新チームの物語は始まったばかり
▼タイガースカップ
11月27日(日)、天候のため延期となっていたタイガースカップの初戦です。
早朝より甲子園入り、先ず最初に感じたのはグランドに入る人とそうでない人の線引きがはっきりされていること。普段の大会では、登録されていない選手や保護者がグランド内で準備を手伝うといった光景も見られますがそれがない。選手と指導者は関係者に引率されて球場内に入っていきます
高校野球でも背番号をもらえなかった選手にとっては、何とも言えない瞬間なんだろうと感じました。
球場に入ると参加チームのロゴをあしらった記念グッズが販売されています。イベント感やお祭り感を感じさせる雰囲気、大きな袋を持つ保護者達、人は思い出にお金を惜しまないということを目の当たりにしながら、試合を待ちます。
▼和歌山ホークスvs河南リトルシニア
先攻和歌山ホークス、後攻河南リトルシニアで試合開始。
河南リトルシニアの投手は低めの伸びのあるストレートを丁寧に投げ込んでくる左腕、ホークスは球威が頼みの上田。
1・2回は両投手が好投。ホークスはランナーを出すが丁寧なピッチングにあと一本が出せず、河南リトルシニアの打者はまだ上田の球威についてこれていない印象です。
3回表試合が動きます。
ホークスの攻撃、先頭打者の上田がレスト前ヒットで出塁、四球、送りバントで1死2・3塁とし、4番木下の犠牲フライで1点を先制。
しかし、裏の守り、四球からリズムを崩し、守備にも乱れが出て5点を奪われます。
何とか流れを引き戻したい4回表、堂本・浦野の連打もあり2死2・3塁のチャンスを作り打者上田の場面で申告敬遠。結局、この回は得点を奪えず。
4回の裏、河南リトルシニアの勢いを止められない。長短打を浴びせられてこの回3失点。コールドゲームが成立する7点差となります。
5回表の攻撃、何とか1点をと2人のランナーを出しますがここまで。
5回終了1-8でコールド負けとなりました。
▼自らをチームを高めるために
関西No.1決定戦での戦い。力不足を痛感するも、通用したこともありました。河南リトルシニアの各打者の対応力、積極的な走塁、勝負所での判断、いろんなことを肌で感じたはずです。このエリアで勝負していきたいと思うのであれば、ここで感じた差を忘れることの無いようにして欲しいですね。冬の練習に向かうエネルギー源としてこれ以上のものは無いでしょう。
全力でぶつかっていただいた河南リトルシニアの選手・指導者の皆様には、何にも代えがたい経験をさせていただき、心から感謝です。
▼敬意の象徴
ここは個人の感想です。
「対戦相手に敬意を持ちましょう」、「審判に敬意を持ちましょう」よく聞く言葉です。とはいいつつも、私は試合の中で際どい判定があった際に、「ちょっと今のは…」という気持ちも湧いてしまうダメ指導者なのですが、今回はそれがなかったんですね。審判の技術への信頼度もあるかもしれませんが、「(甲子園で)試合をさせていただけてるんだから」という思いがあったんだと思います。(本当にダメな奴です)
話はそれるかも知れませんが、「甲子園の土」って野球に興味の無い人にとって価値は限りなく0に等しいですよね。でも、野球人にとっては価値が生まれる。それは、その時の出来事や、その時に感じた気持ちを思い返すことができる象徴的なものだからだと思うんです。
今回、感じることが出来た、球場への敬意、野球という競技への敬意、審判への敬意、相手チームへの敬意、自チームの選手への敬意、保護者への敬意、応援してくれる方々への敬意、関わってくれている全てに対して敬意を払うという気持ちを、このピンバッチを見て思いだすようにしようと決めました。
(ちなみに阪神ファンではありません)
▼どんなストーリーを見せてくれるのか
チーム運営に携わっていると、1年ごとにそれぞれのストーリーを見ることが出来ます。今年のチームの第1章はなかなか派手な幕開けとなりました。ここから、尻すぼみになるのか、それとも序盤がかすむほどの盛り上がりを見せてくれるのか、これからが楽しみです。第2章は新戦力の出現とかが面白そうですね。
冬が来ます。楽しい技術練習だけでなく、身体づくりや身体能力の向上に真剣に取り組んだ選手がその候補となると思います。次の目標に向けて動き出しましょう。
▼市民総合体育大会
最後に告知です。
12月4日(日)ホークスグランド(神野々緑地)にて市民総合体育大会を実施します。
3年生にとって正真正銘、ホークスのユニフォームを着て最後の試合です。お時間がある方はグランドに最後の雄姿を見届けに来てあげてください。
(OBが来てくれるのは本当に嬉しい。ちなみに先日は津田と西田来てくれました。ありがとう。)
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