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金価格高騰の裏に“中国マネー”?(メタルズ・デイリー CEO ロス・ノーマン氏/Morning satellite Mar,2024)

ニューヨーク金の先物価格は、2024年2月から3月にかけて、約8%近く上昇し、過去最高値を記録している点について解説する。

金が最高値を付けた背景にある大きな要因の一つは、年間約1,000トンの中国の需要である。中国の投資家は、株式に加えて不動産でも大きな損失を抱えており、そのリスクヘッジとして金が買われているという構造である。

中国の投資家は、一度金を買うとほぼ売らないと言う性質がある。金は西洋から東洋に流れており、この動きは今後も変わらないだろう。

また、米国の利下げ開始時期は不確かであるが、始まれば、金も買われ、上昇の要因の一つになるだろつ。金は2024年中に2,300ドル、年初来で11%高に達すると考えている。

理由として、過去の金価格を見ると、利下げ開始から、次の利上げまでの間に大幅に上昇しており、今回も利下げが始まれば、同様の上昇が認められるだろう。

ただ、トランプ氏の再選リスクには注意が必要である。なぜなら金は「保守層の資産」でもあり、保守層を好む人物が当選し、不安がなくなれば、金や銀を蓄えておく必要はなくなる。もし、トランプ氏が当選すればそのリスクになるかもしれない。

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