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【イベントレポート】12/8『【フリーランスへのStep】小さく始めた仕事を大きくする方法』後編

本記事は、12月8日に開催したTwitterスペース『【フリーランスへのStep】小さく始めた仕事を大きくする方法』についてのイベントレポートです。


こんにちは!しおりと申します。
先日開催された、みえだ舞子さんのTwitterスペースについてまとめました。
アーカイブは下記ツイートにてご確認ください。
※視聴期限あり

アーカイブ

前半のレポートはこちら

当日の様子

前編に続き、さらに詳しくお話していただいています。

千晴さん
・2021年9月、未経験からデザイナーへの転職に成功
・副業デザイナーとしても活動しており、SHElikesにてデザイン講師として勤務
・2022年10月、フリーランスカレッジの2期生に参加
・2023年よりフリーランスデザイナーとして独立することを決意

「好きなお客さんと結ばれる」ことが理想

舞子:
千晴さんがこの間「会社で好きな人たちと働きたいって話をしたときに、仕事なんだから仕方ないよと言われる」と言っていたじゃない?私は結構それが衝撃でした。どういうときにそれを感じたんですか?

千晴:
私はフリーランスカレッジに入る前から「好きな人と働きたい」とずっと言っていたんですが、友達とかにはポカンとされることがあって。会社に入ると人間関係はやっぱり選ばないもので、会社同士の取引でも担当者を自分で選びはしないし、逆に案件を担当するときも自分が選ばれている訳ではなく会社からアサインされてる感覚かな。

舞子:
同じように感じている会社員の方は多いんじゃないかな。

千晴:
好きなお客さんを選ぶというか「好きなお客さんと結ばれる」というのは、私的に当たり前なんじゃないかなと思っています。自分がお洋服を買うときやご飯を食べるときも、自分が好きなお店に行ってるんだから、自分のことを好きな人がお客さんになるって普通なんじゃないかな?その方がしかも幸せだしな、と思って。お互いに「ちょっとこの人ではないな」と思いながらも、仕事だから…と使っている時間って何なんだろう?と我に返ったりはします。

舞子:
バランスは難しいけど、私は我がままに生きていたいなと思うんですよ。なんとなく仕事は辛いものだ、仕方ない、という概念はあると思う。私が偏った見方をしているのかもしれないけど、就活時期地元の友達とかは諦めというか「社会人になったらもう遊べないから今のうちに遊んでおこう」という感じで。「え?ここからの人生の方が圧倒的に長いのに、なんでそんな諦められるんだろう」って思ってたな。でもそうやって感じてる人が多いんじゃないかな。

▼リスナーからのコメント:
「私も働く人を選びたいなと言って友人にポカンとされました」

舞子:
そうだよね、きっとね。もともと千晴さんは「好きな人と働きたい」という気持ちがあったタイプだもんね。

千晴:
働いてるうちに気づいたというか、違和感を感じましたね。

舞子:
そう思えていない人の価値観をひっくり返したいな。「いいんだ、ありなんだ」みたいな。前回のスペースでも話したけど、千晴さんはフリーランスの成功体験を自分から積んでいったところから始まってるけど、私は自分の中の引き出し・サンプルを増やしに行ったタイプ。

「こんな破天候な・好き勝手に生きてる人がいるんだ」というのを自分の脳にすり込む時期があった。clubhouseが流行っていた時期に、起業家やフリーランスのお部屋をやっている人たちの話を聞いたり、積極的に質問したりしていた時期が2ヶ月ぐらいあった。そのときに自分の中ですり込んだのはあるかな。「こうやって生きてる人もいっぱいいるんだな」というサンプルをたくさん持って、自分でもそういう風に思えるようになった時期ですね。

千晴:
私も、フリーランスになろうと思ったのは、いろんな働き方の人を見てきたから。個人的な話だと、父親は大きい企業の会社員。終身雇用のサラリーマンで、ずっと1社で働いてる。母親は専業主婦。身近な働いてる人と言ったらその2人しかほとんど見てこなかったから、自分も普通に会社に入るのが当たり前だった。

けれど、そこからSHElikesの会員や舞子さんなどいろんな方を見ていって、例えば「出産してからこれまでとは別のスキルを勉強してフリーランスになりました」とか、いろんな働き方があるのを見たから、フリーランスへのハードルが下がった。フリーランスになってまた会社に入ったっていいし、なんとかなる・なるようになるなと思った。やっぱり他の人の歩き方を見るとハードルが下がる。

舞子:
今、会社員でモヤモヤしてるけど踏み出せない人からすると、千晴さんは雲の上の存在になりつつあると思うから(笑)そこはすごくみんなに言えることなのかも。自分の世界だけじゃない、他の選択肢も意外と世の中にあるかもしれない、といった考え方ができると、ちょっと広がるよね。

千晴:
私も就職したときはこんな風になると思ってなかったけど…。

舞子:
私だって思ってないよ!(笑)

千晴:
あくまで私の周りの話ですが、大学の文系の中で営業希望じゃない人は事務になるというルートが多かったんです。私の時代は、新卒採用は総合職でひとくくりに採用している会社が多くて、自分が好きな・入りたい部署に配属されるかわからなかった。

舞子:
いや、無理だ、私はそのガチャは引けなかったな!(笑)

千晴:
自然と私も営業か事務かの2択で勝手に考えていて、話すのは得意じゃないから事務にしようと決めた。自分の好きとかではなく、社会の風潮に流されていったのもあった。

舞子:
考え方がわからないというのはあるよね。やりたいことがわからない若者って多いし、やりたいことがないことへのコンプレックスが強い人も多いかなと思っている。やりたいこと・自分の大事にしたい価値観・居心地の良さ・楽(らく)さとか、いろんな側面があるけど、それを認識する訓練って誰も教えてくれないよね。それがわかっていたら、私は4年半で3社経験=1社で2年続いたことがないんだけど、そこまで路頭に迷わなかったかもしれないとは思うよね。

フリーランスになった私の転換期

舞子:
今の千晴さんが、1年ぐらい先にフリーランスになっている私に聞いてみたいことはありますか?

千晴:
舞子さんって、自分のサービスも大きくしていて、すごく仕事をされてるイメージです。そこにたどり着くまでに変換期というか、気づきがあったときやきっかけを知りたいです。 

舞子:
心地よく生きられるようになったのは本当にこの数ヶ月で。フリーになってからも「フリーランスになってハッピー」ということは全然なくて。私はずっと、義憤とは言わないけど「ここじゃないどこかに行きたい」と思って28年生きてきた感じ。何でみんな、そんなにしんどくないの?って思ってた。私、スペースで結構暗い話しがち(笑)。

でも「こんなしんどいはずない」と諦めなかったから、ぐるぐるしながら上がってきた感じ。止まってたら、たぶんそこでずっと生きていた人生があったかもしれない。一番の転換期は会社を辞めたところ。
でもフリーランスになって1回ごんっと落ちたのが、去年の年末年始辺りかな。私が会社を辞めるまでの3ヶ月間ぐらい、週0.5日休みぐらいで稼働してしまっていた。働きすぎて脳が動かなくなってきて、頭が働いてない感覚。あと、ずっと疲れてる感じ。脳みそが疲れてる感覚なんてみんな知らない方がいいと思うけど(笑)、去年の年末ぐらいはずっとそんな感じだった。

まずい、これはダメだと思って、強制的に休む時間・休むための予定を入れるようになった。 例えば岩盤浴に1日入りびたるとか、マンガを全部読みきるまで家から出れないという設定にするとか。そうしないと休めなくなっちゃった。いい子は真似しないで(笑)。そんなに動いていたら頭のスイッチが切れない。熟睡できないし、体によくないのでやめた、というのが大きかった。

それから最近まで、女性起業家の安藤美玖さんがやってるキャリアスクール「ICORE」に通っていました。転換期みたいな話でいうと、お金の話をするんだけど、今年に入って初めて月100万円稼ぐことができたんですよ。100万円にこだわっていた訳ではなくて、無理だなと思っていたんです。そこを一度クリアしたら違う世界が見えるんじゃないかと思って、一旦やれるところまで踏ん張ってやってみようとギアを入れてやってみました。そしたらそれが達成できて「自分が得意なこと・好きなことで100万円稼げるんだ」という成功体験の1つになった。そしてもう1人の私が「そろそろ幸せになってもいいんじゃない?」って言い出したんだよね。

そこから自分が命を賭けたい仕事を探しにいこうと思った。好きなこと・やりたいことではなくて、命を賭けたいもの・使命が欲しかった。大義名分というか、私が生きた証みたいなものを得たくて、それでICOREに入ることを決めたんです。自分の自己理解とマーケティングを両方学べるスクールで、4か月半かけて11月に卒業したばかりなんだけど、それが一番の転換期。

「人生で一番ボロボロだったプレゼンが教えてくれたこと」というnoteに書いてるんだけど、学生時代から社会人2年目まで芝居をやっていたんだけど「好きなことを仕事にするってめっちゃ難しい」って大きすぎる挫折をしていて。たぶんそれがトラウマになっているの。だから強みとか、自分がスキルをつけて強くなることにフォーカスしすぎた。自分がふがいないせいで、その業界に骨を埋めようと思ってたものを嫌いになりそうになってやめたんですが、それがショックすぎたんですよね。

そこからもうガムシャラに働いたんだけど、自分のスキルをつけるために、何を身につけたら強くなれるかというところにフォーカスしすぎた。やりたいこと・好きなことに対して、みんなには好きなことやりなというくせに、自分に「GO」がずっと出せなかった。当時の私を、ICOREの同期たちは「めっちゃトゲトゲしてて、なんか強い人が来たなと思った」というんです(笑)つい5ヶ月前ぐらいの話ですよ。でも自己理解を通して、その挫折が私の足かせになってるんだとわかった。本当は、自分がもっと丁寧に大切にしたかったいろいろなものを、自分が強くなるために全て置いてきてしまった・ないがしろにしてきてしまったんだと気づいた。自分の違和感も置いてきたような感覚があって、それに気づいてから「もっと我がままに生きていいんだな」と思ったんだよね。

フリーランスカレッジがリニューアルします!

舞子:
実はそんな経験からフリーランスカレッジは、来年の3期から大幅リニューアルをしようと思っています。稼ぐこと=幸せという訳ではないけど、自分の自由や幸せを優先するためには、自分が好きなことで稼ぐ力を一定で持つことが必要なのかなと。自分だけの理想の「幸せ」を明確にして、自分の力で自分を幸せにできる人を増やしたい。その道をそのまま私が通ってきたんだよね。

千晴:
お金だけではないけど、お金ってすごい自信になる。

舞子:
「幸せはお金だけじゃないよ」というのは一種の綺麗事だと思う。自分が稼ぐことによってそのノウハウをみんなに伝えることや雇用を生み出すことができる。私はそんなに近道はしてないから、遠回りしながら・壁にぶつかりながらここまで来ました、という感じですね。答えになってるかな。

千晴:
答えになってます。舞子さんもフリーランスになってからも結構ずっともがいてたんですね。

舞子:
なんかずっともがいてる、もがき続けると思う。だから「足るを知る」というのも大事だけど、ずっと満足しないんだろうなと思っています。

▼リスナーからのコメント:
「舞子さんがフリーランスになったときに、一番困ったことは?」

舞子:
働きすぎる(笑)仕事をやめられない!もうずっとブルーライトを浴びてます。一番困ったのは「休み方がわからない」だな。休まなきゃいけない訳じゃないけど、何かをし続けてきた・予定をずっと詰め込んできた人生だったから、何もせずに休むことが私はできない。そこが一番フリーランスに向いてないと思った。 会社だったら物理的に「仕事」「休み」と分けられるところが、間がなくなっちゃうから働きすぎてしまうというのが、どのフリーランスに対してもあると思っていて、私はそこをコントロールするのが多分苦手。


千晴:
メリハリつけて、オンオフを切り替えて、みたいな。

舞子:
そのために強制的に何かを工夫しないといけないタイプだったから、その1点だけ会社員の方が向いてたかな(笑)

私たちが大切にしたい価値観

舞子:
千晴さんにとって2ヶ月のうち、自分の中で1番大きかった気づきは何ですか?

千晴:
人との繋がりが大事ということ。仕事で相思相愛になれるのはすごく幸せだと思いましたね。もっとちゃんと優先順位をつけて、自分が優先したいことに時間を使っていきたいなと思いました。

舞子:
私の中の大きい価値なんだけど、時間って人生じゃないですか。命を削ってやりたいことか?という問いは私の中にある基準。だから、あまり遠くの未来を考えない。今、ワーホリが終わってから学校に行くということを決めている。2年後に2年間通うから、そこで卒業するといくつかなとか、そこからどうしようかなとか。私にとっては遠い未来の「3年後」を珍しく考え始めてる。別にこれは暗い話じゃないんだけど、生きてる保証がないじゃない。でも、半年後ぐらいだったら、まあ生きてるかな?みたいな(笑)、そういう基準で考えてるところがある。いつか終わるものだから、その時間を何に使おうか?というところは結構大事にしてる。
 
千晴:
私も、自分が小さいことでもいいから、幸せな時間を最近ちゃんと感じるようにしてます。「朝起きて、ゴロゴロして、ちょっとコーヒー飲むのが幸せ」みたいな瞬間があるじゃないですか。こういう瞬間で一日を満たせたら最高だなと思って。仕事に限らず、何をしているときが自分は幸せか?というのをアンテナを張って、ちゃんと感じるようにしました。

舞子:
会社員のときは考える余裕が無かったけど、いまは自分が美味しいと思わないものとか絶対食べたくない。朝が弱い人間なんですけど、つらい思いをしてまで早起きしたくない。「我がままに生きたい」と思うのはそこかも。美味しいものを食べたいとき「ちょっと高いからどうしようかな」と迷う自分がもったいないから、食べたいときに食べたいし、好きなものを食べるため・気にしなくていいように運動するとか。優先順位が上がったな、という幸せな時間。


私はいま茅ケ崎に住んでいて、茅ケ崎が好きで、そこにお金を落としたい。お世話になっている、可愛がってくれるコーヒースタンドのオーナーにお金を払いたいと思うから、ちゃんとコーヒー豆を買いに行くとか、そういうところにお金を使いたい。「好きな人たちに対して、ちゃんとこちらから何かを与えられるために力が欲しい」みたいなのはあるかもしれない。幸せポイントを自分の中でわかっておくのは大事だよね。

▼リスナーからのコメント:
「子供の頃からの夢が国際協力で、利益をうまないことが今の夢でもありますが、それではやっぱり難しいなと思いました」

舞子:
マルチポテンシャライトの代表の本を読んでみたら?エミリーさんの本。もし「マルチポテンシャライト」って何?っていう方がいればリンク貼っとくので、この本がおすすめです!

アインシュタインタイプなんじゃないかな。本業と副業がある感じの人。アインシュタインって科学者じゃなく市役所の人だったんだよね。その片手間・副業みたいな形で研究をしていて、そこから有名になった。そういうタイプのことをいろいろと体系立てて話してくれてる本です。それもいいんじゃないかなと思うけどね。

今すぐ仕事にしたいとか、非営利だけど価値提供した方がいいとかあると思うけど、別にやりたいことの全てでお金を稼ぐ必要はない。趣味とは言わないかもしれないけど、自分の自己実現として、ライスワーク・ライフワークというほど割り切らなくていいと思う。「やりたいことを全部お金にしなきゃいけない」ということはないから、一旦その概念を外した方がいいかもしれない。

千晴:
それ1本で仕事をしなくてもいいですよね。

今日は楽しかったです。初めてスペースで話しました。最初は緊張していたんですが、途中から普通に舞子さんと話してる感じになって楽しかったです。

舞子:実は裏でZoomを繋いで、顔が見えている状態で話しているんですよね(笑)。今回のスペースが、聞いてくれた人の参考になったら嬉しいですね。

おわりに

学びが多い対談スペースでしたね!お二人がどんな道を歩んできたのか、自分ならどうするかなと考えながら聴かせていただきました。
「ステップ型フリーランス」の事例をもっと聞いてみたくなりました。

フリーランスへの道を踏み出したいけど勇気が無い…という方は、タイミングが合えばぜひ、リアルタイムでTwitterスペースに参加・質問してみてくださいね!

また、夜間の開催や急な告知だと難しいという方は、質問や聞きたい内容を舞子さんにDMしてみてはいかがでしょうか?どこかで答えていただけるかもしれません。スペースがリアルタイムで聴けないときは、こちらのnoteに掲載するイベントレポートでチェックしてくださいね。


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