あると思ったらある、ないと思ったらない。|RASとスコトーマ
こんにちは、長箸麻由です。
今日は「あると思ったらある、ないと思ったらない」、というお話をしたいと思います。
何か新しいことを始めようと思ったときに「時間がない」とか「お金がない」とか「スキルがない」と思って諦めたり、計画の規模を縮小したり、なんてことはありませんか?
これは結構勿体ないことです。
「ない」と思うとないし、「ある」と思うとあるからです。
言わば、それはあなたが決められるのです。
「ある」「ない」はあなたの心ひとつで決まる
「またそんな怪しいこと言って…!」と思われるかもしれませんね。笑
でもこれは認知科学的に分かっている脳のカラクリ。
「ない」と思うと脳は探そうとしないんです。逆に「ある」と思うと、脳は「ある」という前提でその手段を探すようにできているのです。
何の話をしているかというと、先日の投稿に書いた「RAS(網様体賦活系)」と「スコトーマ」の話です。
RASとスコトーマ
RAS(ラス)は脳の中にある情報フィルターのことでした。このフィルターは、その人が感じている「重要性」で情報を取捨選択します。重要だ、と思っている情報に対してはRASが開いているので脳にその情報が入ってきます。逆に重要でない情報に対してはRASが閉じているので、脳へ情報が届きません。これを「スコトーマ」(心理的盲点)と呼びます。
例えば、急に自動車の免許を取ろうと思い立った人がいるとします(私です。笑)。
すると、道を歩いていると今までは全く気にしていなかった車用の標識がどんどん目に入るようになります。あの標識の意味は何だったっけ?とモヤモヤしたり。。でも免許を取る前は信号や横断歩道くらいしか目に入っておらず、こんなにも標識があることには気づかずにいました。
視界には入っていたはずなのに、私にとって重要度が低かったため、RASのフィルターでふるい落とされて脳が認識していなかった、つまりスコトーマになっていたわけです。
逆に今では免許取得のために沢山の標識を覚える必要があり、私の中で「重要度」が高くなっています。つまり標識に対してRASがオープンになっているわけです。特に意識していなくてもどんどん視界に入ってきてしまうので、ちょっと大きな交差点に通りかかると、標識の多さにクラクラするほど。下手すると標識の意味をスマホで調べ始め、立ち止まってしばらくそこから動けません。笑 最近は「標識ハンティング」と称して、気になった標識をスマホで撮影して収集しています。笑
この「重要度」というのが、先ほどの話の「ない」と思うか「ある」と思うか、というところに通じてきます。
「時間がない」と思っていると、脳はその世界観で認識してしまいます(「時間がある」という考えよりも「時間がない」という考えのほうが重要度が高い)。より良い時間の使い方があっても、スコトーマになってしまい、気づき難くなってしまいます。
逆に「時間はある」と思うと、脳はさまざまな知恵を働かせて時間を見つけ出してきます。「時間がない」ということがスコトーマになってしまうのです。
将来に何を見るかはあなた次第
あると思ったらある、ないと思ったらない。
重要だと思うものは存在するし、重要でないものは存在しない。
自分にとって重要度が高く、RASを通過した情報は脳で認識できるが、
重要度が低くスコトーマ(心理的盲点)となった情報は認識できない。
何となくご理解いただけたでしょうか?
ここでとても重要なのは、物理的に存在するもの(例えば標識など)を認識するかどうかだけでなく、どんなアイディア思いつくか、どう行動するか、といった情報的なことにもRASやスコトーマは存在する、ということです。
明るい未来、暗い未来、「まぁこの程度だったら御の字だな」という未来。
どんな未来を思い描くかはあなた次第です。
「想像」から「創造」へ
あると思ったらある、ないと思ったらないのです。
「ある」人生を生きるか、「ない」人生を生きるかは、あなたの考え一つです。
まずは想像することから始めてみましょう。
あなたが本当にやりたいことは何ですか?
本当に欲しいものは?
どんな将来を、どんなふうに生きたいですか?
そんな夢は叶いっこない、と思うとそんな未来は訪れないでしょう。
叶えるための手段はスコトーマに隠れてしまう。
でも「必ずある」、「将来必ず叶っている」そう強く思えば、
RASはどんな小さな手掛かりでも探し出して、あなたに見せてくれるのです。
あなたが本当に生きたい未来を創造するために、まずは想像からするところから始めてみましょう。
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