積立NISAは月のどの日にするかが重要(松井証券 窪田朋一郎氏/モーサテDec.2023)
積み立てNISAの傾向と対策について解説する。
2023年6月末の積み立てNISAの口座数は、576万口座と、2022年末から16.2%増加している。
個人投資家の積み立て設定において特徴がある。
インターネット証券では毎月の積立実行日を任意で決めれるが、最も多いのは月初である1日で、続いて10日、15日、25日となっている。
理由として、企業等からの振り込みがある日を設定し、速やかに買付を行うためと考えられるが、投資リターンを考えると再考の余地がある。
過去20年間の日経平均における日付毎の株価の平均値を見ると、積立設定が多い1.15.20日の株価が高いことが分かる。
このように多くの人が積立設定する日は、買需要で株価が上昇しやすくなる。最も高い20日と最も安い3日をを比較すると、2.3%の差が生まれている。
2024年より、積立投資枠が広がることにより、この差は更に大きくなる可能性がある。
対策としては、積み立て設定日を3日や9日など、5.10日以外の日を設定、もしくは毎月から毎日積立に変更することでピークで買うことを避けれる可能性が高い。