携帯を握りしめても思い出はできない
スマホ1台で何不自由ない生活を送れるようになった。
お店に行かなくてもAmazonで欲しいものを頼めば次の日には届くし、映画館に行かなくてもNetflixで映画は見れるし、直接逢えなくてもzoomで顔は見れるし話せるし。
本当に便利な時代になった。
そんな時代だからこそ、「画面越しではない経験」の価値が高まっていると思う。
音も匂いも雰囲気も、リアルに体験できるのは、画面を通していないから。きっと。
携帯を使えば、何でも手に入る時代になったが、
携帯を握り締めても真の思い出は手に入らない。
アナログ人間だと言われればそれまでだが。
電話は確か、音声を電子信号にして受話器を通して伝えてるから、相手が聞いてる声は「本当の声」ではないと聞いたことがある。
だからこそ、本当の自分の声を届けたいなら、相手が聞こえる位置まで移動するべきだ。
例え思うようなレスポンスが得られなくても、それは無駄にはならない。
「届かなかった」という事実は少なくとも残るから。
届かなかった想いも、叶わなかった夢も、報われなかった努力も。全ては行動した故の結果に過ぎない。
そんな結果の積み重ねが、人生を豊かにすると信じて。