気がしてた( ゚Д゚)~♪
しかし1枚目のアルバムがリリースされた頃に他の音楽にも夢中になったので、友達と歌うこともなくなる。それぐらいの浅~いファン。
時は経ち2006年。なんとか社会人。そんな時にベストアルバム『ALL THE BEST』のリリースを目にし、久しぶりに聞いてみるか~と手に取って、めちゃめちゃいい曲ばっかりじゃん!と。学生の時に出会っていたけれど、大人になってからの方がしっかり聴いた記憶があります。
バタバタと社会人生活を送り、また間がぽっかり空いて、イベントで学生さんが<最期の川>をカバーしてるのを聴いてまたちょっと聴く…っていう、自分の人生の中ですごく存在に起伏のあるアーティストさんでもある笑。
それでもたまに思い出して聴きたくなるのは、名曲の数々が青春期の自分に沁みついていたり、趣味程度ですが歌うことに関して影響を受けているってのが理由なんでしょう。
堂珍さんの声は消えちゃいそうな感じなのに、張ると急に刺すような存在感で現れて、バラードの引き締めに欠かせないです。川畑さんは芯が強そうに聴こえて、実は脆いんじゃないか…と、こちらもバラードでの切なさに欠かせないのです。CHEMISTRYはバラードでの化学反応がとてつもなく良い。加えて2人のボーカルの掛け合いも魅力です。
個人的に推したいのは前述した1枚目のアルバム『The Way We Are』収録曲、<愛しすぎて>の「想いを伝えたくて~♪」は聴きどころです。直後の転調もお見事。
アップ曲だと、どっしりとした川畑さんの上で、堂珍さんの声がふわふわと遊ぶように重なっているのもまたおもしろい。1度はライブに行ってみたいアーティストです。
さて、お馴染みとなったランキングですが、今回は『ALL THE BESTで聴くおすすめ化学反応』というランキングで締めたいと思います。
【DISC1】
No.1 My Gift to You
No.2 You Go Your Way
No.3 FLOATIN’
次点 YOUR NAME NEVER GONE
やはりバラードが多くなってしまったが、1曲だけミディアムテンポの<FLOATIN’>をピックアップ。先ほど出てきた掛け合い。これがイントロ部分で聴けちゃいます。「Wow~♪」と「Yeah~♪」だけなのですが、かっこいいのです。ここだけずっとおかわりしていたい( ゚Д゚)ジュルッ
【DISC2】
No.1 almost in love
No.2 Wings of Words
No.3 約束の場所
次点 mirage in blue
DISC2の方が選ぶのが難しかった。
<almost in love>はぜひ聴いてほしい名バラード。これも後半に掛け合いありますね。だがしかし私は<Wings of Words>も推したい。歌詞がいいのだ、歌詞が。最後まで競って<almost~>を1位にしたのは、やはりバラードでのハーモニーにいちばん魅力を感じているからでしょうか。
なんか久しぶりに聴いたし、CDが手元にないからあんまり上手いこと文章で表現できなかったけれど、間違いなく影響を受けたボーカリストです。
今月末に配信ライブがあるようなので、視聴してみようかと予定を調整中…。
以上、第3回でした。
第4回は『黒沢薫さん・酒井雄二さん(ゴスペラーズ)』をお届けします。
懐かしのメジャーデビュー曲<PIECES OF A DREAM>(=゚ω゚)ノ