株式配当に注目した投資戦略でインフレヘッジを(マネックス証券 広木隆氏)
日本の金融資産の半分が、ゼロ金利である現預金で置かれており、デフレの時代であればまだ良いが、インフレの時代が続く日本では非常に問題である。
例えば、物価3%ずつ上昇し続けた場合、1000万円の現金は、20年後に約半分、つまり553万円となる。
じゃあどうすべき?
海外は日本と異なり、インフレ経済が続き、政策金利が高く、10年国債の利回りや株式の配当利回りも高い。堅実な代わりになるのは、国債や株式の配当利回りがベターとなるだろう。
配当が出た際、機関投資家は再投資するが、個人投資家は生活の足しとして、再投資しないケースが殆どであり、複利効果が激減することが大きな問題となる。実際に日経平均高配当株50指数は日経平均に過去10年で勝っていない。(13年8/9-23年8/9)
最近出来た日経平均増配株指数に着目、つまり増配している企業を集めたETFのポートフォリオを検討すべきかもしれない。