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長期つみたて投資の元本割れリスクはどの程度?(ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏/Morning satellite Mar,2024)
長期積み立て投資の元本割れリスクについて解説する。
例えば、リターンが6%/年率、リスクが18%/年率のケースで考えてみよう。(S&P500およびオールカントリーのリスクは約18%と言われているため)
例えば、100万円投資すると、1年後には平均6%増えて106万円になる。一方、リスクの18%というのは、1年後は平均の106万円を中心に上下18%ずつ、つまり18万円ずつ上下にぶれる。金額でみると、88万円から124万円の間に収まることを意味する。
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1年後ではなく長期で見ると、リターンは福利効果で加速度的にも増えるが、リスクはどうなるかについても考えてみよう。
▪️一括投資の場合
1年後のリスクが18%とした際、10年後は10倍である180%と勘違いされる方が多いが、実際は約3.2倍にしか増えない。理由として、リスクの計算は平方根を使用するため。
投資を開始してから、5-6年以内は、リターンよりもリスクの方が高く、いつ元本割れしてもおかしくはない。一方、長期になると、リスクよりリターンの方が高くなることから、長期投資が大切と言うことになる。
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▪️積立投資の場合
毎月/定額積み立て投資の場合の元本割れリスクは、10年後で約17%であるが、20年後は約5%まで下がる。20年後の資産の額は、元本の2倍弱まで増える計算となるため、株価の乱高下はあるが、目先のことを気にせず、とにかく続けていくことが大切である
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