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メイクと私

 私はコスメが好きだ。特に色とりどりのアイシャドウには心惹かれる。以下が私の手持ちのアイシャドウパレットだ。

上段の方がよく使う

 アイシャドウパレットの量は多い方だと思っている。この他にもお蔵入りした「失敗コスメ」がいくらかあるので、今までに購入した数はもっと多い。

 私がアイシャドウパレットを好む最大の理由は、やはりそのカラフルさである。季節ごとに登場する新色パレットを眺めるだけでワクワクする。出かける前に、その日の服装や行く場所、会う相手を思い浮かべながら「今日はどのアイシャドウにしようか」と考えるのも好きだ。あまり上手な方ではないが、カラフルなアイシャドウをまぶたの上でグラデーションにするのも楽しい。

 明らかに使用量よりも購入量が多く、SDGs的に(?)罪悪感もあるが、アイシャドウを「見る楽しさ」「選ぶ楽しさ」は譲れないのである程度は仕方ないと思っている。ただし、購入するときは「なぜそのパレットを選ぶのか」を真剣に吟味し、似たようなパレットをいくつも買わないよう心がけたい。あと高いのは買わない(笑)

 ちなみに、私は単色アイシャドウを持っていないのである。単色アイシャドウの方が無駄が少ないだろうが、個人的にはパレットの色の組み合わせを見るのが好きだ。また、自分のセンスに自信がないため、パレットになっていると安心して組み合わせることができる。

 しかし、パレットも10色入りなどは色の選び方がよく分からなくなってしまうため、3色〜5色というのも個人的にはポイントだ。この手のパレットは大体裏に塗り方が書いてあるため、基本的にはその通りにグラデーションをしている。最近は少しずつ他のパレットの色を混ぜることにも挑戦しているが、あまりうまくいっていない。

 ここまでアイシャドウへの愛を書き連ねてきたが、では他のコスメはどうか。リップやチークは、アイシャドウほど色のバリエーションはない(と少なくとも私は思っている)。そのためそこまで執着はなく、アイシャドウと比べると数も少ないが、ではリップもチークも1色だけで良いかと言われるとそうはいかない。

 私はリップとチークの色を揃えることが多いため、それぞれ赤、ピンク、ベージュ、ボルドーと4色ずつ持っている。強めの青いアイシャドウを選んだ日は控えめのベージュリップを使ったり、スモーキーなグレーのアイシャドウを選んだ日は赤リップで明るさを出したり。

 ボルドーは最近ほとんど使っていないため多少断捨離もできると思うが、基本的にはリップ&チークもそれなりに数を持っていたいタイプだ。アイシャドウとの組み合わせを考えるのが楽しい。しかし、あくまでも「アイシャドウに合わせて」リップとチークを選んでいるというのがポイントだ。やはり私が一番重きを置いているのはアイシャドウである。

 これを読んでいる皆さんからすると、これほどコスメについて長々と文章を書いている私はよほどのメイク好きに見えるかもしれない。しかし、私が好きなのはあくまでもコスメの「カラフルさ」であり、「メイクが好き」とはちょっと違うと思っている。

 例えば私はアイラインを持っていない。アイラインを引こうと挑戦したこともあるのだが、長すぎたり下まぶたが黒くなったり、どうもうまくいかない。メイク動画を見ながらせっせと練習する根気もなく、「はねあげ」だの「タレ目」だの、どういう形が自分に似合うのかもよく分からないままだ。気がついたら購入したアイラインは干からび、使えない状態になっていた。

 また、私はマスカラをすることもほとんどない。どうしてもまつ毛が上がりづらい体質というのもあるが、塗ると変なところが黒くなるし、落とすのもちょっとめんどくさい。アイメイク以外にも、顔に立体感を出すハイライトだのシェーディングだの、使い方がいまいち分からないコスメは他にもたくさんある。

 つまり私は、目を大きく見せる、顔を明るく見せると言ったメイクのテクニック的なことを磨くのが苦手だ。また、朝起きるのも苦手なため、あれほど色の組み合わせが好きだと言っておきながら、毎朝の義務的なメイクはベースと眉だけで済ませてしまうことも多い。すっぴんで出歩くことにも抵抗がなく、私はメイクに「顔のコンプレックスを隠す」といったことはほとんど求めていないのだ。(決して美人というわけではない)

 私の周りには、私と同じようなメイクの楽しみ方をする人はいない。他の人たちは大体、目を大きく見せるなどの技術を重視し、アイシャドウやリップのカラーは少なく抑えている。青いアイシャドウを使うなんてとんでもない!とボロクソに言われることもある。

 実際問題、カラーはピンクやブラウンなど万人受けするものを1つ用意し、あとは技術を磨く方が一般的な好感度は高いだろう。コスメも無駄にならず、節約にもなる。そういうメイクができる人は本当に素敵だと思う。

 しかし、私が好きなメイクはそんな理屈の話じゃないのだ。もちろん無駄を減らせるところは減らしていくし、初対面の人に会うときなどはTPOを意識したメイクをするが、私は私の好きなカラフルなメイクを大事にしたい。

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