性別スパゲッティ(2018/10/13現在)
そんなフレーズが頭に浮かんだまま揺蕩っているので、放流しておく。
ついでに、結局私の性別とは何なのか、現時点での認識を、改めて書き記しておく。
私はおそらく、ノンホルノンオペの男の娘がやりたかったのだ。
それを、天が気前よく女の子の身体を授けてくれやがったものだから、話が拗れに拗れた。720度くらい。向きは合っているんだが、捻転している。このままだと絞扼で死ぬ。実際思春期に死にかけた。
なので、私はまず、自らの物理身体と認識身体を見極めた。これで180度。
次に、身体的治療で以って物理身体を認識身体へ近づけた。これで180度。
さらに、性別適合手術と戸籍変更で、名実共に男性となる。これで180度。
そして、その上で、女性的なジェンダーロールを選択する。これで180度。
2回転してようやく、話がまっすぐになるのだ。
今の私は、スタートラインを目指して這い擦っている状態なのだ。
こんなにたくさんのことを成したのに、まだ何一つ始まっていない。
この「捻転」の概念が、学界に届く日は来るだろうか。あの、性自認の判定へ、ジェンダーロールや性指向を持ち込むようなガイドラインを掲げる世界に。
……ちなみに、「天が気前よく女の子の身体を授けてくれやがった」のは、本当の話だ。
ついでに言うと、私には兄が数人いたらしい。流れたのか、堕ろしたのかまでは、聞いていない。訊けていない。
母の認知症が進み、私の男性化が進んだら。いつか、母は私を「自分の娘」だと認識できなくなるだろう。それでいい。
――私はもともと、あなたの娘ではなかったのだから。
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