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歴史の教科書の1ページを生き抜こう

小学生の頃、「社会」の教科書を読んで思った。武士ってなんだかかっこいいなぁ。ちょうどクレヨンしんちゃんのアッパレ戦国大合戦がやっていた頃で、映画を観て子どもながらに涙した。

中学生の頃、「歴史」の教科書を読んで思った。人類の歴史は長くていつの時代も争いは絶えなかったのだなぁ。古代から中世、近世そして近代までを時代の流れとして初めて捉えた。

高校生の頃、「日本史」そして「世界史」の教科書を読んで思った。戦争って怖い。まるで日本が被害者であるかのような認識が世界との繋がりのなかで一変した。

大学生の頃、津波で街ごと流される風景をテレビ越しに見て思った。これって現実?その時たまたま関西寄りにいたぼくは震度3と”日常”を感じることしかできなかった。

ぼくはこれまでに歴史を学んできた。そして、歴史に残る出来事を目にしてきた。東日本大震災のほかにも、例えばアメリカ同時多発テロやイラク戦争、リーマンショック等がぼくの誕生後に起きた。けれど、実際にはどの歴史も”語られる体験”としてしか体験していない。何かそれで自分の生活に影響が及ぶこともなければ、現場の空気を感じたことすらない。結局のところ全てが他人事であったのだ。

ところが、今まさにぼくらは歴史の教科書の1ページを体験している。国同士が対立していた頃の戦争とは性質が似て非なるもので、国同士が繋がっている今だからこその世界同時不況に突入しようとしている。もちろんぼくを含めて日常の生活は厳しくなるだろう。しかし、多くの犠牲者がいるなかでこのようなことを言うのは憚られるが、人類が体験したことのない全く未知の体験をぼくらはしていると考えたらなんだかワクワクしてこないだろうか。

おそらくこの数年で様々な個人の気づきや社会の変化がみられるだろう。モラルとは?職場環境とは?リアルなコミュニケーション・体験とは?お金とは?挙げればキリがないが、星野源の「#うちで踊ろう」運動でムーブメントとしてのエンターテイメントが注目を集めているように、この歴史的体験を経て新しい価値も生み出されていくに違いない。

そんな苦しくも楽しい新型コロナ時代をみんなで生き抜こう。

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