2024年の投資戦略(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子氏/Morning satellite Jan,2024)
2024年の投資戦略の一つを解説する。
通貨不安定な国は、個人でもドル資産を保有するが、日本もインフレ・円安の対策として、ドル資産への分散投資を考えるべきと考えている。
理由として、円の価値が下落した影響は身近なところにも増えていることはご存知だろうか。以下のグラフは、2017年に発売されたiPhone 8から直近のiPhone15までの最安機種の発売当時の価格を日米で比較した。
アメリカでは、6年間で14%の値上げしたことに対し、日本では58%も値上げされている。これは円の価値が大きく下がったことが要因と考えられる。
また、Microsoftは、為替の変動による調整という理由で、世界各国でクラウドサービスの価格改定を行う。2024年2月より、ブラジルでは7%の値下げ、一方、インドで6%、台湾や中国では7%値上げする。そして日本では4月から20%の値上げが予定されている。これは日本が経済大国だからではなく、円の価値が突出して下がっていることが考えられる。
今年は日米の金融政策の方向性の転換が円高要因と言われているが、長期的構造的には円安要因が多く、目先の円高はドル資産に投資する投機と捉えている。