仕事服の制服化で捨てたのは古い洋服じゃなかった | #71_*終活Days
仕事服の制服化には何度もチャレンジしてきたけれど、その度に失敗した。だから、自分には合わないと思ってチャレンジすることをやめて久しい。
気が付くと、プライベートでも仕事でも使える洋服がたくさんあるけれど、どれにもトキメキを感じないし、毎朝の仕事服選びにも前よりずっと時間がかかるようになってきた。
実はこのところ、ぐっと中年女性らしい体形になって来たので、自分は若いと思いたい気持ち年齢と、体形の変化による見た目年齢の乖離がずいぶん大きくなってしまっている。
去年は似合っていたはずの洋服が今年は似合わない。これもだめ、あれもだめ。朝から悲しい気持ちになることもしばしば。
そこで私は、朝の時短のために久しぶりに仕事服の制服化に取り組むことにした。
オフィスカジュアルの職場に勤めていると、仕事服とプライベート服の区別があいまいになる。
洋服を買うときも仕事で使えるかな、と考えてついつい中途半端な洋服を選んでしまう。その結果が混沌としたワードローブだ。
私は脱混沌を目指し、仕事服とプライベート服をはっきりと分けることにした。体形が目立たない服が少なかったので、数枚買い足してみた。
ハンガーに吊り下げてみると、実に地味で無難な服ばかり。でも、これでいい。これがいいのだ。
私は洋服は捨てなかったけれど、長く続けていた習慣を手放した。洋服を買うなら仕事で着れる服がいい、という価値観も捨てることにした。
これで、毎朝の洋服選びには一切迷うことがなくなった。地味で無難で体形が目立たないデザインって、最高。
やるなら本気の制服化がおすすめ。プライベート服との共有をきっぱりやめるのがコツ。丸くなった体形も含めて自分を大切にしたい。
でも、おしゃれを全然楽しめない、というわけでもない。
洋服に個性がない分、小物での演出が効くのもいいところ。
色が主張が強すぎると敬遠していたテラコッタカラーや黄色のバッグも迷わずに使えるようになった。無難な色の没個性仕事服になら、どちらも映える。今の私にはちょうどいいおしゃれなのかもしれない。
終活を始めてみると、残された時間に限りがあると気が付いて焦りを感じることもある。これからは、プライベート重視のライフステージに突入するのだ。今の私に似合うように軽やかに生きていきたい。
自由に洋服を選ぶことに慣れていない私は、おそらくこれから何度も失敗をすると思う。それもまた新たな発見へのチャンスと考えたい。
そろそろ秋冬の仕事服の制服化にも取り掛かろうかな。良かったらあなたもあなたに合う方法で、ぜひとも。