2024-05-20 タイトル未定 ワンマンライブ東京 「TETRAPOD」
例によって記憶とツイートを頼りに時系列順に書いていくので、違うこと書いてたらそっと教えて下さい
配信で視聴予定の人は、大いにネタバレを含むのでブラウザバック推奨です
開演前
優先チケットを買っていた自分が開場時刻の18時に到着するために、仕事を1時間早出して最低限のタスクをやっつけて、電車で向かうこと約1時間。
会場は、2022年のTIFメインステージ争奪戦で勝ち取って以来となる
Zepp DiverCity
すぐ近くの実物大ガンダムを挟んだ先は、つい前日にリリイベを開催した「例の階段広場」。
まさに「舞台は整った」状態で迎えることになった
入場〜開演
Zepp前に到着したときには、大盛況だった前物販も終了し、その時を今か今かと待つ人達で賑わっていた。
つつがなく列を進んで渡されたのは、要返却なリストバンド型LEDライト
赤、青、白に並んで用意されていた「青白く光る色」は、タイトル未定を表す色の一つ(だと思ってます)
今回も本人による開演前影ナレを終え、少し時間を押して客電は暗転する
紗幕に映し出されたのは、先日公開されたばかりの「春霞」MVでのメンバー紹介映像。
続け様に「鼓動」の特殊イントロに乗せて、過去のライブカットとともにカウントダウンが始まる
春霞は、大雑把に言うと「別れの春」を歌った、3/3に全国流通盤がリリースされた「群青」のカップリング曲。
そのときは、まだそれだけの曲だった。
リリースの約1ヶ月後、メンバーの川本空さん卒業発表
その後に公開されたのがこのMV
大きな決断をした空さんに対する、みんなからの餞の曲となった。
そんなことを思うと、まだ始まってないのに目頭が熱くなってしまった。
前半パート
早々におセンチな気分は消え去ることになる。
紗幕に映るVJとともに始まったのは「水流」
楽曲と、歌声と、映像で、すぐさまタイトル未定の世界の中に溺れてしまった。
紗幕が降りたその後もVJはLEDアレイで続くのだが、タイトル未定の世界観を広げ、没入させてくれた。全部のライブで流して欲しいくらい。
4曲を終えて、1回目のMC。
YouTubeでの無料配信はここまで、というアナウンスに「えぇ〜」という観客。
それに便乗して「ケチー!」って言う(言える)ちくわちゃん、本当に可愛らしかった。
春霞
ステージ上に残った冨樫・川本の二人が向かった先は、
ずっと奥に意味有りげに鎮座していた段違いステージの上手側2段。
「ここからはデュエットでお届けします」
始まったのは「春霞」。
結成当初からグループを守り続けている冨樫さんと、
未経験加入ながらグループの成長期を支えた「功労者」である川本さん。
別れを歌う曲をこの2人が歌う意味。
ステージ上では、いつも言葉選びが丁寧な冨樫さん。
彼女なりの最大限の餞と、感謝の気持ちと、楽しかった思い出と、名残惜しさを全てこの曲に詰め込んでステージ上で表現したのかと思い想像しただけで、耐えられなかった。
客席も、ステージに立つ2人も、
あの場にいたみんな、同じ感情に包まれた瞬間だった。
後半パート
2回目のMCでは、最新曲「壊せ」のタオルアクションとチャントのレクチャー。
公式グッズのラインナップにメンバータオルがあるものの、入手困難だったため、ファンは様々なタオルを持ち寄っていた。
(自分はヨナフェス2022の「好きだよー!」にしました)
「壊せ」は今のタイトル未定の最新曲。
今までの楽曲と比較すると珍しく、動的な力強さを全面に押し出している一曲。
元々、先日シーズンパートナー契約を結んだJ1クラブ・北海道コンサドーレ札幌の応援にも使えそうな曲ではあったが、低音が加わることで更に凄みが増して、先々の不安を打ち砕いてくれそうな、そんな曲になっていた。
ラストスパート
先にも出てきた段違いステージに登った4人。
MC中にセットされたキーボードから音が鳴ったらラストスパート
…と思いきや、しばらくしても音は鳴らず。
暗転していた照明が戻ってきて、急遽フリートークコーナーに。
印象的だったのは、5/5の川本空卒業公演でも挙がった
「初めて東京に来てナンパされて連れて行かれそうになった空ちゃんの首根っこを掴んで連れ戻してくれた谷乃愛さんが格好良かった」話と、
2年前、このステージに立ったときの自分を見て
「芋通り越して砂」
と表現した阿部葉菜さんですね
当時はみんな緊張でガチガチだったね、なんて昔話に花を咲かせていたけれど、こうしたアクシデントにも落ち着いて対処出来るようになったのは
間違いなくこれまでの場数と、昨秋からの冠ラジオのおかげなんだろうな。
キーボードの音が鳴り始め、流れるように始まった「にたものどうし」。
誰かが「ファンは推しに似る」なんて言ったようだけど、強ち間違いじゃないと思う。
自分が持ってない物を持っている、憧れの力で推す人ももちろんいるだろうけど、少しだけでも推しに親近感を抱いた事がある人はいるだろうし。
続いての「青春群像」は軽快なピアノの音がキレイな曲だが、Cメロでメンバーの名前を思いっきり呼べる曲。
ここでフラッシュバックしたのは、2月のZeppSapporoワンマンの記憶。
あの時は楽しすぎてアウトロ飛んでたなぁ
なんて思ってたら今回も飛んでました。何かが刷り込まれている。
聞き覚えのあるギターリフとバスドラム。
2音目、3音目には始まるクラップ。
2月のワンマンで、自分の中で伝説となった「鼓動」
会場のボルテージは何段階も上がった音がした。
クラップの音も、名前を呼ぶ声も、この日一番はやっぱりここだった気がする。
そんな中での落ちサビ前の阿部ちゃん「ただいま、Zepp!」は改めて振り返っても感服…
気持ちを昂らせてからとどめの一撃を食らった。
2サビくらいから壊れかけてた感情が、砕け散った。
灯火
ENを受けて戻ってきたメンバーと、事前予告されていたアコースティックバンドのみなさん。
アコースティックセットで聞くのは3月のアイドライズ以来2回目。
あの時4人全員の歌唱力の高さを再認識していたばかりだから、現体制でもう一度聞くことが出来たのは本当に嬉しかった。
「踏切」、「蜃気楼」と続いて、次が本当にこのライブの、現体制の、「アイドル・川本空」の最後の曲。
「私は、過去を振り返っても良いと思っています。辛い時、振り返ったら私達4人がいます。そんなときに、私達があなたの心の灯火になれれば嬉しいです」
そんな言葉を残して始まった「灯火」。
加入して1ヶ月で14曲を覚え、お披露目から数日でライブ遠征だったという川本さん。
「辛いことやプレッシャーも凄かった」と話す本人の歌いだしは、きっと自身と重なる部分があったんだろうな、と思うとぐっと来るものがあった。
拝啓 川本空さん
夢の舞台、2年間の集大成とも言うべきステージ、本当にお疲れ様でした。
タイトル未定と出会ってまだ1年、お話したのもほんの数回で、ラジオ出演最終回にメールを送りそびれるし、昨日の特典会では話がまとめられなかった自分ですが、ここで最後のあいさつと禊をさせてください。
初めて見たときの印象は、「素朴」だった気がします
多分いまでも似たような単語を挙げると思います。
「純朴」とか「純粋無垢」っていう言葉がぴったりで、色んな人から大事に愛されて育ったんだろうな、というのは初めてチェキを撮ったときの雰囲気で感じました。
そのときには既にラジオも始まっていて、何度かメールも読んでもらっていたので、名乗った瞬間に
「あなたがあの…!?」
と、普段からつぶらな瞳をさらに大きくして驚いてくれた瞬間は今でも印象深いですねw
そして、そのときに話してくれた
「文章とっても上手ですね!」
の一言は、嬉しくてずっと心に残ってます。
学生時代に作文で賞取ったことは1回だけあるけど先生の添削めっちゃ入ってたし、この年になると他人からまっすぐに褒められることも少ないし…
この一言があったから、出来る限りラジオにメールを送ろうと思えてるし、
今こうしてnoteもやってみよう、と思えてます。(noteはほぼ2ヶ月空いちゃってるし、ラジオ宛のメールも送りそびれる事多いけど)
元気付けてくれた空ちゃんに、今度は自分が元気を送る番です
明日からの生活は想像つかないような事がいっぱい起きると思います。
でも、どんな困難にも立ち向かって、乗り越えられる力を
あなたは持っているはずです。
この2年間の、沢山の思い出という灯火の、一部とは行かないまでも、
火を灯すための燃料の一欠片に、自分がなれていたら嬉しいです。
いつかまたどこかで会えるその日まで、どうかお元気で!
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