【3回目のDNF】おりえの2024KOUMI 100mile
今度こそ!3度目の正直!と思って挑んだのですが、2度あることは3度ある、な結果になってしまいました。5周目往路、トレイルに入る直前の稲子湯エイドでリタイア宣言しました。
一か八かの賭けにでたレースではなく、一年かけて準備してきたのに。リタイア宣言して、エイドの可愛らしいお嬢さんに「がんばったね」って毛布を掛けてもらったら、悲しい気持ちがあふれて号泣してしまいました。
そういえば、の、今年の他のレース
まず、3月に静岡マラソンを入れてロードの走力を上げる試みをしました。サブ3.5には届かなかったものの、手元の時計では3:40で自己ベスト更新。7月のONTAKEへ弾みがついたと思います。6月は420km走り、距離が積めた!と思ったものの、ONTAKE本番では走り出した直後から身体が重く、ずっと「早く終わらないかな」と思っていました。14時間切りはまだ無理でも、14時間台で走りたいと思っていたのに、結果は15:30。実力相応の結果なのかもしれませんが、自分としてはもっとやれたはずだという思いもありました。
1周目(5:20)
レース序盤はいつも嫌いです。周囲に人がいっぱいいて、他の人のペースが気になって集中できないから。周りの選手を気にしないよう集中してニュウの登りを歩いていたら、長大なおりえトレインを作っていました。ごめんなさい!後ろを見る余裕、なかったです。知り合いを見つけては話しかけて、マンション買うならどこがいいか?価格が高騰しすぎてるからもう少し待った方がいいのか?向ヶ丘遊園でも新築タワマン1億超えたらしい、とかトレイルにぜんぜん関係ない話をする。
2周目(6:14)
やっと少し前後が空いた感じ。コーチをお願いしているJR田中さんが、「ニュウの登りは休むところ」と言ってた意味が少しわかった来た気がします。遅いながらも、トレイルの苦手意識が以前より少なくなっていることに気が付き、気持ちが前向きになる。林道の後半ヘッデンを付けるも、締め付けがきついのとバッテリー部分が重いので頭痛がしてきます。レッドレンザーのNEO9R。道具は事前にチェックしないといけないんだった。
3周目(7:52)
またしてもニュウの登りでトレインの先頭になってしまう。分岐で迷っていたら、後方の男性が「先頭変わりましょうか?」と言ってくださったのでお願いすると、妙にフカフカの急こう配の斜面を登りだして、案の定ロスト。時間にして2,3分程度だったからまあなんとか大丈夫。ニュウのロードで天を仰いだまま寝ているトーヤくんを見かける。大丈夫か?周囲を見ると眠気でふらふらしている人がそこかしこに。私はそんなに疲れているつもりはないのに、だいぶ時間がかかってしまった。
4周目(8:29)
ペーサーのジュンペイさんと合流して元気が出て、緊張感がなくなりペラペラお喋りする。喋ってるヒマがあったらもっとまじめにロードを走るんだった。私の苦手なのはニュウなので、それ以外を頑張らないといけないのに…。案の定、ニュウの下りの途中から時間が厳しいことになってしまう。「ニュウが終わったら走りますよ!」走れるところは全て走る。あまりにもキツくて私は泣き出した。「アッチャンとピッチに会いたい」「あんなに練習したのに情けない」「みんなごめんなさい」すれ違う選手の友人に励ましてもらう。ジュンペイさんは本当にやさしくて、絶え間なく「がんばれ」って言ってくれた。そうだ、変な焦りで崖から真っ逆さまにフワッと落ちて、笹薮に刺さって、犬神家の一族みたいになって大爆笑したのは楽しかったな…。あとは「おりえさん眠くないですか?」「眠くないけど、なんか呂律が回らないです」「それ眠気ですよ!カフェイン取らないと!」とかね。辛かったけど、やり取りはずっと楽しかった。
もう秒単位で削らないと関門に間に合わないことに気が付いてからは気合を入れて心拍数は170まで上げて、キロ5で走った。なんでこう満遍なく走れないんだろうか…。最後のロードを右折する地点に、2周でDNFしたジュンジさんが待っていてくれた。「おりえちゃん、なんか食べたいものある?」「お茶漬け食べたいです!」「わかった、先に行って用意しとく!」ダッシュで走り去るジュンジさんを見て「あんなに走れるのになんでDNFしてんだ…」と顔を見合わせる私たち。ともあれ、関門3分前に会場に駆け込む。厚木大学のみんなが待っていてくれた。「もう無理、全力出し切った」と言う私にフジくんが「なんだよ、こんなチャンスあるかよ!行くしかないでしょ」そっか、腹をくくるしかないか。
5周目(稲子湯まで)
こんなにも優しくかつ力強く送り出されること、人生の中でそうそうないよなぁ…。と思いながら会場を出る。と、走り出そうとすれども、早歩き以上のスピードが出ない。めちゃくちゃ焦る…。でも、どこかで復活するんじゃないかと期待して早歩きを続けます。今思うと、エネルギー切れだから、ここでどんどんジェルを摂取するとか、カフェイン摂取すればよかったのだけれど…。林道に入ると、後ろにスイーパーが付いてきたことに気が付きます。1周目2周目だと何てことない林道だけど、歩くととてつもなく長く感じます。ジュンペイさんは励ましてくれたけど、フィニッシュできなくてもニュウに少しでも登ってみようと思ったけど、本当の本当に脚を使い切ってしまった感じがあり、DNF宣言しました。情けなくて涙が止まらない。
反省
まだコーチの田中さんとレースの振り返りはできていないのだけれど、フォームや体調を診てくださっている原澤治療院の原澤先生いわく、「その練習ボリュームについていけるだけの身体の強さが伴っていない」とのこと。これは前々から言われてはいたのですが、どうしても完走したいばっかりに、走る練習を優先してしまった。アドバイスされたときに踏みとどまって、筋トレや休息をしっかりして、疲労をためすぎないようにすべきでした。思えば6月からずっと疲れてたな。
良かった装備・補給食など
DNFしたわたしの装備が参考になるかわかりませんが、自分の忘備録のためにも。
アミノバイタルパーフェクトエネルギーゼリードリンク
いつも使ってるメインのジェル。ベタベタしない、あんまり甘くない、1本で180kcl
粉飴+パラチノースドリンク
レースで初投入。粉飴100gとパラチノースのスティック2本をルイボスティー500mlで割ったもの。甘い午後の紅茶みたいな味でクセがなくて、甘いけど気持ち悪くならない。これは次回も使ってみよう。
人気商品,さらっと飲めるようかん ANDO_ | 菓匠館 福壽堂秀信
言うまでもない定番のあんこジェル。
今さらよかったのが、ジュンペイさんにもらった塩味のおせんべい。米もおせんべいもいつもは好きじゃないんだけど、もらって食べたらすごく元気出た!後半、食べられるものがひとつ増えてよかったです。あと、お茶漬け。米が好きじゃないので選択肢になかったのだけれど、食べられた!
SALOMON/GENESIS
シューズなんて個人差があるので、おすすめするというわけじゃないのですが、わたし史上一番トラブルがなかった!親指の側面がちょっとマメになったけど、爪は1本も死ななかった!しばらくこのシューズ愛用します。
無印良品のパンツ
いつも股ズレ、ウエストズレで出血するのですが、何の気なしに普段寝るときに履いている無印良品の〇年もののはき込んだパンツを履いてみたのですが、これがよかった!どこもスレなくて快適でした。素材は綿ではなく、ツルっとした肌触りのやつ。トレイル用のショーツはT8とインナーファクトのものを試してみたことがあったのですが、どちらも出血するくらいスレました。
来年に向けて
月間走行距離100km程度の人でも完走できてるのに、初100マイルがKOUMIで完走している人もいるのに、なんで私は3回もダメなんだろう。今年は練習を頑張ったわりには自分の成長を実感できない結果が続いてしまって、ちょっと苦しいなぁ。この重い気持ちを持ち続けたまま来年のKOUMIまで頑張れるのだろうか。ちょっと途方に暮れています。でも、やらない選択肢もないのです。…こんな気持ちで練習するの、ちょっとキツくないですか??この変な執念みたいなもの、うまく手放したい。
ただ、走っていて気持ちがいいな、走るのは私にとって正しいことなんだなという気持ちはベースにずっとありました。それは救いです。もっともっと、その純粋な気持ち、取り戻したいなあと思っています。
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