アイドルに一切興味の無かった人間が寝ても覚めてもJO1になるまで


アイドルなんて本当に興味がない。
推してる人たちの理解ができない。

強い言葉になってしまったけれど、JO1に落ちるまでの私はこんな考えの持ち主だった。
聴く音楽も学生の頃からロックバンド一択。

以前の私はごりごりのJリーグの某チームのサポーターで(今もそうだけど)
19年に前職で人間関係が上手くいかず心がしんどくなって退職をした経験があり、その時の自分を救ってくれていたのがサッカーの推しチームだ。

最初は当時付き合っていた彼(現旦那)と一緒に初めてスタジアムに行き、外で飲むビールの美味しさと、スタジアムの中に入ってフィールドを見下ろした時の景色の広がり、サポーターの大歓声に興奮して一気に虜になった。

そこから約9年、今も一途にそのチームを応援している。
尚、旦那は推し選手が海外に移籍した途端に他チームに鞍替えしたので、旦那とスタジアムに行く事は無くなったけれど、今私はスタジアムやスポーツバーで仲良くなったサポ友さん達と仲良く観戦しています。

それはさておき。
なぜサッカーにしか興味が無かった私がJO1に落ちたのかと言うと、私の母の存在が大きい。

母は元々2人になった東方神起の大ファンで部屋中ユンホで溢れていた。
ただ、コロナ禍で中々東方神起を追う事が出来ずに暇を持て余していた母は、当時投票こそしていなかったが前に見ていたPRODUCE 101 JAPANで結成されたJO1を推し始めていた。

私は高校卒業後に実家を出ているので、推す事が活力になって元気で居てくれているなら良いか…位に思っていた。

が、2021年のある日始まった母からの布教LINE

母は大好きな蓮君の動画やテレビ出演の情報を熱心に送りつけてきた。(言い方)
私は適当に相槌をうちつつ、自分の応援しているチームのプレー動画や公式がアップしたチームの魅力が詰まった動画を送り返していた。

そう言うやりとりを約1年続けていた。
たまに送られてくる出演情報の中で唯一記憶にあるのが蓮君が出演した『芸能界特技王決定戦TEPPEN 2021秋』だ。

普段ならそのままスルーしてしまっていた所だけど、リアタイの時間に家に居たので母の推しがどんなもんなのか観てみようとテレビをつけた。

蓮くんのダンスは重量を感じさせない軽やかさがあってとても目をひいたが、僅差で2位という結果にちょっとだけ悔しくなった。

ただ、別にハマったわけでもなく、その後に母から送られてくる動画には相変わらず適当にやり過ごす日々。

そして事件発生!!

その年の年末年始、JO1の事を娘に話したくて動画を見せたくて仕方なかった母はついに暴挙にでる。

あろう事か、年始でダラダラとこたつに入って正月の特番を観ていた娘にヘッドロックをぶちかまし、動けなくしてから目の前に携帯を差し出して永遠とJO1のMVを流し始めた。
(この時の母丁度還暦くらいだからね?娘になにしてんのよ)

暇だった私(と妹)は母に付き合い、永遠流されるJO1のMVを観て名前当てゲームを始めた。

ぶっちゃけ私は曲は全く聴いてなかった。
ひたすら入れ替わり立ち替わり映るJO1のメンバーを見ながら、「今〇〇だった!」「あ!これは〇〇?」なんて言い合って時間を溶かしていった。

因みに今でこそどんな髪型、衣装でもはっきり違いが分かるけれど、興味の無い人間からしたら髪型と衣装が違ったらもう全く分からない。

ただ、永遠に繰り返されるJO1メンバーの名前当てクイズで、興味の無い私でも何人かの名前と顔が一致する様になった。

因みに当時の私が何とか覚えたメンバーと感想がこちら↓
(今思えばアイドルに興味が無いにしてもあまりにも失礼極まりないし本当に土下座レベル。)

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豆原一成
顔覚えやすい。若手の俳優さんにいそう。他の変わった名前のメンバーに比べてザ・日本って雰囲気があってよい

金城碧海
なんかSixTONESとかに居そう。
でも顔は完全把握。
(当時はSixTONESもメンバー分からなくて雰囲気だけで勝手に思ってた。)

川西拓実
イケメン。割と顔好み。だけどもう一人の顔の好みの純喜とどっちがどっちかMV変わると混乱。

佐藤景瑚
完全把握。他のメイク濃いめの強い顔面のメンバーに比べて薄めのメイクと顔で、景瑚が映るとホッとした。
(今考えるとどう見ても美!なのに、何お前ホッとしてんだ?と自分を殴りたい)

河野純喜
顔面タイプ。どちらかと言うと拓実よりタイプだと直感的に感じたのだが、頻繁に拓実と純喜の違いが分からなくなった。
(タイプって思った癖にな)

川尻蓮
母の推し。でもMV毎に髪色変わるからなかなか覚えられない。——————————————————————


ただ、実家から自分の家に戻ったらそれ以降またJO1とは無縁の日々。


そして遂にやってきた沼の入り口

来る2022年4月。
一つのYouTube動画が私の人生を変えた。

当時、夫婦揃って色んなTHE FIRST TAKEを観る事にハマっていた。特に旦那の方が私より楽しみにしていて毎週アップされる新しい動画を聴き漁っていた。

確かこのTFTがアップされたのは金曜日で、仕事が終わって家でまったりしていた私に、帰宅した旦那が開口一番こう言った。

「聴いた?」

何のことかさっぱりだったが、立て続けに興奮した旦那が「JO1のTFTがアップされた」「〇〇(私)のお義母さんが好きだからどんなもんか聴いたらめちゃくちゃ良かった!!」

観たきっかけとして大変な上から目線でJO1各位、JAMの皆様、何ならうちの母にも本当に申し訳ないのだけれど、とにかく褒めちぎってきたし、まだ観ていない私にやたらと早く観ろと勧めてくる始末。

そして観た結果…

「歌うまっ!!!!!!
ハモリめちゃくちゃ綺麗!!!!!」

え?何なん?アイドルだよね?
こんな上手くて良いの??????
こんなハモリの美しさをだせるの感動で鳥肌たった!!!
しかも曲自体もめちゃくちゃ良いな????

ここからもう怒涛の勢いだった。

蓮君の最初の「水こぼしちゃった」やたら可愛いくて、思ってた感じより柔らかい雰囲気の人だなとか、碧海前にMVでみた時と髪型違うけどすごい似合ってて雰囲気あるなとか、純喜ってこんなに伸びやかに楽しそうに歌うんだ!とか、拓実うまいしやたらかっこいいな!とか、奨くんの歌声の安定感と、歌ってる時の唇がめちゃくちゃ美しいし、寧ろエロいまであるとか!!!!(大興奮)


TFTはMVと違って人数が少なかったのとずっと動かないので、今誰だ?と混乱する事もない。
正直、奨くんは正月の時に覚えられて無かったので、この時にはっきりと認識した。


俄然JO1に興味が湧いてきて、当時先輩JAMさん達が作ったJO1布教動画をYouTubeで見漁り、土日で11人の顔と名前を一致させおおよその性格まで把握するに至る。

多分歌が上手いとかダンスが凄いだけではこんなに早く沼に転がり落ちる事は無かったと思う。
JAMさんの布教動画にはJO1を知って欲しいと思う愛に溢れていたし、JO1のメンバー自身も推したい!!みんな幸せになって欲しい!!と思わせる人柄でどんどん好きになっていった。

あれだけ母が何回も何回もMVを観せてきた時には無理だなー11人なんて多すぎるよ…と根を上げていたのにだ。

そして、まだギリギリやっていた「未完成」の映画を観に行った。


観終わった後、JO1がコロナ禍で大変だった事や一からの新しい事務所で色んな事が手探りだった事を知った。
私と同じく一人で来ていた2〜3席離れた所に座っていたお姉さんが必死に嗚咽を堪えて涙を拭っていた。
私は映画を観て泣くことは無かったけれど、そのお姉さんを見て、誰かの感情をここまで動かして希望になるJO1の事により興味を持ったし、もっと早く見つけたかったと後悔した。


遂にFC入会

5月に発表されたKIZUNAツアーを機に仕事の昼休み中に流れる様にFCに入った。

あれだけ娘への布教に余念が無かった母も、実は周りにJO1を知ってる人が居なかったのでFCには入って居なかったのだが、私がFCに入った日に「私も入る!」と言って同じく入会した。

その後の私はと言うと…

顔が好みで、歌が好きでこちらが見てて幸せになれる位本当に楽しそうに歌う純喜と、JAMさん達の布教動画を観て、情に熱く、少し困った様に笑ったり、バカでかい口を開けてガハハと笑う汐恩に惹かれた。
その少し後、KIZUNAツアーで今までノーマークだったのに圧倒的な金髪サラストでこの世のものとは思えない圧倒的なビジュアルと、クンチキタの治安悪くがなり煽る瑠姫にも無事(?)落とされた。
ついでに言うと、知れば知るほどみんな好きになって3人寄りだではあるけど今では立派な箱推しだ。

自分語りが多くて恥ずかしくなってしまうが、あの日からずっとJO1と言う少年漫画の物語を読ませて貰っている様に思う。
最初はどこか頼りなさもあったこの物語の主人公達は今では随分と逞しくなった。
JO1の旅はまだまだ途中だけど、できれば最後のその日までずっと見守っていきたいと思う。

#JO1 #JO1沼落ちブログ

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