【あと4日でクラファン終了】毎日投稿⑤ 知ってください「産後うつ」体験談
【これまでの記事】
体験談④ お願いだから まだ入院していて
体験談③ ついに隔離病棟へ入院 その決め手は
体験談② あの日出来ることは「110番」しかなかった
体験談① 薬を飲まずにこっそり捨てていた
体験談⓪ 思い出が消えた日
1歳 & 6歳のパパ「おきなか」です!本記事には「産後うつ」に関する個人の体験が含まれます。ご気分に合わない方、どうぞご無理のない範囲で読んで下さい。
少しだけ宣伝させてください。
2/1(火)まで 人生初 全身全霊をかけてクラウドファンディングを実施中
また支援いただいたみなさま、心よりお礼申し上げます。
当たり前が消えた日
ちょうど一年前の今頃、妻は「産後うつ」で隔離病棟に入院中。当時0歳の次女と5歳の長女は施設保護、娘たちと会うことも、電話で話すことすらできない。そんな中で、私たちは手紙と写真のやり取りで、お互いを励まし合いました。離れていても、私たち家族を支えてくれたもの、その一つが「日常の家族写真」でした。
クラウドファンディングでは「日常の思い出写真を埋もれさせないアプリ」を開発し、紹介させて頂いていて、同じ経験をされた方の力になりたい、という思いで、経験談をお伝えしたいとおもいます。
「お母さんの方が大変なんよ」と言った長女
前回の記事の通り、明らかに産後鬱の症状がよくなっていない状態で、家内は退院してしまいます。その時点で当時0歳と5歳の娘たちは、数週間施設に預けられっぱなしになっていました。面会はおろか、電話で声を聞くことすらできません。ちょうど新型ウイルスが猛威を振るっていたころで、引き取られている施設から「職員で陽性者が出ました 消毒しているので大丈夫です」という連絡だけが入り、何もできない自分達は胸が張り裂けそうでした。
何度か施設の前まで行きましたが、家内は「接見禁止」認定されています。施設の方に何度も引きわしてもらうようお願いしましたが、病院の先生の「もう完全に大丈夫です この家は安全です」のお墨付きがもらえないと、子どもは絶対返せない。合わすこともできない。と言われてしまいます。
そこでかなりの無理をお願いし、県外の私の実家の両親に、娘たち2人の面倒を見てもらう環境を整えてもらいました。仕事面もプライベート面も相当な制限をかけ、なおかつ娘2人ともが施設から出た後、保育園に即入院できる状況まで整備しました。
①施設を出た後、私の両親がつきっきりで子どもの世話をする。
②なおかつ2人とも保育園に即通う。
③そして家内とは絶対に会ったり話したりしたい
この3つの条件で、なおかつ両親と施設の方とが面談し、ようやく娘2人は施設から抜け出すことが出来ました。もちろん家内とはまだ会えませんが、私は数週間ぶりに、目に涙をいっぱいためた娘2人を、思いっきり抱きしめることができました。2人とも少し大きくなっている気がしました。
実は長女・次女を施設に預けたのは、私たちをいつも心底心配してくれて、家内が家で暴れた時にかけてつて救急車を呼んでくれた、役場の方々でした。
家内は絶対に入院しないと治らない
でも妻本人は「入院する」と言わない
とはいえご主人が「入院しろ」とは言えない
「入院して病気が治らないと娘に会えない」という環境を作るしかない
このままではこの家族が危険 役場が悪者になってもいいから救おう
そんな風に役場のみなで話し合い、本当ににつらい思いで、それこそ溢れる涙をこらえながら娘2人を施設に預けたそうです。(この時初めて知りました)
役場の方が施設に向かう車の中で、長女に
辛いしさみしいけどごめんね 頑張ろうね
と泣きながら声をかけた時、5歳の長女は
お母さんの方がもっと大変なんよ
と何度も言ったそうです。施設では、自分もさみしくて仕方なかったと思いますが、0歳の娘の面倒を出来るだけみようとし、いつもお母さんを心配していたそうです。
娘の心の強さと、役場の方々の優しさが、心に染みました。妻と私だけでなく、娘2人も、役場の方も、親も、施設の方も、全員で家内の病気に向き合ってくれていたのです。だからこそ、1日でも早く妻の病状がよくなり、先生の許可をもらって、以前のような生活に戻りたいと、改めて強く思いました。
2/1まで 毎日体験談を書きます
同じ悩みを抱えているママ、パパ、その家族のために、少しでも役に立てたらと思うので、次回以降もnoteで「産後うつ」に関するエピソードを紹介させてください。
「日常の思い出が消えない未来」を目指す
今私たちは、失った時間を取り戻すように、沢山の写真を撮っていますが、撮ったきり中々整理できていません。消えてしまいそうな日常の写真を救いたい。日常の思い出が消えない未来にしたい。そんな思いで、プログラミング未経験者でしたが、「LINEアプリ"のこるん"」の開発を、歯を食いしばりながら進めています。
このアプリや活動を通して、産後うつに悩む人の何らかの力になりたい。もちろん共感してくださる方から、応援してもらえたら嬉しい。
そんな思いで、人生初のクラウドファンディングにも挑戦しています。
クラウドファンディングは2月1日で一旦終了しますが、自分の経験をもとに、産後うつで悩むママ、救いの手が差し伸べられないパパ(私もそうでした)の、力になることが、人生における使命だと思っています。
今後もnoteで記事を書き続けますし、どんな些細なことでも、ぜひメッセージを下さい。必ずお返事します。noteでも、TwitterでのDMやFacebookでももちろん結構です。
同じ病気で悩む人が少しでも減り、家族みんなの思い出が世の中に溢れますように。これからも活動を続けていきます。
長文読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の記事でお会いできたら嬉しいです!
次回の記事はこちらです
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?