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液体ポンプの解説

どうもこんにちは、沖やんです。
前回のあの記事から、建築設備に関する解説記事をつくることになりました。
つくるきっかけの記事↓

今回は建物内で使われる、水などを搬送するためのポンプについて解説します。

ポンプとは

ポンプは主に液体を移送したり、加圧したりする機械です。
液体は何も手を加えないと高い所から低い所にしか流れないため、ビルやマンションでは水道管から水を得ることができず、灌漑や洪水対策のために河川から水を取り込んだり排水したりすることはできません。
また、暮らしの中で使われている電気、ガソリンやプラスチックなどを生産するためには高い圧力で液体を送る必要があります。
そのため、現代の生活を送るために必要な機械の一つとされています。

ポンプの種類

一言にポンプといっても、多種多様なポンプがあります。
大まかに分けると、標準ポンプカスタムポンプの2種類があります。
通常の建物で使われるポンプはほとんどが標準ポンプです。これは、様々な規格の中から建物の規模に適したポンプを選定して製作・設置されます。
一方で、カスタムポンプは、大規模な工場やインフラ施設などで使われるポンプです。顧客の仕様や国際規格に合わせて製作される、オーダーメイドなポンプです。大型のものか、化学製品用の特殊ポンプはこのカスタムポンプ(オーダーメイド方式)で製作されます。
液体ポンプの詳細な種類分けについては、下の図の通りです。

液体ポンプの種類分け

ポンプの使い分け

空調設備、給排水衛生設備共に、水の搬送でポンプを使うことがあります。
しかし、空調設備・給排水衛生設備でポンプのタイプを使い分けすることが多いです。

空調設備

空調設備においては、冷水・温水・冷却水を搬送させるためにポンプを使います。
空調の冷水・温水・冷却水は連続運転で送水することが多いので、長時間運転できて、かつモーターの保守点検を容易にしたり、簡単に交換できたりするものを使用します。エンドサクションポンプやインラインポンプはモーター部分の保守点検や交換が容易になっています。

給排水衛生設備

給排水衛生設備では、給水(上水)、汚水(下水)があります。
給水(上水)は、人が直接扱うので、特に衛生的である必要があり、現在ではポンプはステンレス製の給水ポンプユニットを使います。
汚水(下水)は、人の生活で発生するものであり、汚物を含むことがあるため、それをくみ上げるポンプは汚物も一緒に汲み上げられる必要があります。そのため、汚物が入っても詰まらないタイプの水中ポンプを使用します。

以上、建物などで使われる、液体ポンプの解説でした。
 
参考文献
図説 建築設備(学芸出版社 2016年)
荏原製作所 https://www.ebara.co.jp/building-industry/pump/index.html
 

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