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米国消費者物価指数の今後の動きは?(SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 井野口志保氏/Morning satellite Jan.2024)

米国CPIの今後はどのように動きについて推察する。

昨晩発表された2023年12月のCPIは、伸びがやや加速したものの、大きな流れとしては、今後も減速が続く可能性があると考えている。

その鍵となるのが、アメリカのマネーサプライ通貨の供給量である。一般的に、マネーサプライの増加は、物価の上昇につながるとされている。

以下のグラフは、マネーサプライの一種で、現金や預金、個人向けMMF等が含まれるM2を、消費者物価指数から16ヶ月先行させて重ねたものである。

これを見ると、消費者物価指数の減速傾向が、今後も続くと示唆している。

また、足元でM2が上昇に転じていることから、消費者物価指数の減速ペースは落ち着いていく可能性があるが、当面は緩やかなペースでの減速が示唆される。

株式市場では、CPI発表受けてもインフレ減速が優勢とする見方は変わらず、翌日から本格化する企業決算の動向に焦点が移っていくと考えられる。

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