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【研究こそ〇〇〇を大事に】論文投稿でわかったこと

研究、技術の仕事だと、論文を書く場合がありますね。

あとは博士課程在籍中とかも。

今日は、私が筆頭著者(first author)として書いた1本目と2本目の論文で分かった、研究における視点の話です。


論文投稿とは

   実験、調査する
→共同研究者とディスカッション
→図表を作り論文を書く
→希望の雑誌に投稿する
→審査される
→受理される or 却下される

簡単にまとめるとこんな流れ。

面白いけど、なかなか大変な作業ですね。

海外の雑誌に投稿するなら、もちろん英語で執筆、英語でやり取りとなるし。

却下されれば、また別の雑誌に投稿ということになる。

投稿論文は基本、何かしら新しい発見が含まれているので(新しいものがなければレビューですね)、捏造や不正をせず、論理的な解釈を示していれば、それ自体価値はあるもの。

それでも、学術雑誌がどれだけ他で引用されているかの指標であるインパクトファクターが、雑誌の重要度や難易度みたいになっていて、競争化を生んでいる。

それは私も感じました。

1本目と2本目の投稿過程

私が初めて投稿した論文は、投稿してからはすごくスムーズに進みました。

その前段階、実験や解析には時間をかけていたけど、投稿して3週間くらいで受理、掲載決定です。

これは早い。

そして、その当時の研究指導者に言われたのです。

「いつもこんな感じだと思わないでね。。。(笑)」


それからしばらくして、2本目の論文を投稿したのですが、これが思いのほか受理されるまで時間がかかった。

最初の雑誌に投稿してから半年以上、1年近くかかった。

調子に乗って少し難易度の高い雑誌に投稿したというのもあるけど、なかなか受理されない。

何回目かの投稿で、雑誌の編集者から「今回の論文はこの雑誌ではreject(却下)ですが、この論文はこういう特徴があるから、△△の雑誌に投稿してみたらどうですか?」といったメッセージが返ってきた。

ううっ、会ったこともない海外の偉い研究者が、私の論文を読んでそんなことを言ってくれるなんて、感激です。

そして、その提案された雑誌に投稿して、無事論文は受理されたのでした。

めでたし、めでたし。

1本目と2本目何が違った?

1本目と2本目、受理されるまでの過程がだいぶ違った。

投稿先の選択で、2本目がずれていたというのはあるのですが、それ以外にも研究内容として1本目と2本目は違いがあったんです。

1本目の研究は予想外の結果だったんです。

実は誰もそんな結果予想してなかった。

でも、何度実験してもそうなるし、シミュレーションしたり、過去の文献を調べたりすると辻褄が合う、論理的に説明がつく。

だから、へー面白いね、という結果だった。


一方2本目の方は、それまで得られなかったデータが取れて、それ自体はすごいこと。

なんだけど、そのデータの結果はやっぱりそんな感じかー、とある程度予想の範囲内である部分が多かった。

研究結果に優劣はないんだけど、研究みたいな活動こそ、予想外を大切にしていい、ということを実感しました。



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